USB PD規格とは?
USB PD(USB PowerDelivery)とは、USBを使った電力供給に関する仕様・規格です。通常、USBは5Vしか流しませんが、USB PDでは5Vの他に9V・15V・20Vといった高い電圧を使用することによって、通常よりも大きな電力を供給することが可能な仕様となっています。
USB 規格には、電力供給に関する仕様・データ転送に関する仕様・コネクタに関する仕様があります。
- 電力供給に関する仕様:USB Power Delivery (USB PD), USB Battery Charging (USB BC)
- データ転送に関する仕様:USB 2.0, USB 3.2, USB4
- コネクタに関する仕様:USB Type-C, USB 3.1 Legacy Cable and Connector
USB Type-CやUSB PDという共通の仕様が策定されたことにより、対応しているデバイス同士であれば共通のAC充電器(アダプタ)・ケーブルを使って充電できるようになりました。「同じAC充電器(アダプタ)でパソコンもスマートフォンも充電できる」というのがUSB PDのメリットです。
USB PDは最大100W(20Vx5A)まで供給することが可能です。例えばiPhone付属のACアダプターは5Wですから、USB PDはその20倍もの電力を供給することが可能ということになります。しかし、最大100Wであって全てのAC充電器(アダプタ)が100W出力できるわけではありません。USB PDに対応しているけれど最大18W出力のAC充電器(アダプタ)もあります。現在出回っているAC充電器(アダプタ)は60W台までです。