一部のAndroidスマホに対応のQC規格

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現在60Wの電力供給のUSB PD規格

USB PD規格とは?

USB PD(USB PowerDelivery)とは、USBを使った電力供給に関する仕様・規格です。通常、USBは5Vしか流しませんが、USB PDでは5Vの他に9V・15V・20Vといった高い電圧を使用することによって、通常よりも大きな電力を供給することが可能な仕様となっています。
USB 規格には、電力供給に関する仕様・データ転送に関する仕様・コネクタに関する仕様があります。
  • 電力供給に関する仕様:USB Power Delivery (USB PD), USB Battery Charging (USB BC)
  • データ転送に関する仕様:USB 2.0, USB 3.2, USB4
  • コネクタに関する仕様:USB Type-C, USB 3.1 Legacy Cable and Connector
USB Type-CやUSB PDという共通の仕様が策定されたことにより、対応しているデバイス同士であれば共通のAC充電器(アダプタ)・ケーブルを使って充電できるようになりました。「同じAC充電器(アダプタ)でパソコンもスマートフォンも充電できる」というのがUSB PDのメリットです。
USB PDは最大100W(20Vx5A)まで供給することが可能です。例えばiPhone付属のACアダプターは5Wですから、USB PDはその20倍もの電力を供給することが可能ということになります。しかし、最大100Wであって全てのAC充電器(アダプタ)が100W出力できるわけではありません。USB PDに対応しているけれど最大18W出力のAC充電器(アダプタ)もあります。現在出回っているAC充電器(アダプタ)は60W台までです。

USB PDとUSB Type-Cの関係

片方だけがUSB Type-Cなケーブルもありますが、片方だけでは使えません。AC充電器(アダプタ)・ケーブル・スマートフォン・パソコンなどが全てUSB Type-Cで統一されている場合のみUSB PDを利用することができます。変換アダプターも使えません。USB Type-Cだからといって必ずUSB PDに対応しているわけではありません。USB PDに対応しているかどうかはそのデバイス次第です。
両端がUSB Type-Cのケーブルには60W(20Vx3A)までしか流せない「3Aケーブル」と、 100W(20Vx5A)まで流せる「5Aケーブル」の2種類があります。スマートフォンやiPadを使うユーザーであれば、「3Aケーブル」で概ね問題ありません。しかし、MacBook Pro(16インチ)などのパソコンの充電もお考えのユーザーは「5Aケーブル」をご用意する必要があります。理由は、MacBook Pro(16インチ)のACアダプターは96W (USB PD的には94W)出力ですが、5A対応のケーブルを使わなければ94W(20V 4.7A)は出力されないからです。「3Aケーブル」を使った場合は最大60W(20Vx3.0A)となります。

iPhone・iPadの急速充電

管理人の充電されるデバイスはiPhone XR・iPad mini 4・iPhone 6s Plus・iPad Air 2ですが、APPLEの記事に「一部のモデルのiPhoneやiPadでは高速充電機能を使えます」と記載されています。
一部のモデルのiPhoneやiPadとは
  • iPhone 8、iPhone 8 Plus 以降
  • iPad Pro(12.9インチ)(第1世代以降)・iPad Pro 11インチ(第1世代以降)・iPad Pro 10.5インチ
  • iPad Air(第3世代)
  • iPad mini(第5世代)
のようです。
更にApple USB-C-Lightningケーブルと以下のいずれかのアダプタを使う場合に、高速での充電が可能です。
  • Apple 18W、29W、30W、61W、87W、または96WのUSB-C電源アダプタ
  • USB Power Delivery(USB-PD)に対応する、互換性のある他社製のUSB-C電源アダプタ
この記事によると、管理人が急速充電できるデバイスはiPhone XRだけです。iPhone 6s Plus・iPad Air 2は古いので災害時には使わないとしても、iPad mini 4は必要なので、iPad mini 5に買い換えておくことも選択肢の一つでしょう!

USB PDのバージョン

現在、USB PDのバージョンはUSB PD Rev:2.0 Ver.1.3(Type-CでRev:3.0と互換性がある)とUSB PD Rev:3.0 Ver.1.0や同Rev:2.0 Ver.1.2があります。Rev:3.0は、Rev:2.0 Ver.1.2以上に対して上位互換性を持つ。実際の接続では、USB PD Rev:3.0デバイスとRev:2.0デバイスが接続される可能性がある。このとき、Rev:3.0デバイスは、Rev:2.0デバイスとして振る舞うことになっています。
2016年にUSB Type-Cケーブルのみに対象を限定したUSB PD Rev:3.0が登場すると、これに合わせ、USB PD Rev:2.0が改訂されUSB PD Rev:2.0 Ver.1.2が作られる。Rev:2.0 Ver.1.0~1.1ではType-A/Bコネクターも対象としていたが、USB Type-Cにも対応していた。Ver.1.2もType-A/Bコネクターに対応しているものの、USB Type-Cに関しては、パワープロファイルを廃してパワールール(Power Rules、後述)を導入した。現時点でも2017年に発表されたRev:2.0 Ver.1.3(Ver.1.2の改訂版)は、有効な仕様であり、これに基づいた半導体デバイスなども販売されている。
USB PDの最新リビジョンはRev:3.0だが、Rev:2.0 Ver.1.2で大幅に変更された。従来「パワープロファイル」と呼ばれていた充給電の仕様が廃止され、「パワールール」という新たな規則になり、9Vと15Vの仕様が追加された。USB PD 3.0はこのUSB PD 2.0にさらに管理機能などを追加したもの。
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