一部のAndroidスマホに対応のQC規格

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一部のAndroidスマホに対応のQC規格

QC(Quick Charge)規格とは?

QC(Quick Charge)は、スマートフォン用のチップ(SoC)を開発しているQualcommという企業の独自規格です。QualcommのSoCは様々なAndroidスマートフォンに採用されているため、「メーカーの独自規格」というより「一部のAndroidスマホが対応している規格」となります。iPhoneはApple自社開発のSoCを採用しているのでQuick Chargeには対応していません。
Quick Chargeは細かく分けると、
  • Quick Charge 1.0
  • Quick Charge 2.0
  • Quick Charge 3.0
  • Quick Charge 3.0+
  • Quick Charge 4
  • Quick Charge 4+
  • Quick Charge 5
があります。

Quick Charge 2.0/3.0

  • 対応機種 : Android機種の一部
  • ケーブル : データ通信ができるものであれば何でもOK
  • 充電器 : QC 2.0対応充電器、QC 3.0対応充電器、QC 4+対応充電器が対応
Quick Charge 2.0/3.0は概ね18Wで充電できる規格で、最近はUSB PDに置き換わりつつありますが、「Androidの急速充電と言えばQuick Charge」というぐらい普及していました。まずQC 2.0が普及し、その後に性能改善・バージョンアップ版としてQC 3.0が登場しました。QC 3.0はQC 2.0と比較して38%効率が良くなっているとされています。QC 3.0は後方互換性があり、QC 3.0に対応しているスマートフォンや充電器はQC 2.0にも対応しています。ケーブルは18W程度のどんなUSBケーブルでも使えます。

Quick Charge 4/4+

  • 対応機種 : ごく一部のAndroid
  • ケーブル : C to Cケーブルなら何でもOK (変換アダプターでは使えません)
  • 充電器 : 「QC 4/4+対応」が謳われている充電器
QC 4/4+は制御の方式としてUSB PDを採用しており、QC 4/4+はUSB PDと互換性があります。しかし、「USB PD対応充電器でもQC 4/4+を利用できる」と考えがちですが、それは不可能です。QC 4/4+はUSB PDの「Programmable Power Supply (PPS) 」というオプションの仕様を利用しているため、ただのUSB PD対応充電器ではQC 4/4+は有効になりません。PPSに対応している充電器は数が少なく、また、PPS以外に何か条件がないとも限らないため、QC 4/4+を利用する際は素直にQC 4/4+対応が謳われている充電器を使いましょう。ケーブルは25W程度のどんなUS Type-Cのみが使えます。 ケーブルでも使えます。
 
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