ティランジアの栽培は原産地の環境で!

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ティランジアの栽培は原産地の環境で!

「ティランジア・栽培」では、 ティランジア・栽培に必要な栽培カレンダー・ティランジアの置き場や日照・ティランジアの肥料・ティランジアの水やり・ティランジアの病害虫などの育て方などをご紹介しています。

ティランジアの原産地の状況

ティランジアの自生地の日本よりも温暖な北アメリカ南部から南アメリカですが、直射日光が遮られて風通しも良い、木々の上に着生して生育しています。ティランジアの栽培に当っては、品種を確認して原産地の生育環境にできるだけ近づけて栽培することが一番大切です。 ティランジアは熱帯アメリカに分布し、原始種だけでも600種を超え、園芸品種を含めると2000品種を超えます。主に樹木や岩に着生し、土を必要としないことから、「エアプランツ」とも呼ばれています。
  

ティランジアの置き場

ティランジアは強すぎる日光も苦手なので、屋外の風通しの良い明るい日陰で栽培し、最低気温が10℃を下回る時期は屋内の窓辺に取り込みます。 また、最低気温が30℃を超える時期には暑さ対策が必要です。
  • 家の北側や日陰等の涼しい場所に移す。
  • 毎日水やりするなど、水やり回数を増やす。
  • コンクリート床や外壁等の照り返しを防ぐ。
日照条件については、葉焼けを防ぐために直射日光の日当りを避け、十分に生育できず花を咲きにくくなる暗い室内も避けます。木漏れ日が当るような明るい日陰が最適です。
風通りが悪いと蒸れますので注意が必要です。梅雨から夏場の時期に風通りが悪い場所に鉢植えティランジアを置くときは扇風機等で風通りを作ります。 屋外であれば自然の通風で十分ですので、最低気温が10℃を超える季節は屋外で生長させるとよいでしょう。
ティランジアを置く棚は網目状のものが適しています。穴の無い平らな棚に置くと、水やり後に接している部分が乾かず、根腐れの原因にもなります。

ティランジアの植付け場

ティランジアの多くは湿度を好みますので、素焼き鉢やヘゴ板の上に置くと良いでしょう。

素焼き鉢

素焼き鉢に大粒の軽石とバークチップの等量を入れて、ティランジアをこの上に置きます。保湿性のよい軽石やバークチップが湿度を保ちます。

ヘゴ板

ヘゴ板やコルク板、流木、バークチップなどに固定して着生させると、根からも水分や養分を吸収してさらに元気に生長します。着生させるには生長期の4〜10月に行います。固定してから2〜3か月で発根し、根が張り始めます。一度着生した後に外れた根が再度着生することは有りませんので、しっかり固定します。
例えばコルク板に固定するときはつぎのようにします。
  • 固定するコルク板の場所に株を据えて、両側にキリで穴を開けます。
  • アルミ製の盆栽用針金をU字に曲げて、株を挟んで穴に通し、裏側でねじって固定します。
  • 適切に管理すれば2〜3か月で発根し、根が張り始めます。なお、ルク板を吊るせるようにするとよいでしょう。

ティランジアの水やり

乾燥に強いティランジア(カクティコラやファシキュラータ、イオナンタ'ルブラ'など)は水を与えなくても2〜3か月は持つと言われていますが、一般的なイメージより水を好み、水やりは必須です。葉が丸まって固くなるのは’水不足’のサインです。
ティランジアは根からでなく、葉から水を吸収しますので、2〜3日に1回の頻度でジョウロや霧吹きなどで、株全体を十分濡らします。雨に当てても生育に良いようです。
室内で10℃が維持できていれば普通の水やりでかまいませんが、10℃以下では1週間に1回、5℃以下では1か月に1〜2回の水やりに減らします。
室内での水やりには注意が必要です。水やり後に窓を開けて風通しを良くしたり、扇風機で優しく通風します。また、水やり後は水分が滞留しないように管理します。

ティランジアの肥料

ティランジアは肥料を与えなくても育ちますが、大きく育てたいときは液体肥料(N-P-K=6-10-5 など)を1000倍以上に希釈して、水やりの2回に1回与えれば十分です。
  

ティランジアの殖やし方


ティランジアは株分けで殖やします。開花した元気な株は4〜5の子株を付けます。子株が親株の2/3程度の大きさになったら、株分けします。株分けは周年可能です。

ティランジアの病害虫

ティランジアには、ハダニなどの害虫が発生することがあります。
室内の極端に乾燥したティランジアには、葉裏に発生しやすい害虫であるハダニが付くことがあります。初期のうちはハダニのつきやすい葉裏を、霧吹き等で保湿して防除したり、頻繁に勢いよく洗い流したり、雨に当ててやれば駆除できることもあります。しかし、 葉の葉緑素が抜け白っぽくカスリ状になるなどの症状がある場合はハダニ類殺虫剤を使用します。薬剤に対する抵抗力がつくので、数種類のハダニ類殺虫剤を交互に散布する必要があります。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
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