ガーデニング&園芸

草花/プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサ

「プリムラ・ポリアンサの育て方」では、置き場・水やり・施肥・植え替え・病害虫対策などのプリムラ・ポリアンサやプリムラの生育環境・繁殖・病害虫などプリムラ・ポリアンサの育て方を提案しています。

プリムラ・ポリアンサの生育環境

プリムラ・ポリアンサの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「植え替え」・「病害虫対策」などの管理が必要です。
プリムラ・ポリアンサは小型種で鉢植えに適し、性質は寒さに強く、日本の夏の暑さと高温に弱いという特長があります。夏を涼しく管理できれば毎年花を咲かせることができますが、夏越しが難しい植物です。
プリムラ・ポリアンサの栽培のポイントは
  • 水を与えすぎて過湿にすると根ぐされしやすい
  • 低温に強いが高温には弱い
  • 開花中は日光に充分当てます
  • 花がらや枯れた葉はこまめに取り除く
です。
  

プリムラ・ポリアンサの置き場

プリムラ・ポリアンサの置き場の環境で注意すべきことは、日照と温度です。
プリムラ・ポリアンサは自生地同様、冬は日当たりがよく、夏は日陰で風通しがよく涼しい環境の整うところでは、宿根草としてよく育ちます。日当たりが悪いと花茎がひょろひょろになったり花色が悪くなります。
プリムラ・ポリアンサは寒さに強く、冬の生育温度は10℃~15℃くらいです。鉢植えで日向の軒下に置けば屋外でも開花しています。特に、購入した苗は温室育ちの苗が多いので庭植えは無理でしょう。鉢植えでも最初から屋外に出さずに、寒さに慣れるように、室内の日当たり→昼間に屋外→ずっと屋外に移動します。 10℃以下になるようでしたら、防寒対策が必要になります。
プリムラ・ポリアンサは夏の暑さと高温に弱いので、夏越しをして来年も楽しむためには夏場は半日陰の風通しの良い場所でできるだけ涼しい環境の元で育てます。管理人も3年間は育てましたが、花はだんだん小さくなりました。雨があまり当たらない北向きの風通しが良い軒下で水やりを控えめにして乾燥気味に栽培してみました。

プリムラ・ポリアンサの水やり

水やり プリムラ・ポリアンサは水を欲しがる植物ですが、土の表面が乾き始めてから数日我慢をして葉が少しだけ垂れはじめたら、鉢底から水がしみ出すくらいたっぷりと与えるのがコツです。「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。
また、開花中の株に水を与えるときは花や葉に水がかからないように、鉢に表土上すれすれにある葉をそっと持ち上げて静かに株元に与えます。水がかかると灰色カビ病にかかることがあります。
冬の水やりは夜間に鉢の中の水分が凍らないよう、土が十分乾いてから天気の良い日の午前中にたっぷりと与えます。冬は湿度不足になりがちですから霧吹きなどを使って、貯め置きした水で葉水をかけて湿度を高める工夫も効果があります。

プリムラ・ポリアンサの肥料

プリムラ・ポリアンサは肥料は植え付ける際にゆっくりと効くタイプのものを土に混ぜ込んでおきます。追肥は開花中に液体肥料を10日に1回の頻度で与えます。
夏越しに成功したプリムラ・ポリアンサは秋に涼しくなってきたら10日に1回の頻度で液体肥料を与えます。夏場は生育が弱るので与えません。

プリムラ・ポリアンサの植え替え

植え替え
プリムラ・ポリアンサは多年草ですが、夏の暑さで枯れてしまうことが多いです。しかし、夏を越せたプリムラ・ポリアンサは9月に植え替えを行います。鉢から抜いた株は根鉢を崩さずにそのまま一回り大きな鉢に植え替えます。
秋に苗を購入したプリムラ・ポリアンサは寒さが来るまでに植え付けて充分に根を張らしておけば耐寒性の強い株になります。植え付ける場合も根鉢を崩さずに植え付けましょう。
用土は草花専用培養土や、赤玉土(小粒)50%:ピートモス30%:バーミキュライト20%ぐらいの割合でブレンドします。また「深植え」はせず古い土の高さとほぼ同じになるように植えるとよいでしょう。元肥にマグァンプK(中粒)などを混ぜ込んでおくとよいでしょう。
  
  

プリムラ・ポリアンサの繁殖

プリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアンは種まきや株分けで殖やすことができます。
種まきは5月~6月に行います。発芽した苗はポットに植えて夏場はできるだけ涼しい場所で管理し、9月下旬頃に大きくなった苗を鉢や庭に植え付けます。
夏越しに成功したものは株分けでふやすことができます。鉢から抜いてまわりの土を落として株元をしっかりと持って手で半分に引き分けます。あまり細かく分けすぎるとその後の生育が良くないので、株の大きさを見て芽がちゃんと付いているか確認していくつに株分けするかを決めます。プリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアンの株分けの適期は9〜10月です 。

プリムラ・ポリアンサの病害虫

プリムラ・ポリアンサには灰色カビ病・アブラムシ・ハダニなどが発生します。
     
  • 灰色カビ病は花では花弁に褐色~あめ色の小斑点を生じ拡大する。病勢が進むと花全体に広がる。多湿時には患部に分生子を形成する。極めて多犯性で花き類をはじめ、多くの野菜類や果樹に灰色かび病を引き起こす。
  • ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。 ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。 アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。
  • アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。アブチロン(アブロチン)本体は薬剤を散布しておきます。
プリムラ・ポリアンサの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。プリムラ・ポリアンサに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
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