ガーデニング＆園芸

草花・クンシラン

クンシラン(君子蘭)を楽しむ

「クンシラン(君子蘭)」では、毎年花を咲かせる多年草のクンシラン(君子蘭)は、花だけでなく葉も同等か、それ以上の鑑賞対象となり、独自の園芸分野を築かれ、古典植物として扱われるクンシラン(君子蘭)の品種・とても簡単な適切な育て方に関する情報をご紹介しています。
園芸やガーデニングで花を育てることが好きでない方でも、長持ちする鉢花はとても嬉しい贈り物になります。

クンシラン(君子蘭)とは

クンシラン(君子蘭)とはこんな花です。

ヒガンバナ科クリビア属
原産地：南アフリカ
半耐寒性多年草
草丈は15cm～60cm
開花期は3月～4月頃で、花は茎頂部に5～8個かたまって咲かせます。花色は一般的な朱赤の他に、薄黄や白色、桃色があります。
結実期は5月頃です
品種は高性広葉系・ダルマ系・斑入り系があります。高性広葉系は幅が広く長めの葉が立つように花茎が長く丈夫で作り易く、一般に鉢物として流通している種類・ダルマ系は肉厚で幅広の短い葉が重なり合い、左右に開き花茎が短い種類、・斑入り系は葉に、白色や淡黄色の斑が縞状に入る種類です

花の持つ香りや自然の中で生きる可憐な姿から受ける印象などを言葉にし、花を渡すことで感情を伝える手段として「花言葉」が作られたと言われています。
クンシラン(君子蘭)の花言葉はつぎのとおりです。

貴い
気高さ
端正
望みを得る
情け深い
誠実
幸せを呼ぶ

クンシラン(君子蘭)の品種

毎年開花する多年草のクンシラン(君子蘭)は南アフリカ・ナタールの森林内や岩陰など、強い日射しを避けた、湿り気のある場所に分布していると言われています。
株元から光沢のある細長い葉を左右交互に出します。葉の長さは30cm～70cmになり、つぎの３種類に分類できます。

葉の幅が狭くて長くなり、全体的にすらっとした株姿になるものを高性系
幅短く幅広でコンパクトな姿のものをダルマ系
葉に、白色や淡黄色の斑が縞状に入る斑入り系

クンシラン(君子蘭)を適切な育てる

クンシラン(君子蘭)の観賞期は、花は3月～4月ですが、その葉は周年楽しむことができます。しかし、そのためには「適切な育て方をすること」は欠かせません。
適切な育て方をするためには、

葉焼けに注意し、風通しが良い明るい日陰で育てる。
霜除けなどの防寒対策は必要ですが、12月末迄は寒さに当てます。
過湿に注意して水やり。
生育期に施肥し、新葉の展開と花芽の形成（5月～6月）を促す
必要に応じて（2年に1回）植え替えを行う

などに注意して育てましょう。

クンシラン(君子蘭)の栽培カレンダー

クンシラン(君子蘭)の季節ごとの栽培作業はつぎの通りです。

2月～4月：交配を行える（当年）。前年に交配していれば果実が熟す（前年）。種はとりまきする。
4月末：交配していれば子房が膨らみ始める（当年）。花茎が白く変色したら、引っ張って引き抜く（前年）。
5月～10月：葉が6枚ほど増える。果実が親指の先大になる（当年）。花芽の形成（5月～6月）される。
11月～1月：蕾が出始める。果実が色付き始める（当年）。