ガーデニング&園芸

ざるを伏せたような株に⼩花が沢山咲くざる菊を楽しむ

「ざるを伏せたような株に⼩花が沢山咲くざる菊を楽しむ」では、 分枝性がより優れ、摘芯をすることなく栽培環境により、ざるを伏せたような株に⼩花が沢山咲く菊です。クッションマム(ガーデンマム、ポットマムを含む)、ベルギーマム、ジャーマンマム、ボサ菊、ドーム菊等との違いも説明します。

ざる菊とは

ざる菊は分枝性が菊の中で最大で、伏せたざる状に敵芯せずに自然に丸くなり、畑植えや鉢植えで栽培することができます。11月になると、神奈川県や福島県でざる菊の鑑賞会が開かれますが、畑植えが圧倒的に多く、管理人が知る限りでは大規模なものは1箇所です。
ざる菊の定義はありませんが、一般にドーム菊などに比べ自然分枝性がより優れ、摘芯(ピンチ、芽欠き)をすることなく栽培環境によりドーム菊などより株は遥かに大型化します。ざる菊は個人の命名で品種名はいずれも不明ですが、10余種があると言われており、畑栽培の場合、苗一本は直径1m前後の伏せたざる形になり、花は小花一株で2千前後に達する場合もあります。
ざる菊の苗は園芸店やホームセンターなどで販売されていません。管理人はざる菊の鑑賞会やJAなどで初冬に開花株を購入し、花後の管理から始めて、翌年4月に苗を掘り上げています。赤色やピンクなどの開花株の入手は難しいので、知り合いの農家さんから苗を購入します。
ざる菊の育て方はつぎのページをご覧ください。

ざる菊の育て方

クッションマムとの違い

ヨーロッパ改良された品種で、いわゆる洋菊の一種。開花時期による分類では、秋菊になります。鉢植えや庭植え向きにつくられた品種であるため、ポットマム、ガーデンマムなどの名前でも流通しています。花色は、赤、ピンク、オレンジ、白、黄、茶、紫、緑色などがあります。 クッションマムは管理人がハマっている「ざる菊」とは、つぎのような違った特徴があります。
  1. ざる菊の苗が園芸店やホームセンターで販売されていないが、クッションマムの苗は園芸店やホームセンターで販売されている。
  2. ざる菊は、敵芯しなくてもどんどん枝分かれをし枝の先端に沢山の小花を付けるが、クッションマムは敵芯などの仕立て作業が必要です。
  3. 開花後の苗作りの間の冬越しについて、ざる菊は特別な防寒対策は要りませんが、クッションマムは寒さに弱い為、畑など露地で越冬する場合はビニールや防虫ネットで覆いをし、鉢やプランターに植え替えて軒下等、霜が直接当たらない所へ置きます。
  4. 挿し芽・開花時期はクッションマムの方がざる菊より、一ヶ月程度早い。

ベルギーマム、ジャーマンマム

10月になると、色とりどりの洋菊、ベルギーマムやジャーマンガーデンマムが大量に出回ります。自然に枝分かれして、丸く咲く(ざる菊より球体に近い)ようです。葉っぱが見えないほどぎっしり花が付いたサッカーのような株も見かけます。一年草扱いで量販される花ですが、耐寒性有りとも言われています。環境保存面では買うべきでは無い花です。

ドーム菊(ボサ菊)

ざる菊はおもにクッションマムと言う洋菊を品種改良して作られたと聞いています。ドーム菊はガーデンマムをガーデンミリオンマムとして商標登録をしているらしいです。ドーム菊(ボサ菊)菊の名称ではなく、咲き方の状態で園芸上は小菊の集合体を表現してるみたいです。ボサ菊とざる菊の違いは、ボサ菊は摘芯を繰り返してあるいは品種特性により半球形に咲かせた菊で、ざる菊は摘芯なしで、ザルを伏せた形にして花が土地にほぼ密着する菊です。
国華園などで販売されているドーム菊の苗には、ドーム菊には春先から初夏に暖かな気候が続くと、蕾や柳芽(花芽分化が不完全な状態で成長したもの)が発生することがあります。このため、春先に電照処理をして花芽分化を防ぎます。電照設備がなく、花芽ができてしまった場合は蕾が小さなうちに摘み取ってわき芽を伸ばします。6月下旬~7月頃には通常の生育に戻り、秋には花を咲かせます。しかし、ざる菊にはこのような現象は見られませんので、違う個体と考えられます。
ざる菊は摘芯は必要ありませんが、ドーム菊は摘芯をします。枝が伸びたら葉っぱが4~5枚残る位置で先端を摘む)。全体が丸くなるように7月下旬までピンチを繰り返します。
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