ガーデニング&園芸

毎年咲かせるためのざる菊(キク)の育て方

「ざる菊(キク)の育て方」では、 苗作り・植付け・置き場・水やり・施肥などのざる菊(キク)の生育環境や短日化処理・病害虫など、ざる菊(キク)をシーズン物で終わらせずぬ毎年咲かせるための菊(キク)の育て方を提案しています。

ざる菊(キク)の花が終わったら

12月中旬になると、花も終わりますので、つぎの苗作りの準備に入ります。11月下旬には花の下に新しい芽(これを冬至芽と言い、来年用の苗になります)が芽吹いています。地植えのざる菊は、今年の主茎を5〜10cmの位置で切り取り、そのまま次の年の3月中旬頃まで置いて、冬至芽を成長させます。鉢植えのざる菊も、今年の主茎を5〜10cmの位置で切り取り、そのまま次の年の3月中旬頃まで置いて置いて、冬至芽を成長させます。鉢が小さい時は、根鉢を崩さずに大きな鉢に移し替えたり、地植えにすることで、冬至芽の成長環境をつくれます。3月中旬頃まで間、日当たりの良い場所で、間引き・2〜3回/月の水やり・月に1回の有機肥料などの管理を行います。
ざる菊の花が終わったら
ざる菊の花が終わったら

ざる菊の苗作り

4月に入ると、新芽が7~10cm程に成長しますので、親株から切り離して苗作りを始めます。4月中旬頃に、親株は枯れていても、冬至芽はまだ親株に繋がっています。細い根が新芽の方に多く付いている位置で、親株から切り離します。1本から2本の茎があるものもありますが、は小さいものを切り落として、ここでは1本の苗のようにします。苗の成長具合はは色によって異なることがあります。黄色は大変成長し、立派な根が付いた苗が取れますが、赤色などの難しい色の苗は根の部分が貧弱なものも見られます。
苗を株分けと挿し木によつて、新しい今年の親株に育てていきます。つぎの図の斜線の下にある、細い根が付いている部分は株分けとして植付け、斜線の下にある、根が付いていない部分は挿し穂として挿し芽に使います。成長性は株分けが挿し芽より優れていますので株分けを推奨します。株分けでも、地植えの方が鉢植えよりも育ちますので、株分けを地植えですることがベストです。
ざる菊の苗

ざる菊の植付け

地植えか鉢植えか?ざる菊を大きく育てるには日当たりと水はけのよい場所に地植えが最適ですが、管理人もそうですが、地植えだけでは目的の本数を植える場所が無い場合、どうしても鉢植えを併用せざるを得ない方が多いのではないでしょうか。また、スペースはあってもは水はけが悪い土では、地植えは無理なので、必然的に鉢植えになるケースもあります。しかし、鉢植えでも立派に育てている先輩もいらっしゃります。ただし、鉢植えの場合は、地植えに比べて、水やり・鉢の号数を大きくしていく・肥料の与え方などで、多くの手間が必要になります。鉢植えの生育環境は地植えの環境に加えて、株の大きさに相当する鉢の容積が必要です。
地植えの場合は株間隔を約1m・鉢植えの場合は4号鉢かポットに植え込みます。約1月間は肥料を与えません。一番下の葉が地際になるように深植えします。また、生育不良などの連作障害が出やすいので、地植えは前年にキク科の植物を栽培していない場所を選ぶと良いですが、適切な地植え場所がない場合、土壌改良を行いましょう。「鉢植」の場合、古土のリサイクルが問題になります。100%使うと連作障害が出やすいのでので、土は赤玉土の中玉と小玉を半々(45%)、腐葉土を20%、燻炭10%、牛糞堆肥10%、古土15%のミックスで使うと良いでしょう。元肥は牛糞の堆肥・有機肥料を使いましょう。
ざる菊の植付け

成長期(6〜7月)

6月下旬になると、苗全体が逞しく、特に枝分かれは進んできます。この間の鉢植えの施肥は、有機肥料を1回/月、液体肥料3回/月としましょう。次の画像を説明をいます。手前は4号ポットに挿し芽をしたざる菊で、奥は同時期に庭に株分けしたざる菊です。成長に大きな差が出ていることがお分かりになると思います。4号ポットに挿し芽をしたざる菊はこの後に8〜10号鉢に植え替えましたが、幅が40cmにしか成長しませんでした。庭に株分けしたざる菊は幅が60cmに成長しました。
ざる菊の株分け・挿し芽

成長期(8〜9月)

8月下旬になると、株全体が葉で覆われ、土面と葉の間に隙間がなくなります。管理人が今も悩んでいる点は下葉が枯れて黒くなり、土面と花の間に数cmの隙間が出来てしまう(鉢上の間延び)ことです。1番目の画像は名人のこの時期のざる菊ですが、鉢の縁が見えないくらいに良く分枝しています。2番目の画像は管理人のこの時期より進んだざる菊ですが、下葉が落ちて鉢の土が見えています。管理人は、挿し芽を取ることなく、主枝を欠いた冬至芽の深植えで挑戦します。
ざる菊の分枝・名人
ざる菊の分枝・管理人

開花準備・開花期(10〜12月)

3ヶ月過ぎる9月には、丸みを帯び立体的な形になります。10月になると、茎先には小さな蕾も見られます。この間、注意したことは水やりです。土の表面が乾いていても、少しほじって湿っていたら、控えるましょう。
この時期になると、茎に対して上部が重くなりすぎるので、しっかりとした支柱は必要になります。管理人も何度か枝が地面に着くほど倒れ込んだこともあります。
鉢植えのざる菊では満足できない場合、「地植えから掘り起こし、鉢に植え替える」という方法もあります。
ざる菊の分枝・名人
ざる菊の分枝・管理人

ざる菊の病害虫

病害虫はガーデニング愛好家にとって厄介な現象です。ざる菊にアブラムシとうどん粉病と根腐れが一番多い。早期発見に努め殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。
  • うどんこ病は胞子が風で運ばれ、若い葉や枝、花首、蕾に寄生し、多くの植物に発生します。うどんこ病には多くの種類があり、中には色々な植物に寄生する種類もいますが、主にはそれぞれ違う植物に寄生します。涼しく湿度が低いと繁殖しやすくなるので、春から秋にかけて発生しやすく、特に風通しの悪いところなどでは多発します。逆に雨が続くようなときには発生が少なくなります。
  • アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。
    アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。
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