ミニバラの剪定
ミニバラは四季咲き性ですから温度と光があれば次々に花を咲かせますので、2月頃に温室で温度と光量を調節して開花させた鉢植えのミニバラが市場に出回ります。
鉢植えのミニバラは置き場所を変えて栽培すれば、周年開花させることは可能になりますが。しかし、人間が休みと取らないと健康を保てないように、ミニバラもずっと咲き続けると株が弱りますので、適当にお休みをさせる必要があります。
ミニバラはよい花を咲かせるには剪定が必要です。四季咲き性のミニバラは花後の通常剪定と冬の強剪定が必要です。
花後の通常剪定
ミニバラの花後の剪定は春から初秋まで随時行います。花後必ず5枚葉の上で剪定します。5枚葉の上(付け根)には、伸びやすい新芽があるから、健康なミニバラの株は株の外側を向いている5枚葉の上で切るようにするわけです。5枚葉が複数あるときは、切った下の葉が株の外側を向いているか、切った花を飾る長さを考えて切る長さを決めます。
それでは健康でない株や伸び過ぎた株はどのように処理したらよいのでしょうか。そのようなミニバラの株には『折り曲げ剪定』を行いましょう。
- まず、花を摘んで鉢植え10cm位で茎を外側に折り曲げます。このときの注意点が二つあります。
- 一つ目は外側に折り曲げ枝は「折り曲げた位置」より下にすることです。頂部優生で一番高い位置の芽に栄養分が行き渡るからです。
- 二つ目はそうすると大きな葉が地面に付いてしまい、黒点病を発症しやすくなります。
- 1週間から10日すると折り曲げたすぐ上から新芽が出て来ます。
- 新芽が10cm位まで伸びたら、折り曲げた枝を切り取ります。
冬の強剪定
休眠期はミニバラにとって、その後の芽吹きや成長に向かって「ちから」を整える大切な時期です。花を付けない日照量が少なく温度も低い冬はミニバラの休眠期です。休眠期には剪定を行いません。
- まず、秋の花後には剪定せずに、花がらを摘む程度にします。
- 休眠中にも光合成を促進するために規定量の半分を施肥し、光に当てます。
- 次第に落葉してきますが、根の成長期でもあります。日光に当てて地温を上げて根の成長を促進します。
- 関東に住んでいる管理人は2月中旬位に、鉢上10cm位のところで剪定しています。
ミニバラの剪定のポイントは、
- しっかり休眠したミニバラは強剪定
- 休眠が浅いミニバラは折り曲げ剪定
です。