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ミニバラの育て方

「ミニバラの育て方」では、 置き場・水やり・施肥・植え替え・剪定などのミニバラの生育環境や病害虫など、ミニバラを一番花から二番花を咲かせ、翌年の春にも花を咲かせたい方へミニバラの育て方を提案しています。

ミニバラの生育環境

ミニバラの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「植え替え」・「剪定」などの管理が必要です。ミニバラなどの草花を育てていて一番落胆するのは、突然に葉が枯れ落ちるときではないでしょうか。落葉の原因は水不足、肥料不足、日照不足、温度不足の4つがあります。
ミニバラ栽培のポイントは、
  • 日向〜半日陰と半日以上日に当てること
  • 病害虫対策をしっかり行うこと
  • 剪定や切り戻しを適期に行うこと
です。
  

ミニバラの置き場

ミニバラの置き場の環境で注意すべきことは、日照と温度です。
ミニバラは日当たりが悪いと徒長して花付も悪くなります。管理人のガーデンは日当りが悪いので鉢植えにして、季節ごとに良く日が当たる場所に移動しています。
ミニバラは耐寒温度が-15℃〜-5℃くらいまでは大丈夫な品種が多いですが、0℃くらいの耐寒性が弱い品種もあります。そのような品種は、花後に切り戻し腐葉土などでマルチングしたり、鉢植えにして、凍らないように冷たい風や霜が当たらないバルコニーに置いています。

ミニバラの水やり

ミニバラの水やり ミニバラは表土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりします。「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。
夏は1日に1〜2回、冬は2〜3日に1回位の頻度で水やりします。ミニバラは12〜3月までは生育停滞期です。しかし、冬でも乾かしすぎないように注意します。夏も冬も午前中にたっぷりと与えます。
水は葉や花にかけずに株元にたっぷりと与えます。
ミニバラは病害虫に弱い植物ですので、水やりの時にミニバラの健康状態をしっかり見極めます。

ミニバラの肥料

ミニバラは緩効性有機質肥料(N-P-K=6-8-4など)を、冬の寒さに当てているときに寒肥として、初夏の花後にお礼肥として、秋に追肥として施します。
冬期、休眠状態の株は根の成長が止まっていますので必要ないと言われますが、ミニバラの葉は落ちていますが、根は成長していますので春に向かって寒肥を与えます。
植え替え時の肥料は緩効性有機質肥料(N-P-K=6-8-4など)を混ぜ込みます。
更に肥料のNPK配分を考慮して施肥を行うと良い結果が得られます。春から秋の成長期にはリン酸分とカリ分を多く含んだ緩効性有機質肥料を与えます。
  

ミニバラの植え替え

ミニバラの水やり ミニバラは根鉢の三分の一くらい崩して一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えは生育適温から4月~6月頃が安全です。ボリユームのある姿に育てるためにはできるだけ早く植え替えした方が良いでしょう。
ミニバラは弱酸性の用土を好みます。管理人はピートモス40%+パーライト20%+腐葉土10%+バーミキュライト10%+草花専用培養土+20%の配合土を作り、リン酸分とカリ分を多く含んだ緩効性化成肥料を適量加えます。また「深植え」はせず古い土の高さとほぼ同じになるように植えるとよいでしょう。
庭植えしたミニバラは鉢植えよりかなり大きくなりますので、株間を10cm位離して植え付けましょう。深さ20cm程度の穴を掘り、少し埋め戻して、その上に腐葉土を30%程度混ぜて植え付けます。
 

ミニバラの剪定

ミニバラは四季咲き性ですから温度と光があれば次々に花を咲かせますので、2月頃に温室で温度と光量を調節して開花させた鉢植えのミニバラが市場に出回ります。
鉢植えのミニバラは置き場所を変えて栽培すれば、周年開花させることは可能になりますが。しかし、人間が休みと取らないと健康を保てないように、ミニバラもずっと咲き続けると株が弱りますので、適当にお休みをさせる必要があります。
ミニバラはよい花を咲かせるには剪定が必要です。四季咲き性のミニバラは花後の通常剪定と冬の強剪定が必要です。

花後の通常剪定

ミニバラの花後の剪定は春から初秋まで随時行います。花後必ず5枚葉の上で剪定します。5枚葉の上(付け根)には、伸びやすい新芽があるから、健康なミニバラの株は株の外側を向いている5枚葉の上で切るようにするわけです。5枚葉が複数あるときは、切った下の葉が株の外側を向いているか、切った花を飾る長さを考えて切る長さを決めます。
それでは健康でない株や伸び過ぎた株はどのように処理したらよいのでしょうか。そのようなミニバラの株には『折り曲げ剪定』を行いましょう。
  • まず、花を摘んで鉢植え10cm位で茎を外側に折り曲げます。このときの注意点が二つあります。
  • 一つ目は外側に折り曲げ枝は「折り曲げた位置」より下にすることです。頂部優生で一番高い位置の芽に栄養分が行き渡るからです。
  • 二つ目はそうすると大きな葉が地面に付いてしまい、黒点病を発症しやすくなります。
  • 1週間から10日すると折り曲げたすぐ上から新芽が出て来ます。
  • 新芽が10cm位まで伸びたら、折り曲げた枝を切り取ります。

冬の強剪定

休眠期はミニバラにとって、その後の芽吹きや成長に向かって「ちから」を整える大切な時期です。花を付けない日照量が少なく温度も低い冬はミニバラの休眠期です。休眠期には剪定を行いません。
  • まず、秋の花後には剪定せずに、花がらを摘む程度にします。
  • 休眠中にも光合成を促進するために規定量の半分を施肥し、光に当てます。
  • 次第に落葉してきますが、根の成長期でもあります。日光に当てて地温を上げて根の成長を促進します。
  • 関東に住んでいる管理人は2月中旬位に、鉢上10cm位のところで剪定しています。
ミニバラの剪定のポイントは、
  • しっかり休眠したミニバラは強剪定
  • 休眠が浅いミニバラは折り曲げ剪定
です。

ミニバラの病害虫

ミニバラの害虫は主にハダニ・アブラムシ・ヨトウムシ、病気はうどん粉病・灰色カビ病・黒点病などが発生します。
  • ハダニは体長0.5mm程度で高温乾燥の環境において、3月〜10月に主に葉の裏に発生します。ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。
    ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。
  • アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。
    アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。ミニバラ本体は薬剤を散布しておきます。
  • ヨトウムシは夜行性で4月〜6月、9月〜10月に主に葉を食害します。「葉が透けて見える」状態ではヨトウムシが群生しています。
    ヨトウムシの駆除は被害が軽微なら薬剤を散布します。「葉が透けて見える」ほど大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。ミニバラ本体は薬剤を散布しておきます。
  • うどん粉病は胞子が風で運ばれ、新葉や新枝、蕾、花首に4月〜11月(特に5月〜7月、9月〜10月に注意)に発生します。「真っ白な粉をふいたような」状態ではうどん粉病が発生しています。
    うどん粉病は1回の薬剤散布ではなおりません。
    • 株から30cm位離した位置から、薬剤を株全体に散布します。
    • 1回の薬剤散布ではなおりませんから、1週間後にまた散布します。
    • 2回目の薬剤は1回目と違う薬剤を散布します。
    • 窒素肥料を与えすぎ軟弱化したミニバラには発生しやすいので、肥料管理を適切に行います。
    • 比較的高温で低湿度発生しやすいので、晴天が続く場合、葉水をかけるとうどん粉病の進行を遅らせることができます。
  • 灰色カビ病は3月〜12月(特に春先〜梅雨、初秋〜初冬の低温多湿に注意)に発生します。葉が溶けるように腐ったり、花弁に水滴がにじんだような跡が付いたら灰色カビ病の発生です。
    • 灰色カビ病の予防は「風通りがよく、湿気の少ない場所で栽培する」ことです。
    • 発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。
  • 黒点病は梅雨や秋の長雨などで雨などの水滴と20℃前後の温度がある状態で発生しやすい。黒点病が発生すると、葉に淡褐色の斑点ができて広がり、葉が黄色く変色して、下の方から葉が落ち始めます。
    黒点病の予防はつぎのようにします。
    • 雨の跳ね上がり感染を防ぐために、株元にマルチング
    • 混んでいる葉を間引く
    • 株元から水やりする
    • ハダニ防止のシリンジは短時間で乾く程度
    • 窒素肥料は控える
    黒点病が発病したら、すべてを焼却処分します。
ミニバラの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。ミニバラに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
  • 軟腐病は傷口から侵入するので、葉をかじる害虫を防除したり、芽かき、切り花のときも、傷口がすぐ乾いて固まるようにしま す。また、近くに雑草を生やさないようにします。肥培管理を適切にすることも予防には大切です。発生したらすぐに抜き取り処分します。発生が心配される場合は、ストマイ液剤20などであらかじめ予防したり、高温を避け、遮光を強め(70%)にします。
  • 病気にかかった株はすぐに取り除きます。白絹病の菌核は地表から5cm程度のところにしかいないので、1~2月に天地返しをして菌核を地中深くに埋めてしまうのも有効です。鉢やプランターでは7~8月に太陽熱で消毒します。
ミニバラの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。ミニバラに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
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