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カンナの育て方

「カンナの育て方」では、置き場・水やり・施肥・植え替え・切り戻しなどのカンナの生育環境や繁殖・病害虫など、カンナをシーズン物で終わらせたくない方へカンナの育て方を提案しています。

カンナの生育環境

カンナの生育環境には、置き場・水やり・施肥・植え付け・切り戻しなどの管理が必要です。カンナなどの草花を育てていて一番落胆するのは、突然に葉が枯れ落ちるときではないでしょうか。落葉の原因は水不足、肥料不足、日照不足、温度不足の4つがあります。
カンナ栽培のポイントは
  • 夏の暑さにも強いので十分日に当てる
  • カンナの生育温度は10℃~30℃、冬季は寒冷地と暖地では置き場が異なるので注意
  • 実生種の品種であれば、真夏には腰水で水やり
  • 高温が続き花も次々に咲かせる時期は開花が途切れないように肥料を与え続ける
  • 9月以降は施肥を停止
  • 花柄摘みを欠かさずに行う
です。
  

カンナの置き場

カンナは日本の真夏の暑さをもびくともせず、むしろ暑いほど生育が活発になる、育てやすい草花です。
カンナの生育温度は10℃~30℃ですので、冬季は寒冷地と暖地では置き場が異なります。10℃以上ある暖かい地域では、防寒対策として盛土を施したりマルチングで直接霜など当たらないようにすれば十分です。
10℃以下になる寒冷地では、葉が枯れてから鉢植えの場合はそのまま室内に移動させます。室内が暖かければ芽が生長する可能性もあります。庭植えをしていれば、秋に葉が枯れた後に球根を掘り上げて5℃以上(10℃以上にならない)に気温が保てる場所で貯蔵します。球根は湿らせたおがくずやピートモスの中に埋めて貯蔵します。貯蔵にはビニールを敷いた段ボールや発泡スチロールを使用するとよい。掘り上げないで冬越しさせる場合は上から土を50cmくらい盛って貯蔵します。

カンナの水やり

水やり
カンナは湿り気のある土の好みますが、過湿になると根腐れします。カンナの水やりは夏と冬で異なります。
 夏はカンナの水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。カンナは球根から育つものが多いですが、実生種の品種であれば、真夏には腰水(鉢ごと水に浸して栽培すること)で栽培すると管理が楽になります。庭で植えているときは、ひびが入るほどの水不足でない限りは与えなくて結構です。
冬の鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。冬の庭植えで育てているのであれば、余程乾燥していない限りは与えなくて構いません。乾燥させすぎると生長不良を引き起こしてしまいます。

カンナの肥料

カンナは、植え付けを行う際に、堆肥・腐葉土・緩効性の粒状肥料を混ぜ込んで元肥として施します。
発芽したら1か月に1度三要素(窒素・リン酸・カリ)を均等に混ぜた肥料を置き肥として使います。鉢植えの場合、鉢の縁の方に寄せて撒きましょう。
高温が続き花も次々に咲かせる時期は開花が途切れないように肥料を与え続けましょう。
9月以降は施肥を停止します。大きな鮮やかな花を咲かせたいのであれば適度な肥料を施肥します。
  
 

カンナの植え替え

植え替え
カンナの植え付け適期は4月中旬〜5月です。完全に霜が降りてこない季節になったら植え付けます。その時期より植え付けを早めると、芽が出ないことがあります。
苗が小さくても8〜10号鉢を用意し、一つの球根を植え付けましょう。
芽の先端がどこにあるか確認したら先端の芽が鉢の中心に来るように植え付けます。
地上部から5cmのところに芽の先端が来るように植えてくます。その後芽が出てきて10cm程度になったら5cmほど土寄せをします。

カンナの繁殖

カンナの繁殖は分球か種まきで行います。
分球は植え替えのときに大きく成長した球根を株分けのように分けることです。4月〜5月が最適です。芽は節それぞれに付けますが、全てが上手く地上へ伸びませんので、1つの球根に2・3芽付けて切り分けます。左右に分別されている球根であれば付け根を2つにカットするだけにます。
種まきは採取や購入したカンナの種は使います。種の表面に傷を付け、一晩中水浸しにして吸水させます。種子を取り出して、ビニールポットに2・3粒撒いていきます。発芽の確認できたら間引きを行って苗作りします。10cm以上育ってきたら植え付け作業に入ります。園芸店などで販売している種には、水を吸わせなくても良いものもあります。カンナの一部の品種の種が市販されます。種は黒くて丸いマメのような形をしています。発芽温度は22℃前後と高いので5月に入ってからが適期です。種から育てる品種はそれほど大きくならないので5号鉢に1株が目安です。生長は早くその年の夏から花が咲きます。

カンナの病害虫

カンナにはアブラムシやヨトウムシなどの害虫やウイルス病が発生します。
  • アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。
    アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。ガザニア本体は薬剤を散布しておきます。
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  • ヨトウムシは夜行性で4月〜6月、9月〜10月に主に葉を食害します。「葉が透けて見える」状態ではヨトウムシが群生しています。
    ヨトウムシの駆除は被害が軽微なら薬剤を散布します。「葉が透けて見える」ほど大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。なでしこ本体は薬剤を散布しておきます。
  • ウイルスは肉眼で見ることはできなく、他の植物病原体と違い、植物の外では繁殖はおろか存在さえもできません。防御手段がないため、感染してしまった株はウイルスを駆逐できませんので消却します。ウィルスが発生しにくい栽培環境を維持することです。
カンナの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。カンナに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
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