ハンディのちから

ガーデニング&園芸

洋ラン・パフィオペディラム

パフィオペディラムのプロフィール

パフィオペディラムのプロフィールはつぎのとおりです。草姿・大きさ・花姿・開花時期・性質などは「種によって様々」 で、園芸的にも初心者向きから経験者向きまであります。
  • 英名:レディススリッパ(花弁の1つが袋状になっている特異な花の姿)
  • ラン科パフィオペディラム属
  • 原産地の東南アジア一帯(ベトナム南部やボルネオ)の湿気の多い地面に地生や岩石の割れ目などに半着生。日本に自生している「クマガイソウ」や「アッモリソウ」は遠縁
  • 非耐寒性常緑多年草(冬の最低温度は10℃以上、ただし、夏咲きパフィオペディラムは耐寒性が弱く、冬の最低温度は15℃以上必要)
  • 草丈は20cm~60cm
  • 株分けは4月(株の寿命は100年以上、メリクロン株がない)
  • 増やし方は株分け
  • 開花時期:「冬咲き」「春咲き」「夏咲き」などがあります。12~5月(冬咲き・春咲き種)および6~8月(夏咲き種)。冬咲き・春咲き種は40日~60日も花を楽しめ、5℃~6℃で冬越しできます。
  • 花の色は褐色 ・黄色 ・緑色 ・ピンク・赤色・白色・茶色 ・斑入り・筋入りなど
  • 花径は6cm~12cm
  • 花言葉は変わりやすい愛情、優雅な装い、かわり者、思慮深さ
  • 複茎性ですが薄葉でバルブがありません。年間を通して雨が多かったり、霧が多かったりして、多少湿っぽい場所に地生しているので、他の着生ランと根の構造が異なっています。カトレアやデンドロビウムなどは白い根で表面がつるつるしていますが、パフィオペディラムの根は褐色で根の周囲に細い毛が生えています。

パフィオペディラムの主な種類

パフィオペディラムは、青葉一輪系・青葉多花系・斑入り厚葉一輪系・斑入り厚葉多花系の4つのグループに大別されます。青葉一輪系・青葉多花系は小柄で冬咲きが多く、比較的寒さに強い。斑入り厚葉一輪系・斑入り厚葉多花系は春・夏咲きが多く、寒さに弱いので加温が必要です。多花系は毎年花芽を着けさせることは難しい。
パフィオペディラムの開花株の出回り時期は11月初旬から翌年の4月頃迄です。大量に出回る時期は2~3月頃です。
パフィオペディラムの開花株を購入するときのチェックポイントは花よりも葉を観察することです。
  • 葉がぐったりしたり、細長く伸びている株は避けます。
  • 葉のつやがよく、水平または斜め上方に伸びている株を選ぶ
  • 株もとに新芽がある株を選ぶ
  • 葉が5枚以上ある株を選ぶ
  • 株と鉢のバランスで購入後の植えかえ時期がわかります。

パフィオペディラムの観賞期

パフィオペディラムは春咲き(4~6月)、秋咲き(9~10月)、冬咲き(12~3月)の品種があります。パフィオペディラムの開花期間は12~5月(冬咲き・春咲き種)および6~8月(夏咲き種) です。つまり、春咲き(4~6月)、秋咲き(9~10月)、冬咲き(12~3月)の品種を揃えれば、11月と7〜8月を除き、9ヶ月間花を鑑賞できます。
パフィオペディラムの花の観賞期間は約40~50日です。1本の花茎に何輪も開花するタイプのプリムリナム・パフィオペディラムの花は約3ヶ月間観賞できます。
 

パフィオペディラムの栽培法

パフィオペディラムの栽培ポイントはつぎのとおりです。
まず第一に、生育状態の良いパフィオペディラムを手に入れることです。そのためには、花つきや葉色のつやをチェックするとともに、株元の丸く太ったバルブのものを選ぶことが大切です。 バルブがつやつやしてパンパンに膨れているパフィオペディラムは元気な証拠です。バルブにしわが入っているパフィオペディラムは、過去に水切れをした証拠なので、避けましょう。
ムパフィオペディラムは春から秋に生育し冬頃に開花ものと、秋から冬に生育し夏に開花するものなどがあります。特に夏咲きのものは、冬季に生育させるために管理が難しくなります。晩秋までに新葉を7枚以上作らせることが栽培のポイントです。
初夏から中秋は多くの洋ランがすくすく成長する時期ですが、パフィオペディラムは気温が30℃を超えると休眠する傾向があります。従って、夏の間の管理方法を変える必要があります。
パフィオペディラムの肥料は「薄く少なく」がよいので、他の洋ランの半分くらいにします。パフィオペディラムの固形肥料は成長期の前半の5月中旬に1回だけ与えます。
貯水機能を持たないので、水やりは植え込み材料が湿っている状態を保ちます。
ムパフィオペディラムの開花後の管理として重要なことは軟腐病とハダニに注意することです。  
  
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