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ガーデニング&園芸

洋ラン・パフィオペディラム

パフィオペディラムの置き場

パフィオペディラムは強い直射日光を当てると「葉焼けをおこします」、葉焼け防止のために7月~9月中旬は遮光ネットによる60%~70%遮光、5月~6月および9月中旬~10月は30%遮光し、冬はレースのカーテン越しの日光によく当てます。しかし、あまり遮光し過ぎると花付きが悪くなります。
最低気温が10℃以下になる頃に室内に取り込みます。冬越し温度は最低10~15℃に保ちます。パフィオペディラムは夏の高温を嫌いますので、風通しのよい場所に置きます。
最低気温が15℃になったら屋外に出します。  
  

パフィオペディラムの水やり

植え込み材料が乾き始めたら、たっぷりと水を与えます。冬でも気温が10℃以上の場所で育てられるなら、植え込み材料が湿っている状態を保ちます。新芽を十分に大きく育てるには夏の水やりが大切です。秋になって気温が下がってくるといきは、葉の基部に水を貯めないように水やりします。
水が受け皿に溜まっていたり、葉っぱと葉っぱの間に溜まっているようであれば、必ず捨てます。部屋の湿度が下がってカラカラになる冬は、特に葉水が有効です。  

パフィオペディラムの施肥

パフィオペディラムはあまり肥料を必要としませんので、規定量の2倍に薄めた液体肥料を隔週間隔で施肥します。開花しているときや高温時期には肥料をやりません。
パフィオペディラムの固形肥料は成長期の前半の5月中旬に1回だけ与えます。パフィオペディラムの固形肥料は根を傷めないように油かす系固形肥料を与えます。パフィオペディラムの液体肥料は成長期の5月~7月および9月の4か月間、毎週1回の頻度で与えます。パフィオペディラムは気温が日中30℃以上、夜間も25℃以上になると成長を止めます。従って、梅雨明けからは液体肥料も止めます。施肥の再開は気温が日中30℃以下、夜間も25℃以下になる秋口からです。
8月は施肥を中止し、9月以降の冬咲き・春咲き種の肥料は窒素分を含まない肥料に切り替えます。

パフィオペディラムの植え替え

花後に2年に1回程度の間隔で植えかえや株分けを行います。しかし、株分けはかなりの大株になってから行うことをおすすめします。株が小さいうちに株分けすると、新芽が十分に育たずに花が付かないことがあります。
花が終わって一ヶ月後頃の八重桜の花が散る頃になったら、植えかえや株分けを行います。株分けは3株づつに分けます。夏咲き種は酷暑期を避けた花後~9月中旬に行います。
パフィオペディラムは植え込み材料が湿っている状態を好みますので、植え込み材料が腐りやすい。腐った植え込み材料は取り除きます。
植え込み材料は水ゴケやバークチップ、軽石などを使用します。鉢は新しいものを使用して古い鉢は捨てます。
店で買ってきた パフィオペディラムの場合、鉢の中に発泡スチロールが入っているのを見たことがある方も多いと思います。これは通気性を高めるためにも有効です。
  

パフィオペディラムの殖やし方

パフィオペディラムは株が大きくなってバルブの数が増えたら株分けでふやすこととができます。大株でバルブがたくさんある場合に、しっかりと葉のついたバルブ3個を目安に分けて新しい鉢に植え替えます。株分け、植え替え直後は明るい日陰で管理し、水は乾いてから与えます。
細かく分けすぎるとその後出る新芽の伸びが悪くて、翌年花が咲かないことがあります(作落ちと言います)。適期は花後で通常植え替えを兼ねて行います。

パフィオペディラム栽培ポイント

パフィオペディラムの栽培ポイントはつぎのとおりです。
  • 乾きに弱いのでこまめに水を与える
  • 1年を通して半日陰に置く:パフィオペディラムの生育温度は15〜30℃です。特に夏の高温には注意が必要です。初夏から中秋は多くの洋ランがすくすく成長する時期ですが、パフィオペディラムは気温が30℃を超えると休眠する傾向があります。従って、夏の間の管理方法を変える必要があります。
  • 肥料を与えすぎない
  • 特に夏咲きのものは、冬季に生育させるために管理が難しくなります。晩秋までに新葉を7枚以上作らせることが栽培のポイントです。
  • 新芽を間引く必要はありません。
  • 花芽から伸びた花茎に蕾が着く頃に支柱を立てる
  • 花が褐色になったら、すぐに花茎の基部から切り取ります。
 
  

パフィオペディラムの病害虫

パフィオペディラムの害虫はカイガラムシやハダニが、病気は軟腐病があります。開花後の管理として重要なことは軟腐病とハダニに注意することです。軟腐病は葉の合わせ目に水がたまると発生しやすくなります。一度、発生してしまうと治療が難しくなるので予防します。
  • カイガラムシは濡れティッシュや、歯ブラシなどで優しくこすり落としましょう
  • ハダニは濡薬剤散布。また、湿気を嫌うため、株全体(葉裏含む)に霧吹き等で水を与えましょう
  • 細菌が傷口から侵入して茎の導管部で繁殖し、養水分の上昇を阻害。多汁質の植物に多発し、地際部が腐敗して悪臭を放つ
     
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
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パフィオペディラムの栽培カレンダー

パフィオペディラムの水やり,パフィオペディラムの施肥・パフィオペディラムの植え替え・パフィオペディラムの病害虫などのパフィオペディラムの栽培カレンダーはつぎのとおりです。 夏咲き・秋咲き種カトレアの栽培カレンダー
  
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