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「ボケ(ぼけ・木瓜)の育て方」では、 置き場・水やり・施肥・植え替え・剪定などのボケ(ぼけ・木瓜)の生育環境や繁殖・病害虫など、ボケ(ぼけ・木瓜)をシーズン物で終わらせたくない方へボケ(ぼけ・木瓜)の育て方を提案しています。

ボケ(ぼけ・木瓜)の生育環境

    ボケ(ぼけ・木瓜)栽培のポイントは
  • 排水と日当りの良い場所を好む
  • 植付け・移植は秋に行う
  • 鉢植えでも育てやすい
  • 病害虫が発生しやすく、花以外の観賞価値あまりなく樹形は乱れやすい
  • トゲが鋭いので、触れる場所は避ける
です。

ボケ(ぼけ・木瓜)の置き場

ボケ(ぼけ・木瓜)の置き場の環境で注意すべきことは日照です。日当りを好みますが、半日陰でも育ちます。  
  

ボケ(ぼけ・木瓜)の水やり

ボケ(ぼけ・木瓜)は水切れに弱い植物ですが、庭植えと鉢植えで異なります。
庭植えの場合、植付け後2か月と極端な乾燥状態以外は水やりは必要ありません。
鉢植えの場合、鉢土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりします。「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。  

ボケ(ぼけ・木瓜)の施肥

ボケ(ぼけ・木瓜)はつぎのとおりです。
庭植えの場合は植付け前に油かすを施肥します。
鉢植えの場合は元肥を与えず、花が咲き終わった直後・10月・11月に窒素分が少ない緩効性化成肥料を株元に一月に1回程度施します 。

ボケ(ぼけ・木瓜)の植え付け&植え替え

ボケ(ぼけ・木瓜)は1〜2年に1回程度根鉢を半分くらい崩して、古い根を1/3くらい切り詰めて、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えは9月~10月頃が安全です。花苗を新たに購入したときは11月まで大丈夫です。
ボケ(ぼけ・木瓜)は、赤玉土50%+腐葉土30%+川砂20%などに肥料を加えずに混ぜ合わせます。また「深植え」はせず古い土の高さとほぼ同じになるように植えるとよいでしょう。
生け垣するボケ(ぼけ・木瓜)は鉢植えよりかなり大きくなりますので、株間を十分離して(40cmくらい)植え付けましょう。
  

ボケ(ぼけ・木瓜)の剪定

ボケ(ぼけ・木瓜)の剪定は10〜11月が適期です。この時期はすでに花芽ができていますので、伸びすぎた枝や細くて弱々しい枝をつぎの点に注意して慎重に切り落とします。
  • 花芽(丸みのある芽)は切り落とさないこと。
  • 葉芽(少し尖った芽)を3芽程度残して上を切る。

ボケ(ぼけ・木瓜)の夏越し

ボケ(ぼけ・木瓜)の夏越しと冬越しの特別な対策は必要ありません。
  

ボケ(ぼけ・木瓜)の繁殖

ボケ(ぼけ・木瓜)を冬越や夏越しさせ長く生育させることができると、つぎのステップは繁殖になります。管理人は、ツニア・キク・コリウス・サンセベリア・シャコバサボテン・金のなる木・沈丁花・オリズルランなど150ポットを毎年繁殖しています。
ボケ(ぼけ・木瓜)は剪定の際に、刈り込んだ枝を「挿し木」することで殖やすことができます。ボケ(ぼけ・木瓜)の「挿し木」の適期は9~10月頃です。
  • 挿し穂は若い枝を10cm程度斜めに切り取り
  • 水に浸けて1時間ほど吸水させます
  • 赤玉土に発根剤を付けて挿します。
  • 挿した穂は葉を乾かさないよう直射日光や風の当たらないところで管理します
ボケ(ぼけ・木瓜)は植え替えの際に、太めの根を10cm程度斜めに切り取り、赤玉土の上に寝かせて隠れる程度に薄く土をかけて明るい日陰で管理します。

ボケ(ぼけ・木瓜)の病害虫

ボケ(ぼけ・木瓜)には病害虫の被害を受けやすく、根頭がん腫病・赤星病などの病気やアブラムシ・グンバイムシなどの害虫が発生します。グンバイムシは高温乾燥の環境で主に葉の裏に発生します。早めに薬剤を散布して駆除します。
早期発見に努め殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。ボケ(ぼけ・木瓜)に限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
根頭がん腫病は植付けや移植を晩秋に行うことで予防します。
  • アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。ボケ(ぼけ・木瓜)本体は薬剤を散布しておきます。
  • グンバイムシが発生すると葉裏から吸汁されるため、葉表から見ると葉緑素が抜けて白くカスリ状に見えます。葉に生気が無くなるので美観が損なわれ、生育も悪くなります。ハダニ、コナジラミも同じ症状になりますが、葉裏が黒く汚れているのが見分けるポイントです。
  • 根頭がん腫病は根、地際茎部、接ぎ木部で、表面がごつごつした大小さまざまなコブを生じる。コブは始め白色であるがしだいに乾固して黒褐色のざらざらしたコブとなり、崩壊する。侵された株は周囲の株に比べて生育が若干劣るため、次第に競争に負けて枯死する。
  • 赤星病は葉の表面にオレンジ色の斑点があらわれ、その斑点が大きくなってくるにしたがって、葉裏に房状に毛ばだった円形状の病斑を生じ、被害葉は次第に枯れてきます。
ボケ(ぼけ・木瓜)の病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。ボケ(ぼけ・木瓜)に限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。      
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
アクテリック乳剤 住友化学園芸STアクテリック乳剤 30ml カイガラムシ・アブラムシなどの害虫予防
粘着くん液剤 粘着くん液剤 1L アブラムシ、タバココナジラミ、ハダニなど予防
オルトラン粒剤 住友化学園芸 GFオルトラン粒剤 200g アブラムシ・アオムシ・ヨトウムシなどの害虫予防
スミチオン乳剤 住友化学園芸 スミチオン乳剤 100ml グンバイムシ・カメムシ・ゾウムシ・オリーブアナアキゾウムシ・アブラムシ・スリップス・アメリカシロヒトリなどに効果のある家庭園芸の代表的な殺虫剤
サンケイエムダイファー水和剤 住友化学園芸 サンケイエムダイファー水和剤 2g×10 M4 黒点病、赤星病、炭そ病といった果樹の病気や、花き類の灰色かび病、べと病、さび病などに幅広く効果
  
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