デュランタの生育環境

デュランタの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「植え替え」・「剪定」などの管理が必要です。デュランタなどの樹木を育てていて一番落胆するのは、突然に葉が枯れ落ちるときではないでしょうか。葉が枯れ落ちる原因は夏の高温多湿、乾燥、過湿、日照不足の４つがあります。 デュランタ栽培のポイントは

• 花を楽しむ品種は日向で、葉を楽しむ品種は半日陰〜日向で育てる。
• 花が終わった花房はつぎの蕾の上で切り取ります。秋には全体を切り戻します。
• 植付け時に元肥、秋には追肥として、緩効性化成肥料を与える。
• 耐寒性は弱いので、冬は室内に取り込むか、屋外で防寒対策をする。

です。

デュランタの水やり

成長期には表土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりします。「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。デュランタは夏場の暑さのなかでも元気に生長するために、水切れを起こさないように注意します。
庭植えでは基本的に水やりは不要ですが、晴天が続き地面が乾燥状態のときは株元に水やりします。 　

デュランタの植え替え

デュランタの鉢植えは根詰まりしますので、古い土を半分ほど落し、伸びすぎた古い根は切り詰めて一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えは生育適温が20〜30℃であることから5月～6月頃が安全です。ボリユームのある姿に育てるためにはできるだけ早く植え替えした方が良いでしょう。植え替えの頻度は1〜2年に1回程度です。
デュランタは赤玉土60%+腐葉土30%+川砂10%など水はけのよい土が適しています。また、市販している花と野菜の培養土か、観葉植物の土を利用してもよいでしょう。観葉植物の土は腐葉土が入っていないので、室内で管理しても「匂い」がしません。また「深植え」はせず古い土の高さとほぼ同じになるように植えるとよいでしょう。
庭植えしたデュランタは鉢植えよりかなり大きくなりますので、株間を十分離して植え付けましょう。

デュランタの冬越し

デュランタは熱帯地方原産のために寒さに弱く、関東地方以西でも冬の屋外では枯れてしまうことがあります。11月中旬〜下旬に全部くり戻した後はつぎのように防寒対策します。

• 室内に取り込んで窓際の日当りに置き、葉先が垂れたら水やりをする。
• 庭植えは一時堀上て鉢に移して室内へ取り込む
• 庭植えのまま、不織布（比較的暖かい場所）やビニール（北側の寒風が吹き付ける場所）などで株を覆って防寒します。

デュランタの病害虫

デュランタには葉裏にハダニが発生したり、秋口には新芽の先にアブラムシが発生します。

• ハダニは体長0.5mm程度で高温乾燥の環境において、3月〜10月に主に葉の裏に発生します。ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。
• アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月（特に4月〜6月、9月〜10月に注意）に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。デュランタ本体は薬剤を散布しておきます。

デュランタの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。デュランタに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。 　

薬剤名：	画像：	テキスト：	用途：
アクテリック乳剤		住友化学園芸STアクテリック乳剤　30ml	カイガラムシ・アブラムシなどの害虫予防
オルトラン水和剤		住友化学園芸 オルトラン水和剤 1g×10 M4	植物の汁を吸う害虫や葉を食い荒らす害虫効
粘着くん液剤		粘着くん液剤　1L	アブラムシ、タバココナジラミ、ハダニなど予防
オルトラン粒剤		住友化学園芸 GFオルトラン粒剤 200g	アブラムシ・アオムシ・ヨトウムシなどの害虫予防