杖の長さ
杖の長さに関しては、杖の長さが変えられない固定式の一本杖と最小長さ〜最大長さの間で伸縮できる長さが変る伸縮式杖があります。
一本杖は使用する方の1パターンにぴったり合った長さの杖ができますが、その他のパターンでは長過ぎたり、短すぎたりします。一本杖は支柱(シャフト)をカットして長さを調整します。長さ調節はできませんが、先ゴムを外し、シャフト先端を切断することにより、長さ変更は可能です。また、余分な部品が少なく比較的単純な構造なので扱いやすく、軽い杖が多い。
伸縮式杖はシャフトが上下に分かれているタイプです。2本のシャフトをスライドさせることにより、杖の長さが調節できます。伸縮式杖はハイヒールのときでもローヒールときでも、それぞれのパターンにおおむね合った杖の長さに調整することができます。しかし、おおむね25〜25mmピッチですので、いずれのパターンでもぴったりといかないこともあります。
このタイプにはラチェット式とスライド式があり、それぞれ一長一短があります。ラチェット式はボタンをシャフト上の穴に引っ掛けて長さ調節をするタイプで、スライド式は下のシャフトを回しながら固定します。
ラチェット式の特徴は安全確実に固定できますが、おおむね25〜25mmピッチの穴の位置で固定されますので、ぴったりいかないことがあります。多くの杖では、確実に止めることができるラチェット式が主流になっています。スライド式は自由な位置に固定できますが、しっかり固定しないと縮んでしまう危険があります。
ラチェット式による段階伸縮の段階数はおおむね4〜14段階ありますが、間隔はおおむね20〜25cmとあまり変りません。一方、調整できる全高はおおむね75cm〜280cmです。
「伸縮式杖」は杖をつくたびに支柱(シャフト)とロックピンに力が作用します。この力で支柱(シャフト)のアルミ合金が負け,ロックピンを通す穴が大きくなり,がたつきが発生します。長さの調節機能の実現により強度的な低下が生じ、余分な部品や材料を持つことにより,「一本杖」に比べると重くもなります。