ハンディのちから

健康生活ー歩行補助具

足漕ぎ車いす「COGY」体験記

「足漕ぎ車いすCOGY体験記」では、 障害者やシニアなどのハンディを持った管理人が、足漕ぎ車いす・COGY(プロファンド)を約8年半使用した体験に関する情報を提供しています。
この「足漕ぎ車いすCOGY体験記」では、足漕ぎ車いす・COGYの改善すべき点なども率直に記述しています。これらの記述は足漕ぎ車いす・COGYを否定するものではなく、『歩行困難な方でも、自分の両足でペダルをこぎ、屋外を自由に走り回ることができるチェアサイクル』に発展することを祈っての意図であることを、ご理解賜りたく思っています。 障害者&シニアいきいきエンジョイ生活では、新しいことに興味を持ち、始め、継続しながら、周囲の人や福祉器具などにはお世話になり、節約できた時間を世の中に還元することで元気にいきいき生活する方法に関する情報を提供しています。

足漕ぎ車いすCOGY
との出会い

「足漕ぎ車いすCOGY体験記」の始まりは2009年の春です。偶然観ていたNHKの「ゆーどきネッワーク」と言う番組で、足漕ぎ車いす・COGYを紹介していました。その時期、管理人は歩行能力が落ちつつあり、これからのリハビリテーションについて思案していました。その後、理学療法士さんや障害者福祉センターなどに足漕ぎ車いす・COGYについてお聞きしましたが、有力な情報は得られませんでした。そんな折りに、国際福祉機器展2009へのお誘いがあり参加しました。
国際福祉機器展2009で探し求めていた足漕ぎ車いす・COGYに出会い、試乗して足漕ぎ車いすCOGY体験してみました。わずかなちからですいすいと走りました。それから、主治医の大学病院の先生や理学療法士さんから、足漕ぎ車いす・COGYの使用に関するご意見をお聞きした上で使用に踏み切りました。

足漕ぎ車いすCOGY
を選ぶ

車いすの性能を表す項目には、重量・安定性・耐久性・操作性・寸法(サイズ)のほかに乗り心地(疲れない)があります。さらに、足漕ぎ車いす・COGYの場合は、歩行が困難な方でもわずかな脚力で走行でき、無理のない筋力トレーニングができることが加わっています。
車いすの性能表示でメーカーはこれらの試験結果を数値で表示しますが、規格では必要最低減の数値を定めていません。例えば、傾斜角度1°の坂道で後方に転倒する車いすであっても、そのことを表示すればその車いすは販売できるのです。
見方を変えて言うと、車いすの性能が使用者の条件に合っているか否かを決めるのは使用者自身なのです。このことは忘れないで正しい車いすを選びましょう。
歩けないことと74歳の年齢の「ハンディ」をちからに変え自立できる日々を目指している、管理人は「足漕ぎ車いすCOGY体験記」に記載の足漕ぎ車いす・COGY(プロファンド)を2009年11月から使用しております。足漕ぎ車いす・COGYは一般的な車いすとは構造も異なっており、足漕ぎ車いすの使い方や効果はさまざまであると思います。
しかし、足漕ぎ車いすの選び方や使い方や効果などの体験的な情報は、メーカーや代理店のホームページを見てもなかなか入手できません。そこで、「ハンディのちから」の管理人が自ら「足漕ぎ車いすCOGY体験記」を発信することにより、足漕ぎ車いすの使い方や効果の情報が増えたら幸甚です。

乗り心地が良く
疲れない環境

「乗り心地が良く疲れない環境作る」ことは最も大切なことです。管理人はこの環境にたどり着くまでに約8年かかりました。このことは約8年間福祉用具貸与事業者や製造メーカーに問い合わせてもです。
製造メーカーのホームページや、製造メーカーに問い合わせても、LサイズCOGYのMサイズCOGYの使い分けは、身長184cmが基準となっています。管理人の身長は167cmですが、LサイズCOGYとMサイズCOGYに乗っている写真を見ていただけば、座った姿勢が相当異なり、LサイズCOGYの方が下肢の角度が緩やかでゆとりがあり、太腿と座面が完全に接触していることがわかります。

乗りやすい
状況を作る

COGYは普通の車椅子よりも乗りにくいです。その原因は前方に、アクスルシャフト・チェーン・ペダルがあるために、座れる位置までアクセスするにはある程度自立できる必要があります。また、ホールドペダルを使っている場合、座った姿勢からマジックテープで固定する必要があります。
それらの障害を克服する方法の一つがクイックペダルを使う方法ですが、逆にクイックペダルを漕ぐには、ある程度の筋力が必要になります。

フリーメンテ
ナンス環境を作る

COGYは普通の車いす以上にメンテナンスが必要です。最初の7年間は、定期点検は年に2回必ず実施していたにもかかわらず、現場で修理することができない程度のトラブルが11回 も起こり、7.6ヶ月ごとにトラブルが発生しています。
ここ1.5年間のメンテナンスは年間でチェーンテンション調整が2回程度です。この前提は、タイヤはすべてノーパンクタイヤを使い、サイドブレーキがあり、新型のチェーンテンション調整装置が付いていることです。

管理人がCOGYに
乗る理由

管理人が約8年半も足漕ぎ車いす・COGYに乗り続けている理由はつぎのとおりです。最初から現在までいくつかの転換期がありましたが、つぎの3つになります。
  • 最大の目的はリハビリですが、時の流れとともに少しずつ変わっています。
    • 最大の効果は両下肢の疼痛の緩和です。
    • その後、両下肢障害で歩けない管理人がペダルを漕ぐことによって、肥満防止ができたこと。
    • 最近は、年齢を重ねるごとに特に落ちやすい下半身の筋肉の減少を防止し、免疫力を高め、風邪をひかない体」づくりに役立てています。
  • 外出(一人で電車やバスに乗車して小さな旅をすることです)
  • 最近、加わったのが「楽しむ」ことです。
    • 今はiPadで英語や音楽を聴きながら、散歩しています。
    • COGY(プロファンド)で車いすマラソンに参加している方がいらっしゃいますが、管理人も機会があったら参加したいと思っています。

足漕ぎ車いす
COGYの長所

あらゆるものに長所と短所があります。「足漕ぎ車いす・COGY(プロファンド)・体験記」で管理人が感じられる足漕ぎ車いす・COGY(プロファンド)の長所は、
  • 足を動かすことで「リハビリテーション」や「メタボ解消」や「筋力アップ」に役立つ
  • 足を動かすことで「痛みの緩和」に役立つ
  • 弱い脚力でも走行できる。
  • 転倒などに対する安全性が高い。
  • 横傾斜が厳しい歩道でも真直ぐに走行できる。
などです。これからもこれらの長所を活用して自立生活に役立てて行きたいと思います。

足漕ぎ車いす
COGYの短所

あらゆるものに長所と短所があります。足漕ぎ車いす・COGYの短所は、
  • ペダルを脱着するなどの準備が必要(クイックペダルの採用で解決)
  • 段差の乗り越えが難しい。
  • 坂道の登坂時に降りて押すときに、ペダルが邪魔になる。その都度ペダルを脱着するのは大変。(クイックペダルの採用で解決)
  • 坂道を自力で登る手段の1つである「S」字走行が難しい。
  • メンテナンスが頻繁に必要。(ノンパンクタイヤの採用やペダルシャフトのアジャストボルトの改造、チェーンテンション調整機構の改善などにより、今は一年に一回程度に激減)
  • 重く折り畳みできないので置き場所が限定される。管理人の住居敷地は道路面より1.5mほど高く、屋外階段があり、住宅内までは持ち込めないので、カーポートにCOGY(プロファンド)用の小屋を作りました。
などです。これからも建設的な情報発信をして、足漕ぎ車いす・COGYが屋外用移動手段に使えるように協力して行きたいと思っています。
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