ハンディのちから

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足漕ぎ車いすCOGYで外出

「足漕ぎ車いすCOGYで外出」では、 障害者やシニアなどのハンディのお客さまとサポーターの方に、足漕ぎ車いすCOGYで電車やバスに乗車して外出するときの注意点などの足漕ぎ車いすCOGYで外出に関する情報を提供しています。
なお、この記事の内容は管理人が自己責任において行った結果です。足漕ぎ車いすCOGYの取扱説明書の冒頭に記載されている『やってはいけないこと』のいくつかにそぐわない行為があるかもしれません。メーカーさんのテーマである『もう一度自分の足で、行きたい場所へ、逢いたい人へ』を励みに、万全の注意の元に自己責任を自覚しつつ、 障害者でありシニアでもある管理人の生活を充実させていきたいと思っております。

なぜ足漕ぎ車いすCOGYで外出

管理人は足漕ぎ車いすCOGYを移動用でなくリハビリテーション用に使用しています。2年6か月足漕ぎ車いすCOGYを使用して、つぎのように一般の手で漕ぐ車いすに対比して足漕ぎ車いすCOGYの良さを実感しています。その結果、足漕ぎ車いすCOGYを移動用として使うことを考えつつあります。そこで、初めて足漕ぎ車いすCOGYに乗って一人で電車やバスに乗車して小さな旅をすることにしました。
  • 片勾配の歩道や道路の両脇を特別な力を使わずに直進できます。一般の車いすは片勾配の歩道や道路の両脇を走行すると、低い方へ低い方へと蛇行し、修正するために低い方のハンドリムに力を入れる必要があります。
    歩道横断勾配がきつく,車道側へ勾配がついていて,車いすが車道側へ流され,車にひかれそうになったなどの経験をお持ちの方もあると思います。
  • 坂道走行時の安定性は抜群であります。一般の車いすは急勾配になると、前輪がポンピングして後方転倒の危険が増します。
  • 足で漕ぐ動作は腕で漕ぐ動作に比べて疲労度が少ない。

小さな旅

つぎに小さな旅のルートなどの概要をご紹介していきます。
  • 自宅からJRH駅まで約600mは足漕ぎ車いすCOGYを自走。比較的大きな勾配が二箇所あります。
  • JRH駅に隣接のHバス停留所から電車に乗らずに、約4kmの道程をバスでJRK駅へ
  • JRK駅から、約7kmの道程をバスで目的地へ
  • 目的地に3時間滞在
  • 帰途は目的地から、約7kmの道程をバスでへJRK駅
  • JRK駅からは電車に乗って、約4km一駅の道程を電車でJRH駅へ
  • JRH駅から自宅まで約600mは足漕ぎ車いすCOGYを自走。
以上約6時間の小さな旅でした。

大きな勾配の坂道走行

この坂道は管理人が住んでいる一戸建て団地から外に出るために必ず超えなければならない道です。
通常はヘルパーさんに付き添ってもらい、少し後ろから押して頂いています。今日は一人なので足漕ぎ車いす・COGYのペダルを踏み込んで自走しました。
坂道の天辺でペダルを踏み込んでも車輪が回らない現象が起きましたが、無事に坂道を超えました。
一般の車いすで自走するときは後方転倒防止装置を使って走行しています。
約15分弱でJRH駅へ。

4kmの道をバスでJR鎌取駅へ

この路線にはノンステプバスとワンステップバスが走っています。運転手さんに『足漕ぎ車いす・COGY』でこのバスに乗りたい旨を告げると、早速車いす用渡り板(右の写真のイメージ)を出してくれました。足漕ぎ車いす・COGYは 車いす用渡り板の幅と勾配をクリア、運転手さんに押してもらいバスの中へ、乗車完了です。
バスの中にも車いすスペースがあります。突き当たりの人利用座席を折りたたむと、車いすスペースになり、右側に手すりがあります。バスが走行中は両手でしっかりと手すりを掴んでいました。しかし、足漕ぎ車いす・COGYでこのスペースに縦列駐車をするのはかなり難しい。一般の車いすの方が楽かもしれません。なんとか、他のお客さんの邪魔にならないように足漕ぎ車いす・COGYを窓際に寄せて出発です。
JRH駅に無事到着しましたが、降車のときに注意が必要です。一般の車いすの場合は、ティッピングレバーを使って、運転手さんが車いすを後ろ向きで車いす用渡り板に乗せてくれます。足漕ぎ車いすCOGYはステッピングバーがなく、3輪で車いすと体重を支えていますので、乗っている人がハンドルとブレーキを上手く操作して、バック走行と舵取りをする必要があります。それでもスムースに降車完了です。このとき、出っ張っているハンドルとブレーキレバーが整理券発行箱と当たりそうになるので注意が必要です。

目的地へ足漕ぎ車いす・COGYで自走

バスを降車後、横断歩道はなんなくクリア、つぎの難所は目的地の入り口のスロープです。真直ぐに登ろうとしましたが、スロープの最初でペダルを踏み込んでも車輪が空転して進まず、バック走行でスロープを一旦降りる。つぎにS字走行で無事にスロープを超えました。一般の車いすで自走するときは後方転倒防止装置を使って走行しています。
もう一つは目的地の裏口のスロープです。このスロープもかなりきついです。降りるときはスムースでした。上りはペダルを踏み込んでも車輪が空転して進まず、幅が狭くS字走行はできません。そこで、右手は舵を真直ぐに保ち、左手は手すりを持っては離しを繰り返し、左手と両足で無事にスロープを超えました。

JRK駅で電車に乗る

JRK駅からの帰途の交通機関はバスでなく電車を使いました。バス停からエレベーターで橋上駅にトラブルもなくあがることができました。
改札口で駅員さんにこの車いす(足漕ぎ車いすCOGY)で電車に乗りたい旨を告げると、「普通の車いすと同じですよ」と言われひと安心。
しばらくエレベーターの前で待機後に駅員さんとプラットホームへ。バスと同じように、駅員さんが列車用車いす渡り板を渡してくれ、後ろから押してくれて電車内へ。電車は車いすスペースがある快速電車でしたので、バスのときよりも足漕ぎ車いす・COGYの操作は楽でした。
到着駅では駅員さんが列車用車いす渡り板を持って待機して下さり、無事に上約6時間の小さな旅ができました。

COGYの外出は公共交通機関で可能

今回のように行き先で足漕ぎ車いす・COGYを使う場合、一番手軽な方法は乗用車で足漕ぎ車いすCOGYを目的地まで運ぶ方法です。
しかし、足漕ぎ車いすCOGYは折り畳めないので、乗用車のトランクに積み込むことができません。使用状態における足漕ぎ車いすCOGYの仕様緒元は、一般の車いすの仕様緒元に比べて特別に大きくありません。そのことは今回の小さな旅でつぎのことが確認でき、足漕ぎ車いすCOGYの大きさが問題になったことはありませんでした。
  • 出入り口を通り抜けられる
  • 車いす用車いす渡り板に乗れる
  • 使用場所で使える。ただし、多目的トイレや車いす用トイレでは窮屈な感じがありました。
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