易しいシェフレラ(カポック)の栽培

ガーデニング&園芸

易しいシェフレラ(カポック)の栽培

シェフレラ(カポック)の置き場所

シェフレラは基本的に温帯から熱帯地に自生している植物です。従って、夏の暑さに強く、同時に基本的に0℃を下回らない場所に置き、霜に当てないように管理すれば大丈夫です。シェフレラを丈夫で元気に育てるためには、最低気温が10℃以上ある季節には日光と風通しを欠かさず、それ以外の季節は室内に取り込んで、霜に当てないことです。
シェフレラを健やかに保つための屋外での育て方のポイントは、日当たりと風通しがよい場所に置くことです。シェフレラは日光が大好きで、日光を浴びるほど、葉に光沢が現れ、芯の詰まった幹になり、がっちりとした姿に生長します。 従って管理人は、丈夫な株にするために、日当たりも風通しも良い場所で乾燥気味に育ててます。 ある程度の日陰でも育つと言われていますが、株が軟弱になり 見た目も悪くなってしまいます。 日光を十分に浴びることができる場所に置きましょう。
一方、耐寒温度は0〜5℃くらいまでの耐寒性はありますが、気温が10℃以下が続く場合は屋内に取り込んで、霜にあたらない場所で育て、鑑賞しています。
しかし、斑入りシェフレラは、強い直射日光には若干弱く、葉焼けをおこすこともありますので、柔らかい光が差し込む明るい日陰に置いています。

シェフレラ(カポック)の植替え

シェフレラは気根(植物の幹や茎から空中へと延びる根)を出したり、根張の速く、晩秋には鉢の底から根が張り出してきます。植え替え後から2年もたてば、鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。 鉢の中が根でいっぱいになると、土の中の酸素が不足し、根が腐ったり、土の中の養分が不足し葉の色が悪くなったりします。
従って、2〜3年で鉢が小さくなってしまいますので、1回り大きな鉢に植え替えます。植え付けも植え替えも適期は4月中旬から10月中旬です。
過湿を嫌うシェフレラは、水はけの良い土を好みます。 市販の多肉植物用培養土を利用するのが、一番手軽な方法です。 自分でブレンドする場合、管理人はは川砂4:赤玉土(小粒)4:腐葉土2の割合で作っています。
  

シェフレラ(カポック)の水やり

シェフレラはとても水を好む植物ですが、乾燥にも強い植物です。 従って年間を通して水やりは控えめにして乾燥気味に育てます。
1.土が乾いたらたっぷり水を与える。この意味は根のすみずみまで水を行き届かせるためと水を通して根が呼吸するための新鮮な空気を入れ替えるためです。
2.土が乾くまで水を与えない。
3.受け皿に水を溜めない。
また水やりと同時に霧吹きで株全体に「葉水」を与えることでより健全に育成できます。
季節ごとの水やりはつぎのようにしています。
1.春~夏:春の最低気温が10℃を超えてきたら、鉢土が完全に乾いたときに水やりをしています。
2.秋:土が乾いたことを確認し2〜3日空けて水やりを行なっています。
3.冬:水やりの間隔をさらに空けます。暖房のない部屋においていますので、シェフレラは生長が著しく低下し、水をあまり必要としなくなります。 土が乾いてから2〜3週間に一度水やりをしています。こうして、乾かし気味に管理することで、寒さにも若干強くなります。

シェフレラ(カポック)の肥料

シェフレラには4~10月に2ヶ月に1回を目安に肥料を与えると効果的で新芽や花芽の増加、樹勢の回復、根張りの強化に効果的です。管理人は緩効性肥料を使用しています。固形肥料は株元から離れた場所に置きます。
逆にあまり大きくなってほしくないのでしたら肥料は控えめにした方がよいです。

シェフレラ(カポック)の剪定

シェフレラは大きくなりすぎたり、間延びしたみっともない樹形になり、先端が垂れてきたりして樹形が乱れてきますので、剪定して、樹形を整えます。 葉や枝が混みあっている部分も剪定した風通しをよくするとよいです。シェフレラはいつ選定を行っても問題ありませんが、春に剪定するのがおすすめです。春に切り戻しを行い、日当たりの良い場所に置いていると1ヶ月ほどで新芽が出て、半年程度で葉が出そろいます。
剪定の手順は以下の通りです。
1. 最終的な樹形をイメージし、切り落とす部分を決める
2. 芽や枝が出ているところを確認し、そこから数ミリ上を切り落とす
3. 最後に、混みあってる部分の枝を切って整理する

シェフレラ(カポック)を殖やす

管理人は挿し木でシェフレラを増やしています。 剪定した枝を利用して、挿し木で数を増やすことができます。5~7月が適期です。挿し木の手順は以下の通りです。
1.5~20cmほどの、斜めにカットし、2~3枚の葉を残した枝を用意する
2.日陰で切り口を乾燥させる。切り口が乾燥しないまま土に挿すと、雑菌が入って発根しないことがあります。
3.下1/3ほどの葉っぱを切り落とし、赤玉土や川砂単体の用土に枝を挿す
4.水を与えずに管理する
5.1ヶ月ほどで発根し、根が十分に生えたら鉢や地面に植え替える。発根率は概ね100%です。
  

シェフレラ(カポック)の病害虫

シェフレラは季節問わず、カイガラムシやハダニが、また、初夏と秋に斑点細菌病などが発生します。水やりの際に葉っぱの裏などを確認し、カイガラムシやハダニを見つけたらすぐに駆除します。 気温が高く乾燥すると発生しやすいので、予防の為に葉っぱや茎にもたっぷり水をかけてあげるとよいです。
また、斑点細菌病は葉や茎に淡い黄色の小さな斑点ができ、だんだんと広がって褐色になっていきます。 見つけたらすぐに取り除きます。 茎に症状が見られたら枝ごと切り取りましょう。予防方法は風通しをよくすることです。
  • カイガラムシは通年、茎や葉のつけ根に発生します。対策は歯ブラシなどでこすり落とします。卵からふ化した幼虫は薬剤に弱く、オルトラン水和剤、アクテリック乳剤などで退治できます。
  • ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。 ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。 アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。
  • 斑点細菌病が発生しやすい時期は4月~11月 夏の高温期(20~30℃)で多湿条件(水はけが悪く多灌水)が発生する要因です。28℃前後が一番原因菌が活発に活動します。高温多湿の環境になりやすいハウス栽培では特に注意が必要です。 発生期間も4月~11月と広いので、年間を通して対策をしておく必要があるやっかいな病気です。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
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