耐寒性が弱いモンステラの栽培

ガーデニング&園芸

耐寒性が弱いモンステラの栽培

モンステラの置き場所

モンステラは春~秋にかけて屋外で管理することができます。しかし、直射日光を当てると、葉焼けを起こしますので、30%程度の遮光をします。 モンステラは基本的に温帯から熱帯地に自生している植物です。従って、夏の高温多湿に強いですが、耐寒性はあまり強くなく5〜10℃ですので、最低気温が15℃を下回る時期になったら室内へ取り込みます。モンステラを丈夫で元気に育てるためには、最低気温が15℃以上ある季節には柔らかな日光と風通しを欠かさず、それ以外の季節は室内に取り込んで、10℃以上に保つことです。
モンステラを健やかに保つための屋外での育て方のポイントは、適度な日当たりと風通しがよい場所に置くことです。 従って管理人は、丈夫な株にするために、日当たりも風通しも良い場所で乾燥気味に育ててます。 ある程度の日陰でも育つと言われていますが、株が軟弱になり 見た目も悪くなってしまいます。 少し日光を十分に浴びることができる場所に置きましょう。

モンステラの植替え

モンステラは気根(植物の幹や茎から空中へと延びる根)を出したり、根張の速く、晩秋には鉢の底から根が張り出してきます。植え替え後から2年もたてば、鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。 鉢の中が根でいっぱいになると、土の中の酸素が不足し、根が腐ったり、土の中の養分が不足し葉の色が悪くなったりします。
従って、2〜3年で鉢が小さくなってしまいますので、1回り大きな鉢に植え替えます。植え付けも植え替えも適期は5月から7月です。
モンステラは高温多湿を好みますが、過湿を嫌い、水はけの良い土を好みます。 市販の観葉植物専用用土2:赤玉土1:鹿沼土1を利用するのが、一番手軽な方法です。
  

モンステラの水やり

モンステラはとても水を好む植物ですが、乾燥にも強い植物です。 従って年間を通して水やりは控えめにして乾燥気味に育てます。
1.土が乾いたらたっぷり水を与える。この意味は根のすみずみまで水を行き届かせるためと水を通して根が呼吸するための新鮮な空気を入れ替えるためです。
2.土が乾くまで水を与えない。
3.受け皿に水を溜めない。
また霧吹きで株全体に「葉水」を与えることでより、乾燥を防ぐだけでなく、害虫の予防にも効果があり、健全に育成できます。
季節ごとの水やりはつぎのようにしています。
1.春~夏:春の最低気温が10℃を超えてきたら、鉢土が完全に乾いたときに水やりをしています。
2.秋:土が乾いたことを確認し2〜3日空けて水やりを行なっています。
3.冬:水やりの間隔をさらに空けます。暖房のない部屋においていますので、シェフレラは生長が著しく低下し、水をあまり必要としなくなります。 土が乾いてから2〜3週間に一度水やりをしています。こうして、乾かし気味に管理し樹液の濃度を高めることで、寒さにも若干強くなります。

モンステラ)の肥料

モンステラは4~10月に2ヶ月に1回を目安に化成肥料を与えると効果的で新芽や花芽の増加、樹勢の回復、根張りの強化に効果的です。管理人は緩効性化成肥料を使用しています。固形肥料は株元から離れた場所に置きます。
逆にあまり大きくなってほしくないのでしたら肥料は控えめにした方がよいです。

モンステラの剪定

モンステラ・デリシオサを除くモンステラは基本的に剪定は必要ありません。
モンステラ・デリシオサは大きくなりすぎたり、間延びしたみっともない樹形になり、先端が垂れてきたりして樹形が乱れてきますので、剪定して、樹形を整えます。 葉や枝が混みあっている部分も剪定した風通しをよくするとよいです。モンステラ・デリシオサはいつ選定を行っても問題ありませんが、春に剪定するのがおすすめです。春に切り戻しを行い、日当たりの良い場所に置いていると1ヶ月ほどで新芽が出て、半年程度で葉が出そろいます。
剪定の手順は以下の通りです。
1. 最終的な樹形をイメージし、切り落とす部分を決める
2. 芽や枝が出ているところを確認し、そこから数ミリ上を切り落とす
3. 最後に、混みあってる部分の枝を切って整理する
モンステラの葉は大きく、広いためホコリが積もりやすいです。そのため、2、3日に一回程度のペースで掃除してください。また、枯れた葉などを取り除いて下さい。

モンステラを殖やす

モンステラは茎挿しや茎伏せで増やしています。 新しい気根がある茎は茎挿しがおすすめです。剪定した枝を利用して、茎挿しは6~7月頃、茎伏せで5~6月が適期です。茎挿しの手順は以下の通りです。
1.2節を残して茎を切り分けます
2.葉を全て切り落とします
3.市販の観葉植物専用用土3:赤玉土1:鹿沼土1用土に茎を挿す
4.たっぷり水やりします
5.数ヶ月ほどで発根し、根が十分に生えたら鉢や地面に植え替える。
  

モンステラの病害虫

モンステラはカイガラムシやハダニ、アブラムシ、ナメクジ、ダンゴムシなどが発生します。水やりの際に葉っぱの裏などを確認し、害虫を見つけたらすぐに害虫を取り除いたり、薬剤で駆除します。 気温が高く乾燥すると発生しやすいので、予防の為に葉っぱや茎にもたっぷり水をかけてあげるとよいです。
  • カイガラムシは通年、茎や葉のつけ根に発生します。対策は歯ブラシなどでこすり落とします。卵からふ化した幼虫は薬剤に弱く、オルトラン水和剤、アクテリック乳剤などで退治できます。
  • ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。 ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。 アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。
  • ナメクジは日中は鉢のなかに潜んでいて、夜間になると活動して新芽や花・蕾などを食い荒らします。防止対策は次の2点です。 鉢底に防虫あみを使う 誘引殺虫剤で駆除します
  • アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。モンステラ本体は薬剤を散布しておきます。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
アクテリック乳剤 住友化学園芸STアクテリック乳剤 30ml カイガラムシ・アブラムシなどの害虫予防
粘着くん液剤 粘着くん液剤 1L アブラムシ、タバココナジラミ、ハダニなど予防
ナメ退治ベイト スミトモカガクエンゲイ ナメ退治ベイト150g 5.2×7.6×14.3cm 雨に強く、芝でも使える。イヤ~なナメクジを誘い出し食べさせて退治
  
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