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アブロチンの育て方

「アブチロン(アブロチン)の育て方」では、 置き場・水やり・施肥・剪定・鉢植えなどのアブチロン(アブロチン)の生育環境や繁殖・病害虫などアブチロン(アブロチン)をシーズン物で終わらせたくない方へアブチロン(アブロチン)の育て方を提案しています。

アブロチンの生育環境

アブチロン(アブロチン)の生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「剪定」・「花がら摘み」などの管理が必要です。アブチロン(アブロチン)などを育てていて一番落胆するのは、開花しないときではないでしょうか。開花しないの原因は水不足、肥料不足、日照不足、温度不足、病害虫の5つがあります。
アブチロン(アブロチン)栽培のポイントは
1.夏は木陰などの涼しい場所に置く。
2.真夏の水切れを防止するために、表土が乾き始めたら水やり、過湿にも注意
3.開花後おおむね3日後には花がら摘み
4.外気温度が3℃以下になる前に室内に取り込む
5.剪定を行う
6.必要に応じて植え替えを行う です。
  

アブロチンの置き場

アブチロン(アブロチン)の置き場の環境で注意すべきことは、日当りと風通し、水はけのよい土壌です。
アブチロン(アブロチン)は一般的には日当たりを好みますが、夏期は風通しがよく涼しい半日陰に移動します。また、どうしても日向に置く場合は、台の上に置いたり、二重鉢にして暑さ対策をします。
花壇植えのアブチロン(アブロチン)は 立ち上り花壇の樹木の下に植え込むと、日当りと風通し、水はけが良くなります。
アブチロン(アブロチン)は熱帯や亜熱帯の原産ですが、かなり耐寒性が強い植物です。関東以西の地域では屋外でも冬は越せますが、強い霜には耐えられませんので敷き藁や盛り土などの防寒対策が必要です。
冬の外気温度が3℃以下になるような地域では、室内へ取り込んで越冬すると一年中開花が続きます。

アブロチンの水やり


アブロチンの水やり肥料の過不足をなくす方法として、一か月に規定量を2回に分けて、その半分を2週間に1回施肥すると良いでしょう 。アブチロン(アブロチン)は乾燥と過湿を嫌う植物です。
鉢植えは表土が乾いたらでなく乾き始めたら「たっぷり」 与えます。「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。しかし、長雨が続く時は、少し萎れていても雨上がりまで待ちましょう。 また、水は葉や花に掛けてはいけません。イラストのように株元に水やりをします。
極度の乾燥はアブチロン(アブロチン)の葉を傷め、ハダニが発生しやすくなるので、乾きやすい夏期は朝夕2回の水やりも必要です。

アブロチンの肥料

長期間咲き続けるアブチロン(アブロチン)の施肥は肥料切れさせないようにN-P-K=10-10-10などの緩効性化成肥料か、N-P-K=6-10-5などの液体肥料を一年を通して与えます。ただし、11〜3月は開花している株に限ります。
肥料の過不足をなくす方法として、一か月に規定量を2回に分けて、その半分を2週間に1回施肥すると良いでしょう 。
  

アブロチンの植付け&植え替え

アブロチンの植付け&植え替えアブチロン(アブロチン)のポット苗は4〜5月頃にたくさん出回ります。購入したら5号鉢に植え替えます。その後梅雨明前の7月中旬頃に、再度6〜7号鉢に植え替えると根詰まりしにくくなります。
庭植えする場合、4〜5月頃に出回るポット苗は一度5号鉢に植え替え、50〜60cmの株に成長させてから、翌年の4〜6月頃に南向きの壁際などに植え付けましょう。
アブチロン(アブロチン)は根詰まりすると開花しなくなります。根詰まりした株は鉢から抜いて一回り大きな鉢に新しい土で浅く植え替えます。アブチロン(アブロチン)の植付け時期は4〜6月が適期です。
土は赤玉土(小粒〜中粒)70%:腐葉土30%の割合で混ぜた土を使用します。
アブチロン(アブロチン)栽培にも、深鉢をおすすめします。深鉢は、水やりの失敗が少ない鉢なので必要な分だけ水分が底から供給されます。根があるところの土は常に適度な水分があり、水切れを起こしにくいのです。
 

アブロチンの剪定


伸びすぎたり株姿が乱れたときやスペースに限りがあるときにアブチロン(アブロチン)は新しく伸びた枝先に花芽を付けますので、本格的に生育する前の3月下旬〜4月下旬に剪定して仕立て直しをします。
葉を多めに残して、外側を向いた芽の上で剪定し、わき芽が出るのを促します。また、ヒョロヒョロと一本伸びてしまった株は、芽を確認してから低い位置で剪定します。

アブロチンの病害虫

アブチロン(アブロチン)の害虫は主にハダニ・アブラムシ・カイガラムシ・ハマキムシ・オンシツコナジラミや立枯病などが発生します。 ハダニは体長0.5mm程度で高温乾燥の環境において、3月〜10月に主に葉の裏に発生します。
  • ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。 ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。 アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。
  • アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。アブチロン(アブロチン)本体は薬剤を散布しておきます。
  • カイガラムシは通年、茎や葉のつけ根に発生します。対策は歯ブラシなどでこすり落とします。卵からふ化した幼虫は薬剤に弱く、オルトラン水和剤、アクテリック乳剤などで退治できます。
  • ハマキムシは多くの種類がいますが、特にチャハマキとコカクモンハマキが多くの植物を加害します。いずれも年4~5回程度発生し、幼虫の状態で巻いた葉の中で越冬します。そのため、温度が高いと冬期でも活動します。葉を巻いた中やつづり合わせて葉の中に幼虫がいるため見かけたら被害葉ごと摘み取ります。薬剤では浸透移行性剤のオルトラン水和剤が効果的です。
  • オンシツコナジラミは通年、室内で管理していると葉裏に発生しやすくなります。対策は風通しをよくすることです。コナジラミは温度があれば繰り返し発生し、約28日周期で卵→幼虫→蛹→成虫と完全変態します。発生した場合はアクテリック乳剤などを散布しますが、完全変態するため、成虫と幼虫は退治できても蛹と卵には効果がないなど、一度の薬剤散布ではなかなか退治しきれません。そのため繰り返し散布して防除します。
  • 立枯病は根詰まりした株や過湿になった株に発生しやすくなります。症状としては、まず下葉が黄色くなり落ち始め、土は湿っているのに萎れて元気がなくなります。 症状が少しでも現れたら、水やりを止めて、残っている肥料を取り除きます。リドミル粒剤を土の表面に散布します。症状が改善したら水やりを再開します。
(アブロチン)の病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。アブチロン(アブロチン)に限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
アクテリック乳剤 住友化学園芸STアクテリック乳剤 30ml カイガラムシ・アブラムシなどの害虫予防
オルトラン水和剤 住友化学園芸 殺虫剤 オルトラン水和剤 1g×10 メール便対応(4点まで) 植物の汁を吸う害虫や葉を食い荒らす害虫効果
粘着くん液剤 粘着くん液剤 1L アブラムシ、タバココナジラミ、ハダニなど予防
オルトラン粒剤 住友化学園芸 殺虫剤 GFオルトラン粒剤 200g アブラムシ・アオムシ・ヨトウムシなど予防
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