失敗しないベゴニアの育て方

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草花・失敗しないベゴニアの育て方

ベゴニアの育て方

「ベゴニアの育て方」では、置き場・水やり・施肥・切り戻し・鉢植えなどのベゴニアの生育環境や繁殖・病害虫などベゴニアをシーズン物で終わらせたくない方へベゴニアの育て方を提案しています。

ベゴニアの生育環境

ベゴニアの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「切り戻し」・「鉢植え」などの管理が必要です。ベゴニアなどを育てていて一番落胆するのは、開花しないときではないでしょうか。開花しないの原因は水不足、肥料不足、日照不足、温度不足、病害虫の5つがあります。
ベゴニア栽培のポイントは
  • 雨に当たると株が傷むので、軒下の花壇やコンテナ植えで過失にしない。
  • 耐陰性は弱いので日当たりの良い場所に置く
  • 耐寒性は弱いので、冬は霜が降りる前に室内へ取り込む必要があります。
  • ずっと花を咲かせるために、緩効性化成肥料を少量ずつ回数を多く施肥します。
  • 株姿が乱れたら、2〜3回に分けて切り戻す。
です。
  

ベゴニアの置き場

ベゴニアの置き場の環境で注意すべきことは、日当りと風通し、水はけのよい土壌です。
ベゴニアは耐陰性が弱く日当たりを好みます。また、株が長期間濡れたり、過湿になると枯れることがあります。
鉢植えのベゴニアは園芸用の棚を軒下に置き、その上に置くとよいでしょう。また、ベゴニアの根は過湿に弱いので、市販の培養土に軽石やパーライトを20%程度ブレンドすると水はけのよい土壌になります。
花壇植えのベゴニアは 立ち上り花壇に植え込むと、日当りと風通し、水はけが良くなります。
耐寒性が弱く、生育温度は20℃前後、10℃になると生長が止まり、5℃以下になると枯れ、30℃以上になると元気がなくなります。従って、ベゴニアは屋外で冬越しできませんので、10℃になったら室内に取り込みましょう。

ベゴニアの水やり

水やり
ベゴニアは過湿になると枯れることがある植物です。鉢植えは「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。しかし、長雨が続く時は、少し萎れていても雨上がりまで待ちましょう。
また、水は葉や花に掛けてはいけません。イラストのように株元に水やりをします。
花壇植えのベゴニアはほとんど水やりの必要はありません。

ベゴニアの肥料

ベゴニアは品種と季節により、ベゴニアが必要としている肥料が異なりますので、施肥に注意が必要です。
  • 木立ベゴニア
    • 春:3回/月に液体肥料
    • 夏:開花株には与えない
    • 秋:回数と濃度を下げる
    • 冬:開花株以外には与えない
  • 球根性ベゴニア・球根ベゴニア
    • 春:3回/月に液体肥料
    • 夏:開花株には与えない
    • 秋:2回/月に薄い液体肥料
    • 冬:開花株以外には与えない
  • 葉茎性ベゴニア
    • 春:3回/月に液体肥料
    • 夏:与えない
    • 秋:2回/月に薄い液体肥料
    • 冬:球根の状態には与えない
  • エラチオールベゴニア
    • 春:1回/週に液体肥料
    • 夏:開花株には1回/月に薄い液体肥料
    • 秋:次々開花する株のみ3回/月に液体肥料
    • 冬:開花株以外には与えない
  • 冬咲きベゴニア
    • 春:植え替え時の元肥のみ
    • 夏:与えない
    • 秋:2回/月に薄い液体肥料
    • 冬:2回/月に薄い液体肥料
  

ベゴニアの切り戻し

雄花が咲き終わったものは取り除き、株周りは常にきれいにしておく。雌花は花がらを切り戻し、花の時期が終わり形が崩れているようなら切り戻しを行います。
9~10月頃に、新芽のある節の上で形を整えるように伸びすぎた枝を切ります。
 

ベゴニアの植え替え

植え替え
株を鉢から抜いて一回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。ベゴニアの植付け時期は9月〜10月、4月~6月が適期です。
土は赤玉土(小粒)50%:腐葉土30%:川砂20%の割合で混ぜた土を使用します。
木立性と葉茎性は土を半分ほど落として新しい土に植え付けます。球根性はへこんでいる方を上むきにして芽が隠れる程度に浅く植え、支柱を立てておきます。四季咲きベゴニアは深植えにならないように注意します。

ベゴニアの殖やし方

ベゴニアの殖やし方は挿し木が一般的です。
  1. 状態の良い新芽がある茎を15~20cmの長さに切り取ります。
  2. 葉は3枚ほど残してそれぞれを半分の大きさに切ります。
  3. 切り取った茎は水に2時間ほど浸けておきます。
  4. 水が上がったら切り口に発根剤をぬり、挿し木用の用土に穴をあけて葉芽が1つか2つぶん埋まるように挿しこみます。
  5. 直射日光のあたらない場所で乾かしすぎないように管理をします。
挿し木の適温は20度~25度なので4月~6月か9月~10月に行う。

ベゴニアの病害虫

ベゴニアの病害虫は主にハダニ・うどん粉病・灰色かび病が発生します。
  • うどん粉病は胞子が風で運ばれ、新葉や新枝、蕾、花首に4月〜11月(特に5月〜7月、9月〜10月に注意)に発生します。「真っ白な粉をふいたような」状態ではうどん粉病が発生しています。
    うどん粉病は1回の薬剤散布ではなおりません。
  • 灰色かび病は最初に水がしみたような淡褐色の病斑ができ、病斑が拡大するとそこが枯れ、やがて腐敗して灰色ないし灰褐色のカビに覆われます。やや冷涼な多湿の環境で発生しやすいため、春先から梅雨にかけての時期と、秋から初冬にかけての時期で、雨が多いと多く発生します。
  • ハダニは体長0.5mm程度で高温乾燥の環境において、3月〜10月に主に葉の裏に発生します。ハダニが発生すると「葉が白くカスリ状」になります。
    ハダニの駆除には早めに薬剤を散布したり、定期的に流水で葉っぱの裏から洗い流したりします。
    • 株から30cm位離した位置から、薬剤を株全体に散布します。
    • 1回の薬剤散布ではなおりませんから、1週間後にまた散布します。
    • 2回目の薬剤は1回目と違う薬剤を散布します。
    • 窒素肥料を与えすぎ軟弱化したベゴニアには発生しやすいので、肥料管理を適切に行います。
    • 比較的高温で低湿度発生しやすいので、晴天が続く場合、葉水をかけるとうどん粉病の進行を遅らせることができます。
ベゴニアの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。ベゴニアに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
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