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なでしこの育て方

「なでしこの育て方」では、置き場・水やり・施肥・切り戻し・鉢植えなどのなでしこの生育環境や繁殖・病害虫などなでしこをシーズン物で終わらせたくない方へなでしこの育て方を提案しています。

なでしこの生育環境

なでしこの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「剪定」・「花がら摘み」などの管理が必要です。なでしこなどを育てていて一番落胆するのは、開花しないときではないでしょうか。開花しないの原因は水不足、肥料不足、日照不足、温度不足、病害虫の5つがあります。
なでしこ栽培のポイントは、
  • 小苗の時期に立ち枯れ病が発生しやすい。管理人も経験があります。
  • 霜除けなどの防寒対策は必要ですが、12月末迄は寒さに当てます。
  • リンカリ肥料を与える。
  • 開花後おおむね3日後には花がら摘み
  • 必要に応じて植え替えを行う
ですが、品種により耐寒性等は多少異なります。
  

なでしこの置き場

なでしこの置き場の環境で注意すべきことは、日当りと寒さに当てることができる場所です。真夏は高温多湿に弱いので半日陰に移動させます。
なでしこは寒さに当てる必要がありますが、霜に当たると葉が傷みますので、霜が降る前に霜除けをしましょう。
なでしこの霜除けは屋内に取り込むのではなく、屋外に置いて霜が降る前に霜除けをしましょう。

なでしこの水やり

水やり
ナデシコ(撫子)は元々乾燥を好む植物ですので、過湿には注意が必要です。
鉢植えは表土が白っぽく乾いてから「たっぷり」与えます。「たっぷりと与える」と水が根全体にゆきわたりますので、底からしみだすほどタップリやることが大切です。しかし、長雨が続く時は、少し萎れていても雨上がりまで待ちましょう。
また、水は葉や花に掛けてはいけません。イラストのように株元に水やりをします。

なでしこの肥料

長期間咲き続けるなでしこの施肥は肥料切れさせないように、カリ成分を多く含む肥料を与えます。リンカリ肥料などの緩効性化成肥料を月に1回か、N-P-K=1-4-18などの液体肥料を週に1回与えるようにします。
施肥の時期は3〜5月および9〜10月です。
肥料の過不足をなくす方法として、一か月に規定量を2回に分けて、その半分を2週間に1回施肥すると良いでしょう。
  

なでしこの花がら摘み&剪定

なでしこのは咲き終わった花や傷んだ花をそのままにしておくと、次々と花が咲かないばかりか病気発生の原因となるので、早めに花がら摘みを行います。
春になでしこのの花を楽しむためには、冬季の剪定が必要です。株の成長と共に、下葉が黄色っぽくなったり枯れ込んでいることがあるので、健康な葉のあるなるべく低い位置で剪定し、新しい芽を出させるようにします。
 

なでしこの植え替え

植え替え
なでしこは根詰まりすると開花しなくなります。
なでしこは根を張るスピードが速く、水をやってもやってもしおれる場合は、根が張って保水力が落ちていますので、根詰まりした株は鉢から抜いて一回り大きな鉢に新しい土で浅く植え替えます。なでしこの植え替えの時期は3〜5月および9〜10月です。
なでしこの土は赤玉土50%:腐葉土20%:川砂20%の割合で混ぜた土を使用します。
なでしこの植付け深さは根鉢が1cmくらい出るくらいが最適です。

なでしこの病害虫

なでしこの病害虫は主にアブラムシ・ヨトウムシや立枯病などが発生します。
  • アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。
    アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。なでしこ本体は薬剤を散布しておきます。
  • ヨトウムシは夜行性で4月〜6月、9月〜10月に主に葉を食害します。「葉が透けて見える」状態ではヨトウムシが群生しています。
    ヨトウムシの駆除は被害が軽微なら薬剤を散布します。「葉が透けて見える」ほど大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。なでしこ本体は薬剤を散布しておきます。
  • 立枯病は根詰まりした株や過湿になった株に発生しやすくなります。症状としては、まず下葉が黄色くなり落ち始め、土は湿っているのに萎れて元気がなくなります。
    症状が少しでも現れたら、水やりを止めて、残っている肥料を取り除きます。リドミル粒剤を土の表面に散布します。症状が改善したら水やりを再開します。
なでしこの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。なでしこに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。    
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
アクテリック乳剤 住友化学園芸STアクテリック乳剤 30ml カイガラムシ・アブラムシなどの害虫予防
オルトラン水和剤 住友化学園芸 オルトラン水和剤 1g×10 M4 植物の汁を吸う害虫や葉を食い荒らす害虫効
粘着くん液剤 粘着くん液剤 1L アブラムシ、タバココナジラミ、ハダニなど予防
オルトラン粒剤 住友化学園芸 GFオルトラン粒剤 200g アブラムシ・アオムシ・ヨトウムシなどの害虫予防
ベンレート水和剤 住友化学園芸 GFベンレート水和剤 0.5g×10袋 うどんこ病・灰色かび病・炭そ病・菌核病など広範囲に効果
  
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