ガーデニング＆園芸

樹木・カルーナ

カルーナのプロフィール

カルーナはツツジ科ギョリュウモドキ属(カルーナ属)の植物で、原産国はシベリア・ヨーロッパ・北アフリカです。カルーナの花色はピンク・白色・紫色で、葉色も個性的なものが多い。草丈は20〜80cmで、日向を好みます。
カルーナは一般的に耐寒性は強い植物で、寒冷地でもグランドカバーとして使われています。
美しい花を咲かせることから、観賞用として世界で広く栽培されており、ヨーロッパではグランドカバーに利用されるなど定番の植物で、1000種以上に及ぶ園芸品種があると言われていいます。　

カルーナの主な品種

カルーナは夏咲きと冬咲きのタイプがありますが、日本の夏の高温多湿が苦手なため、暖地・温暖地では冬咲き品種が多く流通します。花期は夏咲きタイプで6月～9月、冬咲きタイプで11月～3月です。花期になると、茎の上部に総状花序を出し、花径5㎜程度の小さな花を多数咲かせます。花弁のように見える部分は萼片で、本来の花弁はガクの中にあります。花色はピンク・白色・紫色です。一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。

カルーナの栽培カレンダー

一般的にはカルーナの花の観賞は5月〜10月、葉は観葉植物として周年観賞できます。それらを楽しむための年間の管理と作業をカレンダー方式で解説しています。カルーナの一年はつぎのとおりです。

植え付け＆植え替え：3月～4月、9月～11月。
剪定：1月、5月～6月。
開花期：夏咲きタイプで6月～9月、冬咲きタイプで11月～3月

カルーナの栽培法

園芸種のカルーナの開花期は夏咲きタイプで6月～9月、冬咲きタイプで11月～3月で、「長く楽しめるのが特徴の一つです」と言われますが、「カルーナを長く楽しむ」には、「良い健康な株を購入すること」と「適切な育て方をすること」なしにはできません。
良い健康な株を購入するためには、

濃い葉色のもの。
徒長していないもので、茎が太いもの。
先端に花や蕾があるもの。

などに注意して購入しましょう。
適切な育て方をするためには、

日向で日に当てること
夏の高温多湿には弱い
水はけのよい酸性用土で栽培
肥料を欲しない植物である

などに注意して栽培しましょう。　

カルーナを楽しむ

主に花を楽しむタイプと紅葉を楽しむタイプがあり、いろいろな花色の園芸品種があります。紅葉カルーナとして売られている種類も色々で、紅葉した葉色は落葉するのではなく、春になると元の色に戻ります。生息地は冷涼で湿潤な荒地に沢山のカルーナが生えて草原のように見えるそうです。

花を楽しむタイプ
秋に黄色く紅葉するカルーナ・ゴールドヘイズや赤く紅葉するカルーナ・ウインターレッドなどがあります。
紅葉を楽しむタイプ
背丈が約10～20cm、基本的には花は付きませんが、落葉しないので冬の間ずっと葉色を楽しむことができる紅葉タイプの葉を楽しむカルーナ・ブルガリス。