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樹木・カルーナ

カルーナの生育環境

カルーナの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「植え替え」・「剪定」などの管理が必要です。カルーナなどの樹木を育てていて一番落胆するのは、突然に葉が枯れ落ちるときではないでしょうか。葉が枯れ落ちる原因は夏の高温多湿、乾燥、過湿、日照不足の4つがあります。 カルーナ栽培のポイントは
  • 日向で日に当てること
  • 夏の高温多湿には弱い
  • 水はけのよい酸性用土で栽培
  • 肥料を欲しない植物である
です。

カルーナの置き場

カルーナの置き場の環境で注意すべきことは日照と冷涼な気候と水はけです。日当りと風通しが良く、水はけの良い場所に置きます。春秋は屋外の日当りのよい場所に置き、夏は半日陰や樹木の葉の陰などの涼しい場所に置きます。
カルーナは日当たりが悪いと葉の色や花付が悪くなります。管理人のガーデンは日当りが悪いので鉢植えにして、季節ごとに良く日が当たる場所に移動しています。
カルーナ・ブルガリスは耐寒性が強いので室内に取り込んだり、霜よけをしたり、腐葉土などでマルチングしたりする必要がありません。冷たい風や霜が当たらないバルコニーに置いています。
暖地で庭植えにする場合は、夏の強い西日を避けられるような場所に植え付けます。  
  

カルーナの水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで育ちます。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと、鉢底から水が流れ出るまで与えます。水切れをすると葉や枝が枯れてしまうことがあります。  

カルーナの施肥

カルーナ・ブルガリスは肥料を与えすぎると根が傷みますので、追肥は4〜6月に月に1回の頻度で緩効性化成肥料を株元に与えるか、薄めの液体肥料を月に1回程度施します。
夏場の暑さで生育が衰えている状態の株は根の成長が止まっていますので必要ないと言うよりも、根を傷めることがあるので厳禁です。
植え替えてから2週間くらいの間も控えましょう。。

カルーナの植え付け&植え替え

カルーナの植え付け&植え替え

カルーナの植え付けの適期は3月~4月、10月~11月です。
カルーナは酸性の土壌を好みます。
庭植えの場合、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境に土壌改良します。土壌が中性~アルカリ性の場合は、鹿沼土やピートモス(酸度未調整)を混ぜ込んで酸性土にします。鉢植えよりかなり大きくなりますので、株間を十分離して植え付けましょう。深さ30cm程度の穴を掘り、少し埋め戻して、ピートモスを混ぜ込んだ土に植え付けます。
鉢植えの場合、酸性用土を好みますので、鹿沼土70%+未調整ピートモス30%などに緩効性化成肥料を適量加えます。また「深植え」はせず古い土の高さとほぼ同じになるように植えるとよいでしょう。

カルーナの植え替え

カルーナの植え替えの適期は3月~4月、10月~11月です。
冬越したカルーナ・ブルガリスは、3月頃に株元を未調整ピートモスで覆ってやると、土壌が弱酸性になり生育がよくなります。
鉢植えの場合、根詰まりを起こしやすいので、移植を嫌いますので、根鉢をあまり崩さずに一年に一度一回り大きな鉢に植え替えを行います。根鉢を軽く崩して、傷んだ根があれば取り除き植え替えます。ボリユームのある姿に育てるためにはできるだけ早く植え替えした方が良いでしょう。植え替えの頻度は1〜2年に1回程度です。
庭植えの場合、植え替えの必要はありません。
  

カルーナの剪定

カルーナは花が咲き終わった秋に全体を半分くらいに刈り込んで樹形を整えます。また、刈り込みや切り戻しは混み合った枝葉の風通しを良くし、生育を衰えさせる「蒸れ」を防止できますので、葉を楽しむのが目的なら夏前にも行うとよいでしょう。

カルーナの夏越し

多くの植物が冬越を心配しますが、カルーナは反対です。カルーナは耐寒性が強く冬越の心配は少ないですが、高温多湿に弱いので夏越しに注意が必要です。鉢植えの場合は、梅雨の時期になったら雨の当たらない軒下などに移動します。
夏場は、午後からの強い西日が避けられる、風通しの良い涼しい場所で育てます。強い日差しが一日中当たって葉が変色するようであれば、遮光ネットなどで遮光します。
  

カルーナの繁殖

カルーナを冬越や夏越しさせ長く生育させることができると、つぎのステップは繁殖になります。管理人は、ツニア・キク・コリウス・サンセベリア・シャコバサボテン・金のなる木・沈丁花・オリズルランなど150ポットを毎年繁殖しています。
カルーナは剪定の際に、刈り込んだ枝を「挿し木」することで殖やすことができます。カルーナの「挿し木」の適期は4~5月頃です。
  • 枝の先端を5㎝程度に切り取って挿し穂を作ります。
  • 下の方に付いている葉や本葉を2~3枚つけて先端の芽をカミソリで切り取ります。
  • 20分ほど水揚げします。
  • 肥料分を含まない土(管理人は鹿沼土・未調整ピートモスなどのうち一種類を使います)で発根剤を付けて挿します。
  • 明るい日陰で水を切らさないように管理します。
  • 一か月もすればしっかり発根します。元肥入りの草花用培養土で鉢上げを済ませたら、屋外の日光によく当てます。

カルーナの病害虫

カルーナにはアブラムシなどの害虫が発生します。アブラムシは春から秋に発生します。早めに薬剤を散布して駆除します。早期発見に努め殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。アブラムシに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
  • アブラムシは体長2〜4mm程度で、3月〜10月(特に4月〜6月、9月〜10月に注意)に主に葉の裏や新梢に発生します。アブラムシは繁殖力が強いのでこまめに確認しましょう。アブラムシの駆除は早期なら薬剤を散布します。大量に発生してしまったら、被害部分は切り取って焼却処分します。カルーナ本体は薬剤を散布しておきます。
カルーナの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。カルーナに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。  
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
アクテリック乳剤 住友化学園芸STアクテリック乳剤 30ml カイガラムシ・アブラムシなどの害虫予防
粘着くん液剤 粘着くん液剤 1L アブラムシ、タバココナジラミ、ハダニなど予防
オルトラン粒剤 住友化学園芸 GFオルトラン粒剤 200g アブラムシ・アオムシ・ヨトウムシなどの害虫予防
  
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