健康生活

低下するQOL(生活の質)の回復

「ハンディのちから」の管理人は、両下肢障害者であり78歳の高齢者である高齢障害者であります。移動に「車いすと両手杖歩行」を使い分けている「パートタイム車いすユーザー」です。
しかし、2021年5月22日に突然、立ち上がれなくなりました。つまり、両手杖歩行ができなくなり、「フルタイム車いすユーザー」になった訳です。
今まで、管理人のQOLを支えてきたのは、ガーデニング・デジタル生活(主にパソコンによる情報発信やグラフィックスなど)・バリアフリー旅行・足こぎ車いすによる運動の適切なバランスでした。しかし、今できるのはデジタル生活のみで、日常生活のなかでできないこと(例えば、トイレや入浴や来客があっても玄関ドアを開けられ無いなど)が一気に増えてしまい、生きるモチベーションは下がりぱなしです。
そこで、残りの10年程度を「毎日が充実し、心身が満たされた生活」に焦点を当て、QOLとADLの関係性のバランスをとって生きる方策をお話ししてゆきます。

QOL(生活の質)

QOLの構成領域は身体的領域・心理的領域・自立のレベル・社会的関係・生活環境・精神性/宗教/信念」の6領域に設定されています。
高齢障害者であり、「パートタイム車いすユーザー」から「フルタイム車いすユーザー」になり、今まで自分でできていたことができなくなってしまった、という管理人を例にします。この人のQOLを向上させるにはどのようにしたら良いのでしょうか。
管理人は、50歳半ばから60歳半ばは障害があっても「生産性に寄与できる」こと、60歳半ばから70歳半ばはパートタイム車いすユーザーであっても社会参画し「人の役に立つ」ことをモットーに生きてきました。70歳半ばからは、「人の役に立つ」ことと「人に迷惑をかけない」ことのバランスのうえで生きてゆかざるをえないのでしょうか。
「人の役に立つ」ことに幸せを見出していた管理人は、体の自由が利かなくなり「人の役に立たない」と思ってしまうことになります。
まずは第三者の手を借りたり、運動をサポートする道具などを活用したりして、基本的な生活をスムーズにします。その上で人の役に立つこと、例えば何かを作ったり、できる範囲の趣味をしたりといった、管理人が幸せを見出せることに注力できる状況を作り出してQOLの向上を進めます。下の写真は「一般社団法人クオリティ・オブ・ライフ推進機構」さんのHPより。

身体的領域

「フルタイム車いすユーザー」から「パートタイム車いすユーザー」に戻り、足こぎ車いすCOGYによる運動やバリアフリー旅行ができる身体を作りたいと強く思っています。
それには立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常動作を無理なく行える体作りが必要です。その基盤となるのは、腰痛の克服と太腿前の大腿四頭筋・お尻の大臀筋・腹筋群・背筋群などの筋肉を元に戻さなければなりません。
腰痛は、関節の異常、筋肉の異常、心理的な問題などが関係している場合があります。整形外科で西洋医学的な治療は必要ないと判定されていますので、漢方治療とリハビリ治療を行う予定です。
筋肉を元に戻すには、今の週2回の訪問リハビリと自主トレーニングで対応してゆきます。

心理的領域

出来ていたことが出来なくなったことによる喪失感が広がっています。管理人自身が生活に生きがいを見出すことの再構築をしなければなりません。
管理人は国民に寄り添えていない政治や自治会を始めとする地域の高齢障害者に対する無理解などにストレスを感じています。対策としては「テレビ」「Yahoo」を見ないことくらいしかありません。
一方で、「フルタイム車いすユーザー」から「パートタイム車いすユーザー」に戻れることにより、心理的に穏やかに暮らせる努力は欠かせないと感じています。

自立のレベル

「高齢者は精神的自立や社会的自立を追い求める必要はなく、ADL(日常動作)をもう1回自立できるように戻してもらって、生活を整えていけばいいのである」という考え方もありますが、管理人は、完全な精神的自立や社会的自立は無理でも、できる範囲で努力してゆきたい。
ADLが自立すればQOL(生活の質)も向上し、ADLが自立すればIADL(手段的日常動作)という、買い物、散歩などの生活関連動作も自立していくと考えています。

生活環境

長年、障害と向き合い自分に見合った生活を築いてきた管理人ですが、高齢期に至り、「フルタイム車いすユーザー」となった今も、住み慣れた地域社会で安心して人生の終末期を迎えるため、地域社会からの支援が不可欠です。また、自分のエリア内での対応策も必要になっています。
管理人は2005年に障害者になる前に、基本思想はバリアフリーで今の住宅を建てました。しかし、現在も幾つかのバリアが残っています。家を立てた頃は杖で歩くことができていましたが、その後、両手杖歩行になり、歩行器歩行になり、パートタイム車いすユーザーになり、今はフルタイム車いすユーザーです。このように障害が進捗すれば、それに応じて対応して住環境を改善していく必要に迫れれます。このことを伝えて行きたいと考えています。

植物に関わること

今の植物に関わるガーデニングは植物を種まきや挿し木などで殖やして、鉢植えや庭植えで育てるガーデニングです。これからは鉢植えは止め、造園家に庭園を作ってもらい、それらを眺めることを中心に、ミニランなどの小さな鉢植えを少々楽しむガーデニングに変えてゆきます。管理人が欲しいガーデンの写真は「グリーングラス」さんのHPより。

バリアフリー旅行

楽しく旅行することは、世の中を知ることと情報を発信すること。植物に関わることともに、管理人がQOLを上げることができる三大要素です。旅行は日常的な悩みが解消し、ストレスを和らげ、達成感や幸福感など精神的健康感も高めます。
管理人は、自分ですべての旅行計画を作成し、妻と二人でバリアフリー旅行をしてきましたが、ここはフルタイム車いすユーザーになっても変えずに楽しみたいです。
しかし、移動手段の変更は余儀なくされます。一番大きな変更はパートタイム車いすユーザーのときに使えていた「リムジンバス」や「高速バス」が使えなくなることです。代替手段は鉄道があれば鉄道を使う方法です。しかし、鉄道が無い地域では、タクシーやレンタカーを使用することになります。
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