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車いすで北九州旅行第三日目(門司港レトロ・角島)

「車いすで北九州旅行三日目(門司港レトロ・角島)」では、 車いすで「門司港レトロ」「関門人道トンネル」「夢タワー」「角島」を楽しもうと計画される 害者やシニアなどのハンディをお持ちのお客さまの役にたつ、バリアフリーオンリーではなく、非日常を楽しめるバリアフリー体験情報を、マップ上でご提供しています。
管理人は、速度は遅いですが、両手杖で約200m歩行できますので、車いす使用時も常に杖を2本携帯しています。そして今回も、特急列車及びタクシー・バスの乗降車は両手杖で歩行しました。

門司港レトロ

小倉駅から門司港レトロの最寄り駅である門司港駅へは、普通列車に乗車しました。門司港駅に9時前に着きましたので、まだ観光案内所が開いていませんでしたので構内を散策しました。門司港駅は頭端式ホーム2面4線を有する地上駅なので、プラットホームから駅舎の出口まで階段がなく概ね平坦なので、車いすユーザーにとっては使いやすい駅です。2019年3月10日に復原駅舎の1階・2階がオープンしました。駅の2階には洋食レストラン、1階にはカフェも入居しています。待合室やトイレ、駅前広場などもオープンしました。
1時間30分ほど散策して、九州鉄号記念館駅へ行って、北九州銀行レトロラインの潮風号に乗車する。きっぷ売り場から、スロープを車いすで走行してプラッホームへ、駅員さんが渡り板を準備してくれ、車内の車いすスペースへ。平日ですが、子供連れのお父さん・お母さんが多い。駅は4つあり「九州鉄道記念館駅」、「出光美術館駅」、「ノーフォーク広場駅(レストラン「ら・むゑっと入口」)」、「関門海峡めかり駅」です。途中のトンネルに入ると真っ暗になった途端、天井が光って魚がいっぱい見えました。子供が喜ぶ演出です。トンネルを越えプールが見えたら終点のめかり駅です。10分はあっと言う間でした。
めかり駅を出て、関門人道トンネルの門司側入口に向かいます。

関門人道トンネル入口へアクセス

まかり駅を出ると261号線に出ます。左へ行くとすぐに、写真の緑の点線で表示されている「門司埼灯台に出る遊歩道」の看板がありますが、車いすでは無理なようなので、261号線の歩道を車いすで走ります。途中、道すがら海を見ると、速い潮の流れを実感できます。しばらくすると、左側に関門人道トンネル入口門司側が見えて来ました。和布刈神社へ行って見ようと思い、そこを通り過ぎて行きましたが、その先は約10%を超える急坂が約200mも続いているために断念して引き返しました。
門司港駅から関門人道トンネル入口まで移動する方法はつぎのとおりです。
*北九州銀行レトロラインの潮風号に乗車し、約10分で着く終点めかり駅から、海を見ながら、徒歩で散策する方法です。潮風号は一日に11往復だけですので、お急ぎの方には不向きです。
*路線バスがありますが、運行頻度は約1時間間隔です。門司港を出る時間帯によってはお急ぎの方には不向きです。
*お急ぎの方向きの方法の1つはタクシーです。約2.4kmを約6分で移動できますが、1,000円くらいかかり、ゆっくり景色を見る時間はありません。
*もうひとつの方法が車で、これですと自分のペースで周辺を回れます。ただし、関門人道トンネル入口前に駐車場はありませんので、展望広場駐車場を使うと便利です。

関門人道トンネル散策

関門人道トンネルは全長780m、門司側と下関側にエレベーター付きの出入り口があり、それぞれの深さは海面から、60mと55mです。今回、管理人は門司側から下関側に渡りました。中央にある県境の海面からの深さは58m、門司側と下関側のエレベーターが地下に付く場所のそれぞれの深さは海面から約50mです。つまり、門司側から県境に向かうと約2%強の下り坂が、県境を過ぎて下関側に向かうと約2%強の上り坂になります。わずか2%強ですが、390m続くと自走ではかなり疲れます。介護者も疲れて途中で止まっていたら、ジョギングしている人が車いすを押してくれました。ありがたかったです。
下関側に着きエレベーターで地上に出て、国道9号線を渡るてみもすそ川公園公園があります。ここは壇ノ浦古戦場で、対岸に門司側がはっきりと見えます。しばらくこの小さな公園を散策した後に夢タワーに行くべくバス停で低床バスを待ちましたが、やっと3台目で来ました。

ホテル西長門リゾート

今日の宿泊先はホテル西長門リゾートです。このホテルは角島に近い最も大きなリゾートホテルで、車いすユーザーにも対応してくれるということで決めました。最大の問題は下関エリアからの移動です。車で新下関駅から約60分という遠距離にあります。山陰本線で行ければいいのですが、単線気動車でまず特急列車がありません。ホテル西長門リゾートの最寄り駅まで乗り換え無しで行ける普通電車は1日に7本(5時台〜20時台)しかありません。時間も約1時間30分かかり、昼間は10:35と13:44の2本だけです。さらに車いすユーザーにとって辛いのが、阿川駅は無人駅で、駅舎は下りホーム側にあり、上りホームへは長門市寄りの跨線橋で連絡していることです。新下関駅発14:00・ホテル発10:00の新下関駅〜ホテル間無料送迎バスが利用できたのでここに決めました。
車いすにてホテル入口からエレベーターを使い、段差等の障害が無く部屋まで移動でき、車いすでのバスルームへの入室が可能です。部屋はファミリー洋室で、2人でも狭さは感じませんでした。トイレは工事現場の仮設トイレのように狭く段差もあり車いすでは利用できません。洗面所も狭く段差もあり車いすでは利用できません。大浴場は浴槽の脇にシャワーチェアもあり、車いすで一番奥まで行くことができ、転倒の心配もありませんでした。ただし、部屋と大浴場は細長いホテルの両端にあるために遠いいです。
残念なのは、カフェがインフォメーションでは19:30まで営業となっていましたが、19:00に行ったらもう閉店していました。コーヒー好きには残念です。

第三日目の旅程図

第三日目の旅程図です。様々な移動方法のバリアフリー度や管理人の車いすの扱い方をご覧ください。スマートフォンで閲覧される方は「横」にして下表を御覧ください。
  
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