ぶらり車いすバリアフリー旅行

ハンディに優しい快適宿泊

障害者やシニアなどの「ハンディに優しい快適宿泊」では、 「車いすユーザーが考えるバリアフリー」に基づいて、館内の車いすで単独移動と大浴場や露天風呂への車いす入浴、接客(狭義のサービス)・立地・部屋・設備&アメニティ・風呂・食事などのサービス情報を評価・提供しています。 管理人は障害者になって20年になりますが、「健常者が考えるバリアフリー」と「車いすユーザーが考えるバリアフリー」には大きな差を感じています。健常者にとっては、床に段差がなく。段差がある場合はスロープが設置してあるだけでもバリアフリーだと思うと思い、また、多くの宿泊施設の経営者がそのことを満足しているだけで、「バリアフリーの宿」をうたっています。車いすユーザーにとっては床に段差がなく、段差がある場合は緩やかなスロープが設置してあり、トイレも車いすのまま入れ手すりがついており、日本の高い浴槽の縁を超えて入浴でき、車いすで移動できるだけの十分な広さがあることがバリアフリーなのです。

快適宿泊先を探す

快適なバリアフリー旅行をするために、 障害者やシニアなどのハンディに優しい快適宿泊先を探すことは大切なことです。障害者やシニアなどのハンディにとって 障害者やシニアなどのハンディに優しい快適宿泊先とは、健常者と同じサービスを受けられる環境であることと、接客(狭義のサービス)・立地・部屋・設備&アメニティ・風呂・食事などの良質な6つのサービスを提供してもらえることです。
ここで、良質な6つのサービスをあげている理由は、健常者と同じサービスを受けられることだけがバリアフリー旅行の目的ではなく、きれいな部屋・美味しい食事・気持ちよいお風呂・素敵な眺望などが快適宿泊の条件であるからです。
健常者と同じサービスを受けられるうえに、温泉を楽しむバリアフリー旅行であれば風呂のサービスがよい宿泊施設が、グルメを楽しむバリアフリー旅行であれば食事のサービスがよい宿泊施設が、静かな非日常を楽しむバリアフリー旅行であれば立地や部屋のサービスがよい宿泊施設がよい選択肢になるでしょう。

健常者と同じサービスを受けられる環境

健常者と同じサービスを受けられる環境は、基本的な「館内を車いすで単独に移動できること」に加えて「大浴場や露天風呂、内風呂に車いすでも入浴できること」と「快適な睡眠ができること」です。 館内を車いすで単独に移動できることは、駐車場~フロント~障害者対応客室~大浴場~食事処~トイレなどを、スロープ・エレベータ・エスカレータ・多目的トイレ・旅館スタッフの援助などで、自由に行き来できることです。 一般的に言われる「バリアフリーの宿」はおおむね「館内を車いすで単独に移動できること」を満たしているだけの宿泊施設が約90%です。ハンディが見て本当に宿泊できる施設として欠けているのは「大浴場や露天風呂、内風呂に車いすでも入浴できること」です。このことを考慮した本当のバリアフリーの宿は二三百軒しか無いでしょう。 「大浴場や露天風呂、内風呂に車いすでも入浴できること」は、障害の程度によって要求される設備が大きく異なります。まず、「ハンディのちから」は利用者の障害の状態をつぎの3つに区分してご紹介しています。
  • 利用者自身が浴槽を跨いで入浴できる
  • 利用者自身が移乗台やチェアなどの入浴補助具があれば浴槽に入ることができる
  • 利用者自身は自力で入浴は出来ないので、スライド式やリフト式など自動入浴設備に乗せてもらい入浴する
車いすを使われている障害者やシニアなどのハンディにとって、大まかな入浴動作と要求される設備はつぎのとおりです。
  1. 車いすで浴槽の近くまで移動する。
  2. 車いすから浴槽に入る。
  3. 浴槽の中で座る。
管理人がよく利用する「楽天トラベル」には、約26,800宿泊施設が登録されています。このなかでバリアフリーを表示している宿泊施設は概ね一割くらいあると思います。
「ハンディのちから」は、これらの中からバリアフリールーム(車いす使用者利用客室のみは除く)を備えている427宿泊施設をご紹介しています。さらにこれらを、
  • リフトや自動入浴設備があるバリアフリーの宿
  • 入浴補助具があるバリアフリーの宿
  • 車いす対応のバリアフリーの宿
としてご紹介しています。
何が障害者やシニアなどのハンディに優しい快適宿泊を疎外しているのかは障害者の目線で見ないと分からないことが実に多いのです。

バリアフリーの宿選択時の車椅子利用者の障害度

立ち姿勢を保持できる車椅子使用者の入浴補助具

立ない車椅子使用者が湯船に浸かる・入浴補助具

  

良質な6つのサービス

良質な6つのサービスとは接客(狭義のサービス)・立地・部屋・設備&アメニティ・風呂・食事などを言います。接客(狭義のサービス)・立地・部屋・設備&アメニティ・風呂・食事のすべてに優れている宿泊施設はまれです。
障害者やシニアなどのハンディに優しい快適宿泊で快適なバリアフリー旅行をするために、そのバリアフリー旅行の目的に対応したサービスに優れている宿泊施設を選ぶことが重要です。 6つのサービスの選び方の前に、6つのサービスの特徴を知っておきましょう。
6つのサービスには選べるものと選べないものとその中間のものがあります。選べるものには立地・風呂・食事があり、選べないものには接客(狭義のサービス)・設備&アメニティがあり、その中間のものには部屋があります。
満足な良質な6つのサービスを受けるためには、予約をする前の事前調査は欠かせません。事前調査は宿泊施設のホームページを見たり、利用者の口コミ記事を見たり、さらに宿泊施設に電話で確認する方法があります。 「ハンディのちから」はご紹介している「バリアフリーの宿」ごとに、ホームページ情報や利用者の口コミ記事をまとめたページで、予約をする前の事前調査のお手伝いをしております。
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