ぶらり車椅子バリアフリー旅行

車椅子で乗れる乗り物プラン

必要な乗り物

自宅から観光地への主たる交通機関には、飛行機・新幹線・JR在来線特急列車・私鉄・バスなどが、観光地ではロープウェイ・ケーブルカー・フェリーや遊覧船があります。
高齢者や障害者が車椅子で乗れるそれらの乗り物のバリアフリー情報をお伝えします。
高齢者や障害者が車椅子で乗り物を利用するときに障害となることを、改札口までの障害・駅や空港の構内の障害・乗り物内の障害について経験を踏まえ解説します。
このページでは、パートターム車椅子ユーザーを中心に記述しています。

飛行機に車椅子で乗る

管理人は飛行機での移動時間が1時間以上のときには飛行機を利用します。
日本の37都道府県に空港があります。かなり多いと思いませんか。無い都道府県は関東地方の内陸部3県と神奈川県、中部地方の内陸部2県、近畿地方の内陸部2県と三重県・京都府です。
管理人が飛行機を使う理由は、移動時間と運賃です。例えば、東京から大阪に行くケースで考えてみます。    
乗り物: FRomTo: 移動時間: 運賃:
飛行機・先得 羽田⇒伊丹空港 ¥9.750-(普通席) 約3時間
飛行機・障害者割引 羽田⇒伊丹空港 ¥15,050-(普通席) 約3時間
新幹線・障害者割引 外部線H⇒新大阪駅 ¥9.960-(普通席) 約4.5時間
飛行機に車椅子で乗る場合、予約時に搭乗者はパートターム車椅子ユーザーかフルタイム車椅子ユーザーかや車椅子情報を提供します。パートターム車椅子ユーザーは自分の車椅子を預かってもらい、チェックインカウンターから航空会社の貸し出し用車椅子を使用します。この車椅子で飛行機の搭乗口まで行き、座席はでは自分の歩行補助具を使って歩きます。到着空港でも空港用の車椅子を用意して迎えてくれます。自身のの車椅子は到着ロビー手荷物引取所で車椅子の交換をします。もしくは、出発時に搭乗口付近で預けた場合は、航空機出入り口付近に準備されています。

車椅子で飛行機に乗る

車椅子で空港へアクセス

  

新幹線に車椅子で乗る

飛行機での移動時間が1時間以下のときや空港が無い府県に行く場合は新幹線を使います。羽田空港⇒中部セントレア空港間は朝・夕方・夜間各1便しかありません。
観光地への交通機関では、車椅子で観光地への交通機関である新幹線を利用する場合、駅構内と列車内において知っておくべきことを記述しています。
新幹線の駅構内にあるバリアフリー設備としては、車椅子対応エレベータ・車椅子対応エスカレータ・チェアメイト(車椅子用階段昇降機)・車椅子対応型多機能トイレなどがあります。
新幹線の列車内には車椅子対応座席(車椅子を固定できるシート)・多目的室(この個室を利用する場合は車椅子対応座席の予約と同じ方法で予約します。乳幼児の授乳等にも使用されますので、予約しておかないと使用中になってしまうこともあります)・車内移動用車椅子・車椅子対応トイレ・手すり付きのトイレ・車椅子用昇降機(2階建て新幹線)などがあります。

車椅子で乗れる列車

列車に車椅子で乗る

観光地への交通機関であるJR在来線の特急列車や観光地への交通機関である私鉄を利用する場合、駅構内と列車内において知っておくべきことを記述しています。 以下にJR在来線の特急列車の例を記述していますが、私鉄各社にも同様なサービスがあります。車椅子対応座席の予約については、特定の私鉄ではコンピュータ処理されており、当日でも購入できる場合もあります。
観光地への交通機関であるJR在来線の駅構内にあるバリアフリー設備としては、エレベータ・エスカレータ・車椅子対応型多機能トイレなどがあります。
観光地への交通機関である特急列車においては、会社発足以降新製された車両を対象に、車椅子対応座席(車椅子が座席の前に置け余裕をもって出入りできるワイドなドアと座席スペース)、多目的室(授乳や着替え、急病のときなどさまざまな用途に応じる多目的室)、車椅子対応トイレ、乗降口音声案内(ドアチャイム)の整備を完了しています。

車椅子で乗れる列車

バスに車椅子で乗る

健常者にも障害者にも鉄道が走っていないエリアの移動手段としてバスを欠かすことはできません。
高齢者や障害者が車椅子でバスに乗るケースはつぎのような場合です。
  • 空港リムジンバスや高速バス
  • 目的地まで距離があり、列車の最寄駅がない
  • 目的地までの間に急勾配がある
  • 道路の舗装状態が良くない
バスを利用できない場合の移動手段は自家用車やレンタカー、タクシーがあります。
障害者やシニアなどのハンディをお持ちの車椅子を利用しているお客さまがバスに乗車するために、知っておきたい情報を提供しています。
  • 必要な時間帯に運行されているか、地方に行くと1日に数便の場合もある
  • 低床バスが運行しているか
  • バス停は車椅子で降りられるスペースがあるか
  • 事前連絡が必要か否か

車椅子でバスに乗る

タクシーに車椅子で乗る

管理人は鉄道・バスの車椅子乗車の可能性を調査し、それが出来ない場合にタクシーを使います。
高齢者や障害者が車椅子でタクシーに乗るケースはつぎのような場合です。
  • 空港リムジンバスや高速バスが使えない
  • 目的地まで距離があり、鉄道や低床路線バスがない
  • 最寄りのバス停が狭く車椅子乗車ができない
  • 雨天で車椅子で走行できない
障害者やシニアなどのハンディをお持ちの車椅子を利用している方がタクシーに乗車するために、知っておきたい情報を提供しています。
  • ご自身がParttime Wheelchair UserかFulltime Wheelchair Userを自覚しましょう。Parttime Wheelchair Userの場合は、車椅子から降りて助手席や後部席に乗れるので、一般タクシー・UDタクシーに乗車可能です。Fulltime Wheelchair Userの場合はUDタクシーしか乗れません。
  • 車椅子から降りて一般タクシーの助手席や後部席に乗る場合は、折り畳んだ車椅子がトランクに収納できればOKです。セダンタイプのタクシー(クラウン・コンフォート)のトランクの大きさは横幅150x奥行き65x高さ45cmです。横幅150cmは車椅子の長さ方向に該当し最大でも110cmですので問題なし、高さ45cmは車椅子の全幅方向に該当し最大でも40cm未満ですので問題なし、問題は奥行き65cmです。管理人が使用している、日進医療機器のウルトラコンパクト自走用 NA-U2Wの折り畳み時サイズは幅30×奥行97×高さ65cm(背もたれが折りたたみ時)です。大きな車椅子を使用している場合は、タクシー会社に折り畳み時車椅子サイズを伝えて確認しましょう。タクシーに多いLPG(プロパンガス)を使用するLPG車は、丸くて大きなガスボンベを設置する必要があります。このガスボンベをトランクに置くのでトランクルームが狭くなってしまいます。
    車椅子のまま乗車しなくても、UDタクシーを利用すると、後部のラゲージに折り畳んだ車椅子を立てた状態で収納できますので完全に乗車できるでしょう。
  • Fulltime Wheelchair Userの場合はUDタクシーを利用しましょう。UDタクシー(ユニバーサルデザインタクシー)は、トヨタ「JPN TAXI」・日産「NV200ユニバーサルタクシー」・日産「セレナユニバーサルタクシー」が認定されています。しかし、日産「「NV200ユニバーサルタクシー」は2021年3月に生産終了となっています。これらはそれぞれ長所短所があります。下のリンク(車椅子でタクシーに乗る)から、それぞれのUDタクシーを比較して、最適な車種を利用しましょう。

車椅子でタクシーに乗る

ロープウェイに車椅子で乗る

管理人の旅行の楽しみの一つは展望台から訪れた街並みを見ることです。展望台のタイプは2つあります。人工物である建築物やタワーのトップにあるものと自然の山々の山頂にあるものがあり、それぞれアクセス方法がことなります。
東京スカイツリーや東京都庁の展望台が人工物である建築物やタワーのトップにあるものの一例で、殆どがエレベーターでバリアフリーにアクセスできます。自然の山々の山頂にあるものはロープウェーやケーブルカーに乗ってアクセスしますが、バリアフリー施設はまだまだ少ないです。
そこで、管理人は車椅子で乗れるロープウェイのバリアフリー度を、駐車場・山麓駅・山頂駅のスロープ・エレベータ・階段昇降機・多目的トイレ・山頂駅周辺でできることなどで評価しています。現在13施設をご案内していますが、たくさん旅行をして順次増やしてまいります。

車椅子でロープウェイに乗る

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