ハンディのちから

ぶらり車いすバリアフリー旅行

バリアフリーな観光地

車いすで北九州旅行第四日目(下関・巌流島)

「車いすで北九州旅行四日目(下関・巌流島)」では、 車いすで「唐戸市場」「巌流島」「北九州空港」を楽しもうと計画される障害者やシニアなどのハン をお持ちのお客さまの役にたつ、バリアフリーオンリーではなく、非日常を楽しめるバリアフリー体験情報を、マップ上でご提供しています。
管理人は、速度は遅いですが、両手杖で約200m歩行できますので、車いす使用時も常に杖を2本携帯しています。そして今回も、タクシー及び連絡船・リムジンバスの乗降車は両手杖で歩行しました。

海士ヶ瀬公園展望台

海士ヶ瀬公園(あまがせこうえん)は、角島の入り口にあり、角島大橋を一望できます。公園の西側には、車いす用のスロープがある展望台もあります。展望台から見る角島大橋もとってもすばらしいのですが、公園内には、モニュメントや公衆トイレ、小さな売店&観光案内所(あまがせ観光)もあります。公園内の駐車台数は約47台で、身障者用駐車場は2台あります。海士ヶ瀬公園展望台は角島大橋の入口道路を渡った反対側にあります。スロープは約7mの高さを130mの距離で登りますので、傾斜度は5%ちょっとなので、若い健常者なら自力で登れ、老老介護の車いすユーザーでも登れるでしょう。
管理人はホテル西長門リゾートから展望台へ行こうと考えていましたが、これが誤算でした。一番の難所は、右写真の③から④のメイン道路からホテル敷地にへのアクセス道路の勾配でし た。スロープは約16.7mの高さを200mの距離で登りますので、傾斜度は8%超えですので、老老介護の車いすユーザーには危険なアクセスでした。
海士ヶ瀬公園展望台からは、正面・右手・左手の3方向から雄大な景色を楽しめます。正面の眺めは角島大橋と角島が目の前に広がるベストビュースポットです。右手方面の眺めはあまがせ観光や駐車場が見え、その先に広がる景色は素晴らしいです。左手方面の眺めはホテル西長門リゾートと綺麗な砂浜が目の前に広がります。

唐戸市場

今日は長距離移動です。ホテルの送迎バスで10:00にホテル西長門リゾートと出発、約1時間で新下関駅に到着しました。電車で新下関駅から唐戸市場へ行くと、新下関駅の待ち時間が35分あり、電車・バスを乗り継ぐと約1時間30分もかかりそうです。そこで、タクシーで新下関駅から唐戸市場へ、20分で唐戸市場の真ん前に到着しました。
唐戸市場はふぐの市場として有名です。1924年に唐戸魚市場の発足をはじめとして、1933年には魚菜市場、1976年には食料品小売センターが開業し、現在は総合食料品センターです。管理人は小売店でお土産を購入して、宅配で発送しました。これでもうお土産の心配はなしです。
次はグルメです。下関名産のふくを楽しめるお店から気軽に立ち寄れるカフェまで、色々選べるカモンワーフに立ち寄りました。ホテルの人が教えてくれた、人肌のシャリが江戸前にぎりの旨さの秘訣という「回転寿司・すい遊館」は長蛇の列で1時間待ちの行列です。ここを諦めて、隣の唐戸市場で仕入れた魚を、各種定食を手軽な価格で提供しているという「彩や」で新鮮かつボリューム満点な海鮮丼と下関名物瓦そばを楽しみました。また、ここから、亀山神宮がよく見えました。

巌流島

さあ次は巌流島です。唐戸市場の隣に有るフェリーの唐戸ターミナルへ行きました。ここには巌流島行連絡船のきっぷの自動販売機がありましたが、障害者割引きっぷはなかったので、窓口に行って購入しました。ここから、門司港までは5分、巌流島までは10分で到着します。
券売所でてすぐ目の前にある1番船着き場が巌流島行き乗り場です。乗組員の手助けを受け車いすのまま乗船し、船尾のバリアフリースペースに行く。フェリーでの航海の途中では自動音声放送で巌流島の由来についてとか関門海峡の両岸の話とか興味深い内容を盛り込んでくれてます。
10分で巌流島の浮き桟橋に到着、乗組員の手助けを受けここでも車いすのまま下船、浮き桟橋と島の間に広い鉄製のスロープがあり、ここから上陸します。入口にある案内板を見ると、埋め立て前の形は船の形をしており、正式名称は船島というらしい。埋め立て前の形を中心として公園として整備されているが、埋立てられた部分の大半はかつて三菱重工業が埋立てたもので、現在も三菱重工業の私有地となって立ち入り禁止となっています。平日のせいか、観光客もそれほど多くない。
散歩道は一部敷石の部分もあるが、白砂の歩道と周囲は芝生などの平坦な道で、車いすでも十分楽しめました。島の先端まで行くと、小さな丘の上で小次郎と武蔵が対峙している。青空に映える両剣士のりりしい姿はやはり絵に比べて像は迫り方が大分違う。しかし、この丘に車いすで上がれるスロープが無く、りりしい姿を間近で見ることはできませんでした。この丘の海側に古い伝馬船が展示されています。伝馬船のあった人工海浜から立ち入り禁止の埋立て部分の外周にそって南へ、舗装された遊歩道が伸びています。島内散策の最後に桟橋のすぐ近くに舟島神社を見つける。

北九州空港

いよいよ3泊4日の北九州旅行も終わりに近づき門司ターミナルに着きました。門司港駅発小倉駅行普通列車の出発まで10分しかありません。地理もわからず、車いす乗車の手続きを含めて予定の電車に乗れるのでしょうか。門司港駅は階段もないのでなんとか間に合いました。
北九州空港には北九州市内(エアポートバス)と福岡市内(福北リムジンバス)にバスが運行しています。小倉駅2Fよりコレット井筒屋方向へ向かい、左手に小倉駅バスセンター降り口(エスカレーター・エレベーター)があります。小倉線はノンストップ便と中谷経由便がありますが、管理人はノンストップ便に乗車しました。係員が管理人を見て優先乗車を配慮してくれ車内へ。約33分でエアポートバス・福北リムジンバスは、旅客ターミナルビル前停車場(1階)に到着します。
北九州空港に着きエントランスを入ると到着ロビーです。左斜め前のエレベーターに乗って2階へ、右手奥のSFJチェックインカウンターへ行き、搭乗手続き後航空会社の機内用車いす乗り換えて保安検査場へ行きました。出発ロビーでしばらく待つと、優先搭乗の案内があり、機内用車いすのまま座席まで案内されました。スターフライヤーは初めて搭乗しましたが、すばらしい対応でした。

第四日目の旅程図

第四日目の旅程図です。様々な移動方法のバリアフリー度や管理人の車いすの扱い方をご覧ください。スマートフォンで閲覧される方は「横」にして下表を御覧ください。
  
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