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ぶらり車いすバリアフリー旅行

観光地・国立公園

釧路湿原国立公園

インフォメーション

釧路湿原国立公園は1987年7月に国内28番目の国立公園の指定を受けました。釧路川に沿って広がる国内最大の湿原である釧路湿原を中核にする湿原地域と、湿原東部に位置する湖や周辺丘陵部から成っています。
公園の80%を低層湿原(表面が平坦で地形面と地下水面とが一致し、湿原の表面まで冠水しているもの)が占めていますが、高層湿原(周囲よりも高くなったために地下水では涵養されず、雨水のみで維持されている貧栄養な湿原)や中層湿原(低層湿原から高層湿原に移行するときの湿原。植生はヨシやスゲ類が主体)もあり、さまざまな植物や動物が生きています。特別天然記念物のタンチョウをはじめとする各種鳥類が生息しています。

バリアフリー化

釧路湿原国立公園の湿原内散策路には釧路市湿原展望台の散策路・温根内ビジターセンターの木道・シラルトロ湖の木道・細岡展望台の木道・達古武湖の木道があります。車いすで利用できる散策路は温根内ビジターセンターの木道・釧路市湿原展望台の散策路の一部分です。
温根内ビジターセンターの木道は釧路市の中心部から車やバスで30分、道道釧路鶴居線沿いのバス停留所(温根内ビジターセンター)の近くに駐車場があります。駐車場に車を止めて雑木林の中を抜けると温根内ビジターセンターがあります。この温根内ビジターセンターが木道の起点で、木道(車椅子も通れ全長約2km)と遊歩道を一週する所要時間は約1時間です。
この木道には湿原の野生生物などを紹介する解説板があり、ヨシ・スゲ湿原やミズゴケ湿原、ハンノキ林など様々な表情を持つ湿原を見ることができます。約1時間で1周できるコースの木道周辺では、季節ごとにミツガシワ、ワタスゲ、ヒメシャクナゲ、トキソウなど多くの花々を見ることができます。また、1年を通して様々な野鳥が訪れ、湿原ではシマアオジやタンチョウなども見られます。
釧路市湿原展望台は温根内ビジターセンターの南約3.7kmのところにあります。釧路市湿原展望台の散策路は湿原展望台の周囲2.5kmを約1時間で回る遊歩道は7ヶ所の広場とサテライト展望台からなっています。周辺にはエゾカオジロトンボやキタサンショウウオなどが生息します。
いざない広場からサテライト展望台までの、右回り約1キロメートルは車いすでも行くことができます。右回りにサテライト展望台から釧路市湿原展望台まで戻る散策路には階段や吊り橋があり、車いすでも行くことができません。
釧路市湿原展望台は、湿原に群がる「谷地坊主」をモチーフとした、古風な西欧の城を思わせる建物です。建物は鉄骨鉄筋コンクリート3階建でエレベーターや車いす用トイレも設置されています。1階にはレストラン(50人収容)・喫茶コーナー・売店・「水の大地」釧路湿原を再現したジオラマ、2階には資料展示室(過去に釧路湿原で捕獲された最大スケールのイトウを再現した木彫、「四季の湿原」やライブ映像を見ることが出来る65インチ液晶モニター)・湿原ミニギャラリー、3階には展望室(くつろげるように椅子があり)、屋上には展望バルコニーがあります。障害者用駐車場も3スペースあります。

見所・見頃

釧路湿原国立公園の見どころと見頃はつぎのとおりです。盛の頃行ってみましょう。
*川霧と朝日の湿原:2月
*フクジュソウ、アズマイチゲ、ミズバショウ、カブスゲなど:4月~5月
*緑のスゲ原&ヒシの葉:6月
*クロユリ、ミツガシワ、オオバナエンレイソウなど:6月上旬~7月上旬
*ワタスゲ:6月下旬~7月下旬
*ホザキノシモツケ、タヌキモ、ヒシ、モウセンゴケなど:7月下旬~8月
*エゾトリカブト、エゾリンドウなど:9月
*秋のハンノキ林とスゲ原&草紅葉:10月
*野生の丹頂鑑賞:10月~3月頃

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