プリンセチア
プリンセチア・ポインセチアの新品種は新雪のような白色・輝くようなピンク色・ほんのりしたピンク色に色づく葉を鑑賞する多年性の植物です。日本でもクリスマス時期になると街のいたる所で飾られるようになりつつあります。クリスマス時期によくでまわるために、寒さに強いと思われがちですが、日本の寒さは厳しいです。プリンセチアの輝くように色づいた花弁に見える部分は葉(苞葉)です。本当の花は茎の頂点に付くつぶつぶ状のもので、花びらはありません。プリンセチアは日の長さや気温など条件が揃うと開花し、茎や苞葉を傷つけると乳白色の汁が出ます。
苞葉はピンクに色づくものが標準ですが、白色に色づくものも出回っており、八重のものや比較的コンパクトな草姿になる矮性タイプなど選択肢が多いことや、花の少ない時期に鮮やかな色で楽しませてくれる魅力があります。葉が密集していてコンパクトなのにボリュームがあります。枝がしなやかなので、折れたり傷つきにくいです。
「苞(ほう)」とは花柄のすぐ下にある、葉の変形したものを苞と言います。普通の葉と同じ形で小さくなっているのが一般的です。さらに、サイアチア(花)が、落ちにくいため、観賞できる期間が、とても長くなりました。
プリンセチアの場合、このピンクに色付く部分が苞になります。下にある普通の葉の一部分がピンクになったのではありません。茎の頂点に付くつぶつぶ状のもの花で、この蕾みが付かないとピンクの苞は現れません。
寒さに弱かったプリンセチアは一年草として扱われてきましたが、品種改良が進み強健な品種が作られるようになりました。
上手く栽培すると、翌年もまた楽しめるかも知れません。現に管理人は何年も経っている大鉢のプリンセチアに出会っています。しかし、2年目には赤い苞が現れないこともるそうです。プリンセチアは短日植物ですから、室内の照明下では花芽が作られないのです。そうすると苞もできませんから、輝くようなピンク色を楽しむことができません。短日処理については短日処理の節でご紹介します。