セロジネは9ヶ月花を楽しめる

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洋ラン・セロジネは9ヶ月花を楽しめる

セロジネのプロフィール

セロジネのプロフィールはつぎのとおりです。   
  • 常緑着生ラン
  • 原産地は東南アジア。セロジネの仲間には東ヒマラヤの海抜1000m~2000mの南斜面の樹木や岩に着生している「北方系」のものと、アジアの熱帯&亜熱帯を生まれ故郷とする「南方系」のものがあります。東ヒマラヤの海抜1000m~2000mの地域の冬の最低気温は5℃かそれよりも低いと言われていますので、セロジネは耐寒性に富んだ洋ランです。また、冬の間は雨が少ないので、夏の間にバルブに貯えた水を利用しています。そのために開花期にはバルブにしわがよります。
  • 非耐寒性多年草
  • 草丈は20cm~50cm
  • 株分けは4~5月
  • 高温性と低温性品種があるので購入時に確認する
  • 開花時期花茎が伸びてきても、アーチ状にうまくたれさがるのでとくに支柱は必要ありません
  • 花の色は白色が多い。黄色やオレンジもあり。花は3~4週間見ることができます。
  • 花言葉は粋なはからい

セロジネの主な種類

セロジネにはクリスタータやムーレアナなどの原種と交配種があります。クリスタータやムーレアナなどは洗練されており、マッサンゲアナは長く下垂する花茎です。
セロジネの原種は100種程度が知られていますが、交配種の数はさほど多くありません。この原因は、原種そのまんまの花が美しくて見栄えがするので、改良の必然性があまりなかったからではないかと思います。
インターメディアは寒さに強くて花付きもよいセロジネの代表品種で、冬から春に花付きの鉢植えである程度で回ります。
セロジネには、いろいろな開花期の品種があり、セロジネ6属を組み合わせると、真夏を除く9ヶ月間花を楽しむことができます。花径は3~8cmの間の小輪・中輪・大輪の花を楽しめます。

セロジネの観賞期

日本で栽培されているセロジネはたいがい晩冬~中春に花が咲き、花が枯れて少し経ってから新芽を出します。新芽の出る時期はだいたい5月から6月頃です。新芽は夏にかけて大きく生長します。9月中頃から一気にバルブが肥りはじめ、11月頃までに肥大が終わります。その後肥大したバルブの付け根あたりに花芽が付き、晩冬~中春に花を咲かせます。これがセロジネのライフサイクルです。
開花時期は春咲き(3月~5月)・秋咲き(10月~12月)・冬咲き(12月~2月)があります。株が成長を止めて完成すると、すぐに咲くセロジネが「秋咲き(10月~12月)」、数カ月経過してから咲くセロジネが「冬咲き(12月~2月)」、半年くらい経過してから咲くセロジネが「春咲き(3月~5月)」です。
セロジネの冬越しの夜間最低温度は低温性の品種で5~6℃、高温性の品種では10℃以上保たないと生育不良をおこすことがあります。冬越しの日中最光温度は夜間最低温度に10℃を足した温度で管理します。 生育不適温度は0℃、最低温度は3℃、成長開始温度は12℃、最適温度は10℃(夜半から明け方の温度が10~15℃であれば無難)、開花不適高温は20℃以上です。  

セロジネの栽培法

セロジネの栽培ポイントはつぎのとおりです。
セロジネの日照管理は一年を通して半日陰の場所に置き直射日光に当てないようにします。弱光を好みほかの植物の影になるような場所でもじゅうぶんに生育・開花します。春から秋は戸外で管理し、春および秋は遮光ネットによる50%の遮光を、夏は70%遮光、冬は室内のレースのカーテンごし程度の30%遮光の日光下で管理します。
セロジネは水をとても好み、高温を嫌う洋ランです。春から秋の生育期は植え込み材料を触ってみて半乾きになってきたら与えます。梅雨の雨にどんどん当てます。午前中に株元に水やりすると共に、気温が30℃以上になった夕暮れ(太陽が水平線に落ちた後)に、葉を濡らす程度(株元に水が流れる状態では多すぎます)の葉水を与えて温度を下げることは有効です。夏はとくに乾きやすく乾燥させると充分生育せずに、花も咲かなくなってしまいます。
セロジネの肥料は生育期に1回置き肥を与え、5月から9月の間は2~3回/月程度で2000倍希釈の液体肥料を与えるようにします。涼風、湿度を好むので、風通しのよい場所で、霧吹きでこまめには水を与えるとよい。
セロジネは最低温度が5℃位までは屋外で育てます。寒さ(5~7℃の夜間気温に2週間程度 )に当ててから、室内に取り込みます。
セロジネは2年に1回、4月~5月に植え替えます。根が比較的細めで切れやすいのでなるべく切らないように注意して水ゴケで一回り大きい鉢に植え替えます。新芽のでるスペースを十分にあけて植えます。洋ラン用土は水ゴケ+素焼き鉢またはミックス用土(ベラボン70%+蝦夷砂50%)+プラスチック鉢がよい。
 
  
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