弱い日射しと高湿度でセロジネ栽培

ガーデニング&園芸

弱い日射しと高湿度でセロジネ栽培

セロジネの置き場

セロジネは濃い霧で被われるような場所に自生するランで、弱い日射しと高い湿度を好みます。 春〜秋の生育期は直射日光を避けた樹木の下などの明るい日陰に置きます。葉焼け防止のためにこの間は遮光ネットによる40%遮光は必要です。遮光ネットは熱を吸収しにくいシルバーのものを使い、株からできるだけ離して通風を良くします。また、私は2階のタイル張りのバルコニーで栽培しております。土と違ってタイル(素足では歩けないほどタイルが熱い)からの照り返しで温度が上がり、葉焼けや株の消耗が起こりやすくなります。対策として棚の下に水を入れた発泡スチロールを置いています。50%遮光をしています。さらに真夏は70%遮光をしています。
セロジネの耐寒温度は低温性の品種で0~5℃、高温性の品種では10℃以上保たないと生育不良をおこすことがあります。最低温度が5℃~10℃以下になったら室内に取り込みます。鉢を移動するときに、株全体の成長具合を確認します。葉裏や葉の付け根に害虫やごみの付着がないか確認し、あれば水を含ませた柔らかいガーゼで拭き取ります。
セロジネの冬場の最低温度は0~10℃です。霧吹きなどによって湿度を60%位に保ちます。10月~1月の昼間はレースのカーテンなどによる30%遮光は必要です。セロジネはある一定の低温(低温性の場合6-7℃)に当ててから暖かいところに移動させた方が花芽の伸びがよいと言われています。  
  

セロジネの水やり

セロジネは水をとても好むランなので水切れをしないように育てます。春から秋の生育期は植え込み材料を触ってみて半乾きになってきたら与えます。夏はとくに乾きやすく乾燥させると充分生育せずに、花も咲かなくなってしまいます。夏は風通しのよい場所で葉やバルブにもたっぷり水をかけてあげます。
鉢と植え込み材料は水ゴケ+素焼き鉢が一般的な植え方です。素焼き鉢の場合、水ゴケは硬めに植え込みます。素焼き鉢よりプラスチック鉢のほうが管理しやすいです。 鉢は新しいものを使用して古い鉢は捨てます。  

セロジネの施肥

セロジネには肥料がしっかりと必要です。セロジネの施肥の開始は新根が3~4cm以上伸びたときです。6月、7月、9月に固形の緩効性肥料を1回ずつ置き肥し、5月-9月の生育期に週1回の割合で1000倍の液体肥料を与えます。秋に入ると一気にバルブが肥大して、冬から春咲き種は花芽が出てきます。
つぎのような場合はセロジネの施肥を停止します。真夏(8月)・植え替え後2週間などです。

セロジネの植え替え

セロジネの植え替えの適期は4月~5月です。夏前に開花するインターメディアなどは、花後に出来るだけ早めに植え替えをします。7月くらいまでならずれ込んでも大丈夫です。
植え替えのタイミングはバルブが増えて鉢からはみ出る2年に1回を目安に行います。根が比較的細めで切れやすいのでなるべく切らないように注意して水ゴケで一回り大きい鉢に、新芽のでるスペースを十分にあけて植え替えます。
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セロジネの殖やし方

セロジネは株分けができます。大株でバルブがたくさんある場合に、しっかりと葉のついたバルブ3個を目安に分けて新しい鉢に植え替えます。株分け、植え替え直後は明るい日陰で管理し、水は乾いてから与えます。株分けせずに大株に育てた方が、花茎が何本も立ち上がり見栄えがします。

セロジネ栽培ポイント

セロジネの栽培ポイントはつぎのとおりです。
セロジネの日照管理は一年を通して半日陰の場所に置き直射日光に当てないようにします。弱光を好みほかの植物の影になるような場所でもじゅうぶんに生育・開花します。春から秋は戸外で管理し、春および秋は遮光ネットによる50%の遮光を、夏は70%遮光、冬は室内のレースのカーテンごし程度の30%遮光の日光下で管理します。
セロジネは水をとても好み、高温を嫌う洋ランです。春から秋の生育期は植え込み材料を触ってみて半乾きになってきたら与えます。梅雨の雨にどんどん当てます。午前中に株元に水やりすると共に、気温が30℃以上になった夕暮れ(太陽が水平線に落ちた後)に、葉を濡らす程度(株元に水が流れる状態では多すぎます)の葉水を与えて温度を下げることは有効です。夏はとくに乾きやすく乾燥させると充分生育せずに、花も咲かなくなってしまいます。
セロジネの肥料は生育期に1回置き肥を与え、5月から9月の間は2~3回/月程度で2000倍希釈の液体肥料を与えるようにします。涼風、湿度を好むので、風通しのよい場所で、霧吹きでこまめには水を与えるとよい。
セロジネは最低温度が5℃位までは屋外で育てます。寒さ(5~7℃の夜間気温に2週間程度 )に当ててから、室内に取り込みます。
セロジネの冬越しの夜間最低温度は低温性の品種で5~6℃、高温性の品種では10℃以上保たないと生育不良をおこすことがあります。冬越しの日中最光温度は夜間最低温度に10℃を足した温度で管理します。 生育不適温度は0℃、最低温度は3℃、成長開始温度は12℃、最適温度は10℃(夜半から明け方の温度が10~15℃であれば無難)、開花不適高温は20℃以上です。
セロジネは最低気温が15℃以上になったら、植えかえや株分けを行います。
セロジネは2年に1回、4月~5月に植え替えます。根が比較的細めで切れやすいのでなるべく切らないように注意して水ゴケで一回り大きい鉢に植え替えます。新芽のでるスペースを十分にあけて植えます。洋ラン用土は水ゴケ+素焼き鉢またはミックス用土(ベラボン70%+蝦夷砂50%)+プラスチック鉢がよい。
セロジネは株分けができますが、大株でバルブがたくさんある場合のみ行います。しっかりと葉のついたバルブ3個を目安に分けて新しい鉢に植え替えます。株分け、植え替え直後は明るい日陰で管理し、水は乾いてから与えます。  
  

セロジネの病害虫

セロジネは新芽や花をナメクジに食害されることがありますが、病気は黒斑病です。
  • 光沢のある白い粘液の這い跡が特徴。夜間に花弁や若い葉を食べる食害性害虫。植物体の柔らかい部分、花弁、新芽や若い葉を好んで食害します。食害された部分は穴が開くため、せっかく咲いた花がだいなしになり、年1回しか咲かない洋らんなどでは特に被害は重大です。
  • セロジネの病害虫は早期発見に努め、下記の中から3種類の殺虫剤や繁殖力の低下資材を用いて駆除します。セロジネに限らず発見したらすみやかに園芸用の殺虫剤等で駆除することが大切です。
 
薬剤名: 画像: テキスト: 用途:
ナメナイト 住友化学園芸 ナメナイト 320g A 新芽・花・葉などを夜間に食害するナメクジ・カタツムリ類を誘い出し、食べさせて退治する誘引殺虫剤
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セロジネの栽培カレンダー

セロジネの栽培カレンダーはつぎのとおりです。 夏咲き・秋咲き種カトレアの栽培カレンダー
  
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