大きく分けて、藤には2種類あり、ノダフジと、ヤマフジに分かれます。ツルの巻き方が反対で、ノダフジが右巻きなのに対し、ヤマフジは左巻きです。これならすぐに見分けられます。アケボノフジ・イワフジ・クチベニフジ・コクリュウフジ・シロカピタンフジ・ノダナガフジ・ホンベニフジ・ムラサキナガフジの8品種をご紹介しています。
ヤマフジは主に近畿地方以西の低山に見られる種で、花房は10～20cm程度と短かく、幹はノダフジほど太くならない。また、花が大きいことや全ての小花が同時に開くことでノダフジと見分けることができます。
晩夏から初秋にかけて熟していく豆のような実にも鑑賞価値があり、でき始めは光り輝き、乾燥するに従って黒褐色に変わります。中には直径1cmほどの種子が数個あり、１月頃になって乾燥すると自然に裂開して遠くまで飛散する。種は煎って食用にすることができる。