ローズマリーの栽培

ガーデニング&園芸

樹木・ローズマリーの栽培

ローズマリーの生育環境

ローズマリーの生育環境には、「置き場」・「水やり」・「施肥」・「植え替え」・「剪定」などの管理が必要です。ローズマリーなどの樹木を育てていて一番落胆するのは、突然に葉が枯れ落ちるときではないでしょうか。葉が枯れ落ちる原因は夏の高温多湿、乾燥、過湿、日照不足・移植などがあります。
ローズマリー栽培のポイントは
  • 育てる目的(観賞用・ハーブ・薬用など)や栽培場所(プランター・ガーデン・ハンギングなど)に沿った苗木を選びます。観賞が目的であれば、見た目の花色・葉色・木形で選びます。ハーブの生産であれば、香りの強さや香りの種類で選びます。
  • 苗木は立性・半匍匐性・匍匐性から、栽培目的に合う木形で選びます
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  • 苗木はできれば大きくしっかりした木をおすすめします
  • 耐寒性が強いと言われているローズマリーですが、樹齢や品種によって耐寒性は異なります。栽培場所に合う品種で選びます
  • 根や枝を上手に切ること
  • 葉のバランスを保つこと
です。

ローズマリーの置き場

ローズマリーは、基本的にはプランター・ガーデン・ハンギングなどで屋外で栽培できます。小さめのローズマリーを盆栽にして室内で楽しむこともできます。ローズマリーは日光が大好きで、室内でも極力日当たりの良い場所に飾りましょう。日光を好むローズマリーは、日当たりの良いベランダやリビングの窓際で育てます。寒さに強いですが、若い苗木や寒さに弱い品種は冷え込む時には室内に入れると良いです。寒冷地の方でも室内であれば楽しめます。  
  

ローズマリーの水やり

幼木の際は水のやりすぎと乾燥のしすぎに注意します。特に過湿に注意します。冬季は2週間に1〜2回程度やりますが雨の当たる場所で栽培しているなら冬場はまったく水をやらなくても大丈夫です。 日本の露地栽培ではほとんど水やりの必要はありませんが、鉢植えの場合はつぎのとおりです。
  • 春や秋の時期は、毎日あげる必要はありませんが、土が白くなってくるまで乾燥してたら、たっぷりとあげます。あげる回数を少なくして、一度にたっぷりとあげることで過湿を防ぎます。
  • 夏の時期は、毎日水をあげます。ただし、湿気の多い地域などは、土が乾いてない日などには水やりをしません。
  • 休眠期の冬期は、ほとんど水をあげなくて大丈夫です。土に竹串などを10cmほど刺した時、竹串の先端が濡れていたら、まだ水をあげる必要はありません。
 

ローズマリーの施肥

ローズマリーはあまり肥料を必要としませんので、肥料は過剰に与えないようにします。苗の定植時に長くゆっくり効く緩効性肥料を施す程度で十分です。鉢植えの場合、植え替えの都度、用土に緩効性肥料を加えておきます。株を充実させたい、花つきをよくしたいときなど、追肥として置き肥をする場合、株際に置くのは避け、展開した葉先の下あたりに半分くらい埋めるような形で置きます。

ローズマリーの植え付け

鉢植え

ローズマリーは耐暑性、耐寒性も備えており、植えつけは3月下旬~11月頃に行えますが、ベストシーズンは苗の植え付け&種まき問わず、4~5月または9~10月です。根がしっかり張って生育が安定するまでは、できるだけ霜などがつかない場所で育てます。
ローズマリーの木は土壌適応性が広いですが、酸性が強い土や過湿を嫌います。排水性のよい市販のハーブ用培養土もしくは草花用培養土が使えますが、これらは製品によりローズマリーに対して、水はけが悪いこともあります。そういったときは、砂やパーライトを足すことで改善されます。自分で単用土をブレンドして作る場合、赤玉土6+腐葉土3+パーライト1の割合で混ぜ、緩効性肥料を元肥として施した中性の土を使いましょう。追肥は2年毎くらいの頻度でよいでしょう。

地植え

ローズマリーを地植えする場合、あらかじめ植え場所に、堆肥や腐葉土をすき込んで耕しておきます。水はけが悪いときは川砂も加え水はけをよくします。消石灰や苦土石灰を施したり、籾殻くん炭や草木灰を混ぜたりするとよいです。いずれの場合も、あらかじめ元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。
  

ローズマリーの剪定

ローズマリーは湿気がこもりがちだったり、蒸れやすい状態を嫌い、生育が悪くなります。湿気を嫌うのでとくに夏場・梅雨の時期は、風通しがよくなるように、株元の余計な枝や、枝の勢いよく伸びている部分をカットしたりして、まめに剪定しましょう。剪定は概ね1年に1~2回のペースで、収穫も兼ねて、美味しく、上手に整えます。鉢植えの場合、長く育てていると根詰まりを起しますので、古い根も取り除き、植え替えます。

ローズマリーの繁殖

ローズマリーの挿し木は5~6月、9~10月頃がおすすめです。挿し木は柔らかいではなく、その年に育った若い枝元気な枝を選んで斜めに切り、1時間ほど水につけて水揚げします。
  • 榾木は10cm程度にし
  • 切り口は斜めに切り
  • 大きな葉は2分の1に切り、先端の成長点があれば消耗を避けるために摘み取ります
  • 水に漬け置いてから、赤土にバーミキュライトを混ぜた土等に挿します
  • 3~4週間ほどで根が出るので、根を傷めないように鉢上げします
  

ローズマリーの病害虫

ローズマリーは葉に着くアブラムシ・ヨトウムシ・メイガによる食害や、うどんこ病に気を付けます。多くの場合、これらの害虫には強力な殺虫剤などの薬剤を使用しますが、ローズマリーはハーブとして料理にも使いますから、できれば薬品を使わずに対処します。
  • うどんこ病対策は病気の出た枝葉は切り取って処分するか、繁りすぎた枝を切って風通しをよくします
  • アブラムシは見つけ次第こそげ落とすか、アブラムシがついた枝を切って処分します
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  • メイガ、ヨトウムシは捕殺します。
  
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