手すりの取付場所
取付場所は使用者の体力状態によって異なります。自立して歩行できる人には必要ありません。
次のような人には手摺が必要になります。
- シャワーチェアが必要な人
- 脱衣室と浴室間に段差がある
- 浴室内で立ち上がりや自立歩行ができない
- 浴槽に跨ぎができない
- 浴槽内で立ち上がりができない
浴室や脱衣所の壁に、手すりを取付けることで、手すりにつかまりながらゆっくりと移動することができるため、転倒事故の防止になります。手すりにつかまることで、自分の体を引き寄せて、体重を移動させることができるので、立ち上がりなどの動作が楽に行え、体勢も安定します。
浴室は足元が滑りやすいため、転倒事故を防ぐため、手摺りの設置が 必要です。また、洗い場では立ち座りの動作のために縦手摺があると楽ですし、歩行には横手摺が身体を保持し、安全性の面でも優れています。また洗い場での、浴槽に出入りする際には浴槽と洗い場の間に縦手摺が非常に役に立ちます。また浴槽内での立ち座り、身体の姿勢保持にはL型手摺が便利です。ユニットバスの手すりの取付位置は次のとおりです。転倒や転落のリスクがあるため、各動作に合わせて設置することで安全な入浴となります。
1.浴室出入口「縦手すり」:浴室の出入口は最もバランスを崩しやすく転倒しやすい場所と言え、段差がある場合、つまずく危険性もあります。入ってすぐの位置に「縦手すり」を800mm~1500mmの位置に設置して、しっかり身体を支えます。また、管理人は脱衣室側にも「縦手すり」を設置しています。
2.洗い場移動と浴槽の出入口「L型手すり」:滑りやすい浴室の中を安全に、安定した状態で移動するために横手すりが重要です。また、浴槽を「またぐ」という動作は、少しの時間ですが片足立ちとなり身体のバランスが崩れやすく、転倒や転落のリスクが最も高くなっております。管理人は縦手すりを使いますので、合わせて、L型手すりを使っています。
3.浴槽内立ち座り「L型手すり」:浴槽を跨いで浴槽に移動した後も、湯につかるため浴槽内で立ち座りしますので、身体をしっかり安定させながら移動する必要があり、その時に活躍するのが浴槽の脇の壁に取り付ける「L型手すり」です。
4.洗い場立ち座り「縦手すり」:管理人は洗い場ではバスチェアを利用しています。この立ち座りの時に足元を踏んばることで滑って転倒する危険があり、洗い場での立ち座りには「縦手すり」が有効です。バスチェアが低いことも転倒の原因の1つですので、自分の体力に会う高さのあるバスチェアを使用すると立ち上がりがラクになります。
5.また、バスチェアの代わりにシャワーキャリーを使うと、洗い場移動と洗い場立ち座り時の手すりも不要になり、リスキーな場面を減らせます。