設置場所
階段の手すりの設置に関わる条件は、両側か片側か・壁に沿うか人の動線に沿うか・高さなどがあります。一方、階段の形状は大別して直線形とU字形があります。
階段の手すりの両側か片側かの問題は使用される障害者やシニアなどのハンディの身体状況に応じて判断されます。
直線形階段の片側設置の階段の手すりの場合は階段を下りる際に、利き手側にくるように設置します。直線形階段の場合は壁に沿う線と人の動線が同じになりますのであまり問題になりません。
U字形階段の片側設置の階段の手すりの場合は階段を下りる際に、利き手側にくるように設置することが必ずしもよいとは言えません。U字形階段の外側と内側では次のような違いがあります。階段の手すりを外側に設置する場合は曲がりも比較的緩やかになり、踏み面も十分です。一方、階段の手すりを内側に設置する場合は曲がりが急激になり、踏み面が狭くなる箇所が生じるとともに連続性が確保できない箇所も生じます。従って、階段を下りる際に利き手側でない外側に階段の手すりを設置した方がよい場合もあります。
U字形階段の場合は壁に沿う線と人の動線が異なりますので、人の動線の動線に沿って階段の手すりを設置すべきです。
個人の住宅では階段の手すりを必要とされる方に合わせた位置に設置することが基本です。歩行補助手すりの高さは75~80cm程度が標準的です。