健康生活ーバリアフリー住宅

階段の手すり

「階段の手すり」では、 障害者やシニアなどのハンディをお持ちのお客さまに、病気や怪我の予防に役たつ階段の手すりに関する情報を提供しています。
階段の手すりは両側か片側か・手すりは壁に沿うか人の動線に沿うか・手すりの材質&太さ&形状・手すりの端末処理などの階段の手すりのポイントをご紹介しています。
私自身が障害とシニアのハンディを持っていますが、現時点ではフラットな場所の短距離歩行は杖でできます。従って、危険な階段歩行を安全に行うことができる階段の手すりについての情報を提供します。

階段の手すり

階段の手すりは廊下・階段やスロープで使われる長尺の手すりで、廊下・階段手すりとも呼ばれています。 手を滑らせながら使用する手すりで、主に廊下、階段に設置して用いるものをいいます。レール及び取付金物が破損しないよう、手すり中央部に水平・鉛直荷重をかけレール及び取付金物にガタツキ、外れ、ひび割れ、破壊を生じないことが必要です。また、人が手を滑らせて使用する際の安全性を考慮して、廊下から階段、階段から廊下等連続設置に対応できることとしています。

設置場所

階段の手すりの設置に関わる条件は、両側か片側か・壁に沿うか人の動線に沿うか・高さなどがあります。一方、階段の形状は大別して直線形とU字形があります。
階段の手すりの両側か片側かの問題は使用される障害者やシニアなどのハンディの身体状況に応じて判断されます。
直線形階段の片側設置の階段の手すりの場合は階段を下りる際に、利き手側にくるように設置します。直線形階段の場合は壁に沿う線と人の動線が同じになりますのであまり問題になりません。
U字形階段の片側設置の階段の手すりの場合は階段を下りる際に、利き手側にくるように設置することが必ずしもよいとは言えません。U字形階段の外側と内側では次のような違いがあります。階段の手すりを外側に設置する場合は曲がりも比較的緩やかになり、踏み面も十分です。一方、階段の手すりを内側に設置する場合は曲がりが急激になり、踏み面が狭くなる箇所が生じるとともに連続性が確保できない箇所も生じます。従って、階段を下りる際に利き手側でない外側に階段の手すりを設置した方がよい場合もあります。
U字形階段の場合は壁に沿う線と人の動線が異なりますので、人の動線の動線に沿って階段の手すりを設置すべきです。
個人の住宅では階段の手すりを必要とされる方に合わせた位置に設置することが基本です。歩行補助手すりの高さは75~80cm程度が標準的です。

材質&太さ&形状

階段の手すりの材質はアルミニウムに樹脂を被覆したものや天然木などです。室内階段の手すり用には天然木、屋外階段の手すり用にはアルミニウムやアルミニウムに樹脂を被覆したものが使われています。屋外階段の手すりは夏に熱くなり過ぎず、冬に冷たくなり過ぎない材質を選ぶことも重要です。
階段の手すりの太さは、32~36mmが目安です。基本的に手を滑らせながら使用するので、太いほうが安定感があります。
階段の手すりの形状は基本的には丸棒ですが、天然木の丸棒にディンプル(ゴルフボールや野球の軟式・準硬式ボールの表面にある細かい凹み)が付いた丸棒ディンプルもあります。
また、屋外階段の手すり用には蓄光ビートが付いた屋外階段の手すりがあります。帰宅時に蓄光ビードが発光することで、階段の手すりの位置を確認してしっかり握ることができます。

端部処理

階段の手すりの端部処理には長さと形状の問題があります。使用される障害者やシニアなどのハンディの歩行状態が非常に不安定な場合、階段の手すりを支柱やブラケットの位置で終わらせると、手放しの状態で、身体を移動させる部分が生じます。最後も床と水平に伸ばし使用される障害者やシニアなどのハンディの着地を支えることが必要です。使用される障害者やシニアなどのハンディは左右の手すりをしっかり握ってバランスをくずさずに前をむいて階段をおりることができます。
階段の手すりを支柱やブラケットの位置から10cm~15cm突き出すようにすると、手放しの状態で、身体を移動させる部分がなくなります。しかし、衣服の袖口が端部にひっかかる危険が生じますので、端部は壁側や下側へU字形状で曲げこみます。
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