片手走行車いす
内側のハンドリムが通常のハンドリムで,その外側に一回り小径のハンドリムが取り付けられる構造をしています。一回り小さなハンドリムは反対側,つまり麻痺側の車輪を駆動します。両方のハンドリムをつかんで回転し,前進か後退を行い,一方を回転させ右か左に曲がります。片手走行用車いすは片手で駆動しますので,駆動側から反対側の車輪へ駆動力を伝達するための車軸が通っています。そのままでは折りたためませんので,折りたたむときには車軸をはずす構造になっています。
座位保持車いす
座位保持車いすは座位が保てない方のための車いすです。座圧を変えるリクライニングとティルト機能がついている車いすです。介助用座位保持車いすもあります。介護を必要とし、自分でこげない人のための車いすです。後輪が小さく、このタイプを利用する方は、乗り降りにも介護を必要とします。
歩行や座位保持が困難な障害者やシニアなどのハンディの自立的生活支援には人的サービスと福祉用具提供を同時に行うのが基本であると言われています。障害者やシニアなどのハンディが身体に接触させる最も重要な用具の座位保持車いすの選択は大切な福祉用具提供です。
モジュール型車いす
モジュール型とは、調整可能な様々なパーツが揃っている車いすのことで、介護者の体格や身体の状態に合わせて、サイズや角度を自由に選べます。 「すべり座り」や「斜め座り」などを防止する「基本いす」のようなタイプです。
利用者の体格や使用方法等に合わせて、座面の幅・高さ、肘掛の高さ、背の角度等の調節が可能で、身体状況の変化に従ってある程度の調整ができ、一人ひとりにマッチした一台となります。