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モバイルバッテリー選び

モバイルバッテリー選びの選択肢

モバイルバッテリー選びの選択肢は、容量・重さ・充電ポートの種類と数・充電速度・非常電源対応・価格でしょう。
モバイルバッテリーで最も重要な選択肢は充電が行えるかを示すバッテリー容量です。一般的に「mAh」(ミリアンペア・アワー)の値で表され、この値が大きいほどよい。なお、損失するエネルギーがあるので、バッテリー容量のうち大体6~7割が実際に充電に使うことができる容量になります。容量は10,000mAh以上のものを選ぶとよいでしょう。
重さは同じバッテリー容量でも差は意外と大きく、容量10,000mAhの製品でも、重量は180g~300g程度の幅があります。まず容量で製品を絞り込んでから、重量の軽い順に検討するのがよいでしょう。
以前のモバイルバッテリーはUSBポートの電圧が5Vで固定されていたので、電流の大きさ「A」(アンペア)を見るだけで充電速度が把握できましたが、最近のモバイルバッテリーは出力の電圧「V」(ボルト)を高めたものが増えており、電圧×電流で求められる電力「W」を見る方が充電速度を把握しやすくなっています。また、高速な充電が行える「USB PD(USB Power Delivery)」対応のモバイルバッテリーも増えています。「iPhone 8」以降のiPhoneや多くの最新Androidスマートフォン、「MacBook」などのノートPCなどでUSB PD対応のデバイスが増えており、実用性が高くなっています。なお、USB PD対応のモバイルバッテリーを選ぶ場合は、スマホやタブレットなどを充電するのであれば出力は18~20W程度で十分だが、ノートPCの充電に使うなら40~60W程度の電力が欲しい。なお、USB PD対応のモバイルバッテリーを選ぶ場合は、スマホやタブレットなどを充電するのであれば出力は18~20W程度で十分だが、ノートPCの充電に使うなら40~60W程度の電力が欲しい。
災害用電源であれば大容量かつソーラー発電機能付き、持ち運びであればケーブル内臓モデル、ノートパソコンを充電したいのなら高出力モデルなど使い道に合わせてあなたにピッタリなモバイルバッテリーを選びましょう。

モバイルバッテリーの容量

モバイルバッテリーの容量は20,000mAh・10,000mAh・5,000mAhなどがあります。容量を決める時の注意点はつぎのとおりです。
  • 使う場所:普段から持ち運ぶのか、非常時に備え家に置いておくのか。普段から持ち運ぶのであれば、カバンに入るサイズを選びましょう。非常時に備え家に置いておくであれば、数日間の停電に対応できる容量を選びましょう。
  • 充電時に損失するエネルギーがあるので、実際に利用できる数字は定格容量の約70%程度で計画しましょう。

充電ポートの種類と数

大容量モバイルバッテリーは同時に複数機器への充電が可能で、複数のポートを搭載していることが多く、自分のデバイスに合ったポートを備えている必要があります。
モバイルバッテリーに搭載されているUSB Type-Cポートは、規格上、USB Type-CポートあるいはLightningポートを備えている機器にのみ充電できます。そのため、手持ちのスマートフォンがmicroUSBの場合はモバイルバッテリーにUSB Type-Cポートがあっても充電することができません。USB Type-CはUSB PDという電源供給の規格があり、最大で100Wまで給電が可能です。USB PDでは100Wまでの受給電が可能となるので、従来対応できなかったタブレットやノートPCなどへの受給電が可能となり、対応機器が大幅に拡大します。 一般的な急速充電対応モバイルバッテリーの電源供給は5W(5V/1A)なのでそれと比較すると20倍程早く充電できる事になります。現在USB Type-C規格を採用している代表的な製品は2015年以降のApple MacBookシリーズ、Dell XPS 15などがあります。
USB Type-Aポートはデバイスに合わせて最適な給電を可能にするSmartIC搭載のUSB Type-AポートでmicroUSB搭載のスマートフォンなどの機器を給電することができます。
USB‐C、USB-Aポート両方ついていれば、iPhone/Androidはもちろん、MacBookやSwitchにも充電ができます。
micro-USB、USB-TypeC、Lightningのコネクタや変換がついており、様々なデバイスに対応しているモバイルバッテリーもあります。
スマートフォンだけでなく、もしものときに充電するノートパソコンやタブレットなど、普段利用している機器の数に近いポート数があるバッテリーを選びましょう。

モバイルバッテリーの充電速度

充電端子をつなぐUSBには短時間で充電できる急速充電の規格がいくつかありまが、モバイルバッテリー側とされる側(スマートフォンなど)が同じ規格に対応している必要があります。代表的なところでは、「USB PD(Power Delivery)」や「Quick Charge(QC)」がありますので、自分の機器が対応しているか確認しましょう。

USB PD(Power Delivery)

USB PD(Power Delivery)は、USB Type-Cの充電規格で、W数が高いほど高速に充電でき、USB PDに対応したケーブルが必要です。ケーブルは3A対応と5A対応の2種類あり、PD60W以上では5Aケーブルが必要です。

Quick Charge(QC)

Quick Charge(QC)は、Qualcomm社が策定したUSB Type-AおよびType-Cに対応した充電規格で、充電される側がQualcomm製のチップを採用していないと利用できず、Qualcomm社のSnapdragonを搭載しているAndroidで広く普及しています。Quick Chargeに対応したケーブルが必要です。
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