植物が元気に育ち高級感の鉢の材質!

ガーデニング&園芸

植物が元気に育ち高級感の鉢の材質!

鉢の材質

ホームセンターやガーデニングセンターの鉢売り場にはさまざまな材質の鉢が並んでいます。鉢の材質の多さは選択に迷うほどです。「鉢の材質」では、 素焼き鉢・テラコッタ鉢・駄音鉢・プラスチック鉢・紙製鉢・木製鉢・金属製鉢・化粧鉢などの鉢の材質の長所や短所を知って、適材適所でうまく使い分ける、お手伝いをいたします。  

素焼き鉢

粘土を700℃で焼成して作られる、明るいベージュ色をしたものを、素焼き鉢と呼び、古くから植物を育てる際に利用されています。
素焼き鉢は表面が多孔質のため、空気、水分を通しやすいという特徴があります。余分な水分が蒸発しやすく、それと同時に鉢の中の空気も入れ替わるので、根腐れがしにくく、水はけのよい環境を好む植物に向いています。水分が蒸発する際の気化熱の働きによって、鉢内の温度を下げてくれます。しかし、その性質上土が乾燥しすぎる場合もありますので、その場合は土の配合を工夫したり、水やりでコントロールするようにします。
素焼き鉢は、材質上重さがあり、鉢が大きくなると移動が大変になることや、衝撃に弱く割れやすいという弱点もあります。
管理人は洋蘭の栽培に1個77円の3号素焼き鉢をよく使っています。洋蘭にとって相性がいいのは、素焼きの鉢にミズゴケです。ミズゴケの吸水力と保水力を素焼きの鉢がうまく発散してくれるので、洋蘭にとっていいバランスで乾いたり濡れたりしてくれます。
数千円の価格帯になると、お洒落なデザインでインテリアになる素焼き鉢がラインアップされています。

テラコッタ鉢

元々はイタリア製の鉢を指していましたが、今では洋風デザインの素焼き鉢を総称しています。
1,000℃~1,300℃で焼かれ、硬さや通気性は生産される国や地域によって異なります。
昔は赤茶色のものが多かったのですが、現在では明るいベージュやつや消しされたものなど、色々な種類のものが豊富にみられるようになっています。デザインも美しいものが多く、ガーデンにテラコッタ鉢を利用するとおしゃれな雰囲気になりますが、素焼き鉢より高価なものが多いです。
同じ素焼きにはなるのですが、素焼き鉢に比べるとテラコッタは、通気性や排水性が劣るものも多いようです。
底がフラットになったものも多く、水はけが悪いので網目の台の上に置くと良いでしょう。  

駄音鉢

駄温鉢は、素焼鉢のうち、1000℃お高温で焼いたもので、素焼鉢同様に表面に目に見えない細かい穴が開いていますが、素焼鉢よりも穴が小さいので、土中の水分が蒸発しにくく、通気性も悪いので保水性があります。駄温鉢はプラスチックの鉢と素焼き鉢の間くらいの特性をもっていますのでとても使いやすいです。
駄温鉢は鉢の上部に薬を塗られているので色が変わります。上の部分だけつるつるしているように感じて色が濃くなっているのは駄温鉢です。
 

プラスチック鉢

ポリプロピレンやFRPで作られ安価で軽く、扱いやすいという長所があるのが、プラスチック鉢です。
多少ぶつけたり、落としたりしても、素焼き鉢のように割れることはあまりありません。
色や形、デザインも様々あり、加工のしやすさから、排水穴に工夫されたり、スリットに工夫を凝らしたりと色々な工夫がされ、育苗用、バラ用、菊用などの専用鉢も販売されています。
得にFRPは軽く普通のプラスチック鉢よりも歪みにくいので大鉢に向いています。 18円のプラスチック鉢は管理人もよく使っている3号スリット鉢です。高額プラスチック鉢は台座のついたお椀型のポットで水生植物やメダカ飼育などのビオトープにも最適な一品です。
 

紙製鉢

古紙をリサイクルして作られ、とても軽量で衝撃にも強く、土にかえりやすいという特性も持っているという特徴があります。
鉢壁からの排水性、通気性は、素焼き鉢よりも優れています。
難点は紙が原料ということで、耐用年数は1~1年半程度と短い、地面に直接置いたり、雨ざらしの場所や、温室などの高温多湿の場所、有機質肥料を多く施すなどすることでも劣化がさらに早くなってしまうことです。
 

木製鉢

一口に木製といっても、杉などの新材やレッドウッドやチーク材、ウイスキー樽のリサイクル材などいろいろな木が持つナチュラルな質感が魅力な鉢です。
木は水分を保持する性質がありますので、鉢土の水分を吸収し、鉢壁には排水性、通気性があります。また、断熱性もあるため、外気温に左右されにくく、根が傷みにくいという特徴があります。
木の種類によって多少の違いはありますが、耐用年数は2~3年程度です。
難点は木が原料ということで、地面に直接置いたり、雨ざらしの場所や、温室などの高温多湿の場所、有機質肥料を多く施すなどすることでも劣化がさらに早くなってしまうことです。
 

金属鉢

錆に強いステンレス製やアルミ製、真鍮製のものなどが販売されています。
デザイン性に優れたものが多いのですが、その分値段も高価なものが多くなっています。ハードな質感なので、室内の鑑賞用として利用するのがおすすめで、モダンなオフィスやリビングなどによく似合います。
非多孔質なので、鉢壁からの排水性、通気性はありません。
 

陶器鉢

素焼き鉢に釉薬をかけて1,100℃~1,200℃で焼いたもので、化粧鉢とも呼ばれます。釉薬がかかっているため、非多孔質で、鉢壁からの通気性や排水性はありません。
また、鉢自体も重さがあり、衝撃にも弱く割れやすいので扱いに注意が必要です。
育苗中は、素焼き鉢やプラスチック鉢で育てて、鑑賞できるまでになったものを植え替え、室内での鑑賞用として利用するのに向いています。 1万円以上の高額陶器鉢は睡蓮鉢や盆栽鉢です。
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