素焼き鉢
粘土を700℃で焼成して作られる、明るいベージュ色をしたものを、素焼き鉢と呼び、古くから植物を育てる際に利用されています。
素焼き鉢は表面が多孔質のため、空気、水分を通しやすいという特徴があります。余分な水分が蒸発しやすく、それと同時に鉢の中の空気も入れ替わるので、根腐れがしにくく、水はけのよい環境を好む植物に向いています。水分が蒸発する際の気化熱の働きによって、鉢内の温度を下げてくれます。しかし、その性質上土が乾燥しすぎる場合もありますので、その場合は土の配合を工夫したり、水やりでコントロールするようにします。
素焼き鉢は、材質上重さがあり、鉢が大きくなると移動が大変になることや、衝撃に弱く割れやすいという弱点もあります。
管理人は洋蘭の栽培に1個77円の3号素焼き鉢をよく使っています。洋蘭にとって相性がいいのは、素焼きの鉢にミズゴケです。ミズゴケの吸水力と保水力を素焼きの鉢がうまく発散してくれるので、洋蘭にとっていいバランスで乾いたり濡れたりしてくれます。
数千円の価格帯になると、お洒落なデザインでインテリアになる素焼き鉢がラインアップされています。