植物がいきき育つ鉢を選ぶ

ガーデニング&園芸

植物がいきき育つ鉢を選ぶ

鉢を選ぶ

育てたい植物や草花によって適切な鉢というのは異なります。仮に育てる植物に合っていない鉢を使ってしまった場合には根腐れや根詰まりの原因になり、植物が健康的に育たず、花が咲かなかったり、極端な場合、枯れてしまうこともあります。 そこで「鉢を選ぶ」では、植物がイキイキと成長するために欠かすことができない、鉢の選び方に関するお役立ち情報を、種類・形状・材質・サイズなどの視点から解説しています。

鉢の種類

スタンダード鉢(中型鉢)

○直径:深さ=1:0.7〜0.8程度。
○背の低い草花から高い草花まで、汎用性が高い鉢です。高低差をつけた寄せ植にも適しています。
スタンダード鉢はほとんどの草花に対応しており、扱いやすさではトップクラスと言えます。一般的に鉢の高さが口径の70%~80%ほどの植木鉢のことをスタンダード鉢と呼びます。 「鉢」「植木鉢」などという言葉は特に指定がない限り、このスタンダード鉢のことを指します。ちなみに土の量や大きさもスタンダード鉢をもとにしているため、特にガーデニング初心者の方は一つ所有しておくことを推奨します。

浅鉢

鉢の高さが口径よりも小さいものが浅鉢です。一般的には直径に対しての深さが60%~70%ほどの鉢のことを浅鉢と呼ぶことが多いです。浅鉢は別名「皿鉢」「平鉢」とも呼ばれています。 その名のとおり、鉢の深さは他の形状のものと比べると浅いので生育に適した植物は限られてきます。浅鉢での生育に適しているのは根を浅くはる植物などです。また一つの場所に複数の植物を植える寄せ植えにも向いています。

深鉢

鉢の高さが口径以上のものを深鉢と言います。深鉢は太い根を地面に伸ばす直根性の植物を育てるには適しているといわれています。具体的には草花であればチューリップ、ヒヤシンス、ヒマワリなどが該当します。野菜だとエダマメ、キュウリ、ニンジンなどがありますね。 これらは成長とともに根っこが地中深くに伸びる性質をもっています。このことから深さがある深鉢と直根性の植物は相性が良いとされています。またこの他にも背の高い観葉植物も深鉢との相性は良好です。

釣り鉢

通常の鉢は地面など低い位置に置きますが、ハンギングバスケットはワイヤーなどで植物を入れたバスケットを吊るすのが特徴です。ハンギングバスケットでよく使用される材質は、ヤシの木など軽い繊維を乾燥させたものが中心です。 ハンギングバスケットには主にボウル型の吊るすタイプと、半円形の壁に掛けて植物を楽しむタイプがあります。ボウル型の吊るすタイプは鉄などで枠が組み込まれており、ヤシの木といった植物繊維を乾燥させたものを敷いているのが一般的。 この中に土を入れ、植物を植えていきます。壁掛けタイプもボウル型と同じくヤシなどの植物繊維が使われているものもありますが、中にはプラスチックで作られているもの、スリットが入っているものもあります。 壁掛けタイプは完全な円形ではないため、ボウル型のタイプと比べると扱える植物が限られてくるのがネック。どちらのタイプにも言えることですが、ハンギングバスケットは上からではなく横から見ることを想定して作られています。 したがって背が高くない植物を育てるには、非常に適したタイプと言えるでしょう。ちなみにハンギングバスケットで寄せ植えをする時は、奥に背の高い植物、手前に低い植物を植えることで、高い位置から吊るしても植物全体を見渡すことができるようになります。 基本的に地面から離れた位置に設置するため、病害虫にかかりにくいのがハンギングバスケットの大きなメリットでもあります。その一方でハンギングバスケットは土が乾燥しやすいというデメリットがあるため、水やりの頻度などには十分に注意しておく必要があるでしょう。

日当たり&温度

草花に比べて観葉植物は日陰に強い観葉植物ですが、まったく日が当たらない場所では成長することができませんので、置き場所の日照条件を調べます。 日当 たり条件は、部屋の向きや窓の大きさや季節により変化します。 年間を通じての日当 たり条件をよく調べます。観葉植物は、置く場所の環境に合った種類を選ぶことが大切です。例えば、窓の側に置くのであれば太陽の光が好きな種類、逆に日の当たらないコーナー部分に置くのであれば日陰でも大丈夫な種類のように、環境に合わせて選びます。

飾るこころ

観葉植物を見る位置も大切です。観葉植物を見下ろすのであれば上から見たときの葉の形が美しいもの、逆に見上げるのであ れば横に枝が張る種類や、上から下に垂れ下がっているものなどを選ぶようにすると、美しい景色を作り出すことができます。もし植物が目線と同じ高さの場合は、あまり葉や枝が広がらない種類がよいでしょう。
ハンディのちから:ハンディ生活にちから(力)になる応援情報サイト内の画像・素材を
無断で複製・転載・転用することはご遠慮ください。
Copyright(C)2005.ハンディのちからAll Right Reserved.