自分の医療情報を知るカルテ開示

健康生活ー病気予防

自分の医療情報を知るカルテ開示

歳を取ってくると病気も治りにくくなります。そして診察時における医師の説明も理解しにくくなります。管理人はCU医学部附属病院に通院しており、主治医はその科の科長つまり教授です。性格的に気後れはしませんが、診察内容をよく理解するために、必要に応じて「カルテ開示」を利用して、診察内容を確認しています。

カルテ開示

自分のカルテは、医療機関に請求すれば見ることができます。また、コピーがほしければ、もらうことができます。自分の医療情報を知ることは、治療方法を自分で選ぶための前提条件です。管理人はカルテ開示制度を積極的に活用しています。
カルテ開示が一般的に行われるようになったのは、1999年頃からなのですが、当時はカルテ開示を請求する患者にはその理由を明らかにさせて、紛争になりそうな場合は開示を断ろうという姿勢の医療機関が珍しくありませんでした。2003年5月に個人情報保護法が成立して、カルテ開示は医療機関の法律上の義務になりました。法律には「紛争を前提とする場合には開示しないことができる」とは書いてありません。だから、カルテ開示を求める理由を明らかにする必要はありません。
「開示」というのは、ただ、単にカルテを見せるというのではなくて、書面や画像の交付、つまり紙のコピーや画像をCDやDVDにコピーして渡さなければならない、ということになっています。
2015年9月の個人情報保護法改正で小規模事業者への適用除外は廃止され、2016年5月30日から、現段階では、どんなに小さなクリニックでも、患者からカルテ開示を請求されれば、それに応ずる法律上の義務があります。
開示の手数料は、各医療機関でかなりバラツキがあり、どの程度であれば「合理的と認められる範囲」なのかについて、いまのところ、厚労省の見解が示されていません。仮に、他の医療機関に比較して法外に高い手数料を請求されるようなことがあれば、やはり問題があると考えられます。管理人の経験では、文書はA4サイズ1枚で10円、画像のCDやDVD1枚で1600〜2000円です。
具体的にどのように請求するのかを説明します。
CU医学部附属病院の場合は専門の窓口があり、申請書のフォームも用意されています。窓口へ行って、指定用紙に必要事項を記入し、身分を証明する書類のコピーを取られます。概ね2〜3週間 で自宅へ、用意できた旨の電話があります。申請書のコピーを窓口へ提出し、料金を支払って受け取ります。
入院病床が200床の私立病院の場合は診察時に主治医に依頼すると、30分程度で用意され、医療費と一緒に自動支払い機で精算します。 先進的な病院においては、外来患者も入院患者も手軽に自分のカルテを見ることができる上図の ようなシステムを設備している病院もあります。
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