ハンディのちから

健康生活ー病気予防

下肢障害者のメタボ克服

「下肢障害者のメタボ克服」では、両下肢重度障害者である管理人の1年間に渡るメタボ(メタボリックシンドローム)と戦いの記録を基に、両下肢重度障害者でもできる方法を皆様にお伝えしていきます。
私は両下肢重度障害を持った72歳のハンディ(ハンディキャッパー)です。私が両下肢障害者になった原因の病気は、胸椎黄色靭帯骨化症です。15年経った今も歩行困難と疼痛に悩まされています。 障害者&シニアの管理人は社会的不利を乗り越えて社会参加するために、管理人自身が障害者&シニアのいきいき生活をするために、毎年人間ドックを受診しています。 しかし、検診結果はメタボ(メタボリックシンドローム)に近く、糖尿病予備軍(境界型の糖尿病)と言われ続けています。
そんな管理人ですが、2014年11月に一念発起し、保健士さんのご指導の受けて「メタボ(メタボリックシンドローム)と戦い」を始めました。

メタボとは

メタボな人 頑張った人
「メタボリックシンドローム」は、「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、肥満により複数の病気や異常が重なっている状態を表します。肥満には「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」がありますが、メタボリックシンドロームで問題なのは、内臓脂肪型肥満です。
その状態は、腸のまわり、 または腹腔内にたまる内臓脂肪の蓄積によって、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の重なりが起こっていることを示しています。
食べすぎや運動不足により、エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回り、エネルギーの過剰摂取状態になると、内臓脂肪はすぐにたまってしまいます。 しかし、その一方で 内臓脂肪は、絶えず分解と合成を繰り返しているので、エネルギーになりやすい状態にあります。つまり、運動をすれば、内臓脂肪は皮下脂肪よりも燃焼されやすいのです。

特定保健指導を受ける

「特定健診・特定保健指導」は2004年8月から始まりました。40歳~74歳のすべての国民に対して年1回の健診を行い、その結果を踏まえて保健指導を行うことを健康保険組合などの医療保険者に義務づけたものです。
「特定健診・特定保健指導」の趣旨は、ウエスト周囲径などを測定してメタボリックシンドロームのリスクを洗い出し、リスクの多い人たちに積極的な保健指導を行 います。これは生活習慣病の前段階であるメタボリックシンドロームの人に生活改善を促し、生活習慣病を予防しようという考えから行われるものです。
健診受診者は3段階にふり分けられ、メタボリックシンドロームの人には「積極的支援」、その予備群には「動機づけ支援」、さらにリスクのない人を含むすべての受診者に「情報提供」が行われます。管理人は2014年8月に受けた検診結果に基づき「積極的支援」にふり分けられ、特定健診・特定保健指導の案内をいただきました。11月に保健師さんとともに計画を立て、6ヵ月にわたる指導・支援が行われました。

メタボと戦いの基本戦略

メタボメタボリックシンドロームと戦いのはつぎのとおりです。
  • メタボリックシンドロームを防ぐ食事
    • 食事を減らしても栄養バランスをくずさないようにし、早食い・間食・夜食などの内臓脂肪をためる食習慣を改めます。
    • 1日の摂取エネルギーが1200~1800Kcal程度の、比較的軽い食事制限を行います。
    • 肥満や内臓脂肪蓄積につながりやすい食習慣をしない。つまり、「1日3食規則正しく」「腹七分目で切り上げる」「よく噛んでゆっくり食べる」「床につく前3時間は飲食をしない」「間食を控える」を実行する。
  • メタボリックシンドロームを防ぐ運動
    • 日常生活の中で、積極的に体を動かす・軽めの運動を続ける・筋肉を鍛える運動をとり入れる。
    • 階段を昇る、家でも職場でも他人に用を頼まず自分でするなど。
    • 運動を習慣にしたいものです。
    • 基礎代謝を高めるには、ある程度強度のある筋肉を鍛える運動が必要です。
  • メタボリックシンドロームを防ぐメンタルヘルス
    • ストレスを引き起こしている問題をできるだけ早く解決してストレスをためこまないようにし、夜は十分な休養と睡眠をとって心身を休めるような、リズムある生活を心がけます。

メタボ(メタボリックシンドローム)と戦い

現状

我が国では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm女性90cmを超え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
管理人のデータはつぎのとりであり、体重が70.3kg(身長167.9cm)あり肥満気味であります。

方法

メタボ(メタボリックシンドローム)との戦いの方法はつぎのとおりとします。

目標

2014年11月〜2015年5月の半年間でつぎの数値になることを目的とします。
  • 体重:67.3kg以下
  • ウエスト周囲径:84cm以下
  • 空腹時高血糖:110mg/dL以下

結果

2015年12月18日の管理人のはつぎのとりであり、体重も63.2kg(身長167.9cm)あり肥満も解消しました。
詳しくは下のリンクからご覧ください。

下肢障害者の運動量と体重

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