ガーデニング&園芸

グランドカバー

主役・引き立て役として最適なツワブキを楽しむ

ツワブキはその草姿や花を鑑賞の対象とします。基本的には庭に群植して大株の集団としての美しさを楽しめますが、小さく育て渋い鉢や小鉢に植え付け、床の間やテーブルの上に飾ってもよいのです。
春から秋まで葉の色を楽しめ、ガーデンの主役としても、他の植物の引き立て役としても最適です。日陰でも耐える植物で、日の差しにくい場所でも育てられます。
「ツワブキを楽しむ」では、
  • ガーデンのグランドカバーとして楽しむ。
  • 建物の壁際スペースは小さな庭です。
  • 小さなツワブキの鉢植えは室内インテリアとして空間を彩ります。
  • ツワブキの群生地を楽しむ。
などを提案しています。

ツワブキはガーデンの脇役

太陽の日差しも低くなり庭の日当たりが少なくなる9〜12月に、ツワブキの黄色の花が残り少なくなった日差しを求めて咲きはじめます。この頃、ギボウシは盛りを過ぎて落葉に向かう一方で、クリスマスローズは夏の暑さに耐えた後で、翌年の開花に向けて生長を加速していきます。ガーデンの中の斑入り葉と黄色花のツワブキは視線を引きつけ、ガーデンを明るく魅力ある空間にします。春にクリスマスローズの花が終わる頃、ツワブキの葉がいきいきと輝き始めます。
ツワブキはグランドカバーの中でも脇役になってしまうくらい地味な植物です。9月になると黄色の蕾を付けて、庭がさみしくなる冬には、黄色い花を咲かせて彩りを添えてくれます。
半日陰のガーデンの落葉樹の下はツワブキの生育に最も良い空間です。ツワブキは年々株が大きくなります。大型種のツワブキは大きくなった場合のことを考慮し、株間をあけて植え付けましょう。

建物周辺はツワブキボーダー

我が家の通路に沿った建物の壁際のスペースは午前中に日が当たる80cmほどの空間です。ガーデニングで使う台車の通行スペース50cm程を残して、その窓際の空間にツワブキを植栽しています。
ツワブキの葉色を壁や窓枠と調和させることによって、リズム感と落ち着きを演出できます。
管理人はここを小さな庭として、ツワブキ・ギボウシ・シランなどを植え込んでボーダー作っています。

ツワブキの鉢植え

ツワブキは単品の鉢植えの他に寄せ植えや盆栽として楽しみことができます。
ツワブキの寄せ植えは、明るい日陰で育つ、夏の直射日光が苦手な植物を季節に合わせて植え付けます。管理人はヒュ-ケラ、ホトトギス、斑入りヤブコウジ、ギボウシ、シラン、クリスマスローズ、パンジーなどを使っています。鉢植えの場合は鉢が根でいっぱいになってしまったら植え替えます。
草物小品盆栽に育て上げたツワブキは冬、屋内に取り込んで楽しむのに適しています。 庭では大きく育つツワブキですが、小さな鉢で、用土や肥料を調整して可愛らしく親指位の葉で手のひらサイズになります。 卓上に置いたりと、癒しの空間をつくってくれます。  
  

ツワブキの群生地を訪ねる

常緑性で50cmくらいの草丈で、葉の間を抜けて伸びた花茎の先に直径5cmくらいの黄色い花を房状に付け、しばしば群生しているところを見かけます。 冬枯れて色彩を失った風景に一面に咲く花は一見の価値があります。
その群生地の一つが、ツワブキを町の花に制定している伊方町です。伊方町は日本一細長い半島の佐田岬にあり、海流の影響で一年を通して比較的暖かい気候で、温暖性や亜熱帯性の花を見ることができます。 とはいえ、花の姿も見られなくなってくる秋から冬にかけ、佐田岬を彩るのが黄色いツワブキの花です。
寝姿山自然公園はこれからツワブキも咲き揃います。山道を少し歩くと寝姿山自然公園に出ます。あたり一面ツワブキの群落があり、全部咲いたら黄色で埋め尽くされ素敵でしょう。 ひれ長錦鯉の池に咲くツワブキ、錦鯉と良い色合いです。ひれ長錦鯉の池に咲くツワブキ、錦鯉と良い色合いです。
東京都では新宿公園が有名で、ツワブキが咲いている場所は大温室前・丸花壇近くや三角花壇近くや旧御凉亭など園内各所でみられます。 神奈川県にはツワブキの群生地や鎌倉の神社や寺でも栽培されて境内の足元を飾っています。その一例が鎌倉市・大船フラワーセンター、安養院、円覚寺龍隠庵参道や衣笠山公園、黒崎の鼻、くりはま花の国、葉山しおさい公園、三溪園などです。
また、京都には多くのツワブキが見れる寺院や庭園などがあります。祇園・東山、岡崎・吉田・鹿ケ谷、嵐山・嵯峨野、東福寺・稲荷、紫野・鷹ヶ峯、岩倉・宝ヶ池、宮津エリアなどがあります。
 

ツワブキの花

ツワブキは、つややかな大きな葉と、彩りに乏しくなってくる初冬に、4~6㎝ほどの鮮やかで甘い香りのある黄金色の花で、茎の先に小さな花が10数個まとまって咲き、中心には筒状の花がたくさん集まっています。

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