カメラ設定
被写体の花(植物)は、野鳥や電車などの動体と違い、静体なので構図はしやすいです。しかし、静体と言えども、風が強い状況下では、茎・葉・花も揺れ、ブレた写真になりやすい。
絞り優先モード
絞り優先モードはF値を自分の好きなように設定できるのですが、シャッタースピードなどの設定はカメラが自動で行ってくれるのでF値を変えることで写真にどのような変化が起きるかを確認することができます。F値はピントの合う面を調整することで、F1.4〜22というようにレンズによって値は異なります。値が小さいとピントの合う面が少なく、大きいとピントが合う面が大きくなります。F値が開放〜5.6ですと、一点にピントを合わせ、周りはボケて幻想的でやわらかい雰囲気を作り出すことができます。F値:8〜16ですと、隅々までピントが合った写真を撮ることができ、しっかりと見たままの姿を忠実に写すことができます。「野鳥」や「ペット」などの動体と一緒に撮る場合、高速シャッターを切るためにシャッタースピード優先モードを使う場合がありますが、基本的には絞り優先モードで大抵のシチュエーションをカバーできます。
F値
花が主役の写真を撮る場合、F値を小さく(絞りは開放)にします。絞りを開放にすることで主題となる花がはっきりし、背景ボケも作りやすくなります。逆に、F値を大きく(絞りは絞る)撮影した場合は背景ボケや前ボケが弱くなり、主題となる花以外にもピントが当たります。
ふんわりときれいな色合いで撮るには、ズームレンズの望遠側で、被写体にグッと近づいて撮ると、望遠側で近づくだけでぼけが大きくなり、花が引き立ち、いつもと違った写真が撮れるようになります。
シャッター速度
基本的に花を撮る時はブレないようにシャッター速度を、目安として1/125秒以上に上げる必要があります。ズームにして撮る場合は更にシャッター速度を上げてブレを防ぐ必要があります。 シャッター速度はISO感度・三脚と密接な関係があリます。高画質が得るには低ISO感度が必要ですがシャッター速度が遅くなるためにぶれやすくなります。一方、高感度はシャッター速度を稼げますが、ノイズが増えるので画質が粗くなります。画質を優先させたいならISO100や200の低感度を選び、その際にシャッター速度が遅くなるようなら三脚でブレを防ぎます。画質を優先して低感度で撮るのを基本にしています。そして、花が微風で揺れている時は、ISO感度を少しずつ上げてシャッター速度を調整していく方法があります。三脚使用時は低感度に設定し、手持ち撮影の場合はISO感度をオートにするのがおすすめです。
仕上がり設定
仕上がり設定では色の鮮やかさ・シャープネス・コントラスト等、描写傾向などを選択することができます。この機能はメーカーによって名称や内容が異なります。花を撮る時は基本的に「初期設定」のまま、自然で撮りますが、曇りの日などは色の冴えが乏しい時に鮮やかな花の色彩を描きたい場合はビビッドや風景モードで、柔らかな雰囲気に仕上げたい場合は彩度が抑えられて落ち着いた印象のフラットやポートレートモードを使います。