ぶらり車いすバリアフリー旅行

車いすで米子鬼太郎空港発便に乗る

運賃体系・搭乗方法・予約方法

車いすで2023年4月7日米子空港発羽田空港到着便に搭乗した時の忘備録です。運賃体系・搭乗方法・予約方法について記述しています。

運賃体系

障害者手帳を所持している障害者が使える運賃体系は、普通運賃・障害者割引運賃・早期予約運賃があります。スパーバリュ(ANAの場合)を利用しています。何故なら、ANAの場合、普通席の普通運賃は31,700円、障害者割引運賃は21,050円、スパーバリュ運賃は15,270円でした。身体障害者割引運賃よりも最大で約5,780円安いからです。
最近はエコノミークラスでは疲れるので、国内線はプレミアムを使っています。プレミアムの普通運賃は42,370円、障害者割引運賃は28,420円、スパーバリュプレミアム28運賃は26,370円であり、スパーバリュプレミアム28運賃は身体障害者割引運賃より2,050円安くなります。

予約方法

目的地・出発時刻が決まったら予約をします。その時に最初にすることは、自分が一番快適に乗れる座席を確認して置きましょう。下図は管理人が乗ったANAのAirbus-321の座席図です。
ana_airbus-321

総座席数は194席。座席配列2-2のプレミアムクラスが8席、座席配列3-3の普通席が186席となっています。予約に含まれている全ての搭乗者がANAマイレージクラブ会員であること・予約に含まれている全ての搭乗者がアップグレードすること・変更操作の時点で、アップグレード希望便の普通席の航空券を予約・購入済み、かつ当該便のプレミアムクラスに空席があること場合は、搭乗2日前からANAウェブサイトやANA国内線予約・案内センターにてプレミアムクラスへ変更できます。最後尾に車椅子で使えるトイレがあります。
航空会社が車いすユーザーの予約を受ける際に知りたいポイントは、どういう搭乗方法が可能な障害者なのか、どの座席がいいのか、という2点になります。搭乗方法とは搭乗者が車いす利用する範囲によって決まります。 まずは車椅子の使用エリアの申告が必要です。
  • 空港内のみ車いすを利用する(長距離の歩行はできない)場合で、搭乗手続き後は杖などを使い自力歩行可能
  • 飛行機入口まで車いすを利用する、搭乗手続きの際に航空会社の普通の車いすに乗り換え、搭乗者の車いすは手荷物扱いとする
  • 機内の座席近くまで車いすを利用する、搭乗手続きの際に航空会社の機内用車いすに乗り換え、搭乗者の車いすは手荷物扱いとする。飛行機の通路幅は40cm程度で、市販されている普通の車椅子の幅は最小でも54cm程度なので、100%機内では使えません。下図はANAさんの空港用車椅子です。大車輪を外し肘掛けを下げると、機内の通路を通ることができ、機内の座席まで行くことができる車いすです。左は金属製、右は樹脂製で、いずれも座席幅は40cmあります。管理人は金属製のタイプを使わせていただきました。  
    空港用車椅子金属製
    空港用車椅子樹脂製
     下図はANAさんの機内用車椅子です。機内には機内で使用可能な機内用車椅子を用意しています。使用時は客室乗務員にお申し出ください。自身でのブレーキ操作 はできません。ボーイング737-800、ボンバルディアDHC8-Q400を除く全機種で、機内用車いすで利用できる化粧室があります。化粧室への移動などで利用の際  には、客室乗務員に知らせると対応してくれます。
    機内用車椅子
    機内用車椅子
    機内用車いすで利用できる化粧室の様子  
    機内用車椅子
    機内用車椅子
     
2番目に使用している、手動or電動式・車椅子のサイズなどの仕様を申告します。
3番目に必要なサポートについて申告します。チェックインカウンターから座席までなど。「座席と化粧室の往復を客室乗務員が機内用車いすでサポートいたします」というサポートがあります。天候や空港の混雑状況により、機内の滞在時間が大幅に長くなることもありますので、サポートをお願いしておくと良いでしょう。
旅行代理店経由で申し込みをする場合も、代理店の人が電話で航空会社と話をします。
電話をすると、障害の状況、車いすの種類、介助者の有無、座席の希望などを聞かれます。座席は、通常出入り口からなるべく近い席を薦められます。席が決まると、空港への来場の時間や受付カウンターの説明があります。空港や航空会社によりますが、専用のカウンターがある空港が増えています。羽田空港のANAではSPECIAL ASSISTANCE(羽田)があります。今回の米子空港では、管理人がターミナルに入るとすぐに、スタッフの方が声がけをして、左側にあるローカウンターへ案内してくれました。

搭乗・保安検査

車いすを預ける場合、移乗や車いすの確認などの手続きに15分ほど掛かることもあるので、1時間00分前にはチェックインカウンターへ行きましょう。

車いすの扱い

空港で貸し出し用の無料車いすはチェックインカウンターから使用できます。自身の車椅子は、一般的に飛行機内に持ち込まず、チェックインカウンターで一度預けることになります。その後は空港用の車椅子が借りられるため、機内までは乗り換えて移動します。
空港の貸し出し用無料車いすには、金属製の車輪着脱可能な自走式車いす・木製の車輪着脱可能な自走式車いす(以上は機内座席まで車いすのまま入れる)がありますので、ユーザーの使用目的に合わせて選択できます。管理人は金属製の車輪着脱可能な自走式車いすを選びました。搭乗口の手前までは自分で漕いで好きな場所へ行くことができました。搭乗口以降は大車輪を外して空港職員の介助で機内の座席まで行きます。

保安検査

パートタイム車椅子ユーザーである管理人は、車椅子に乗りながらも常に杖を2本携帯しています。目的は車椅子が使えないが、短距離の場合は両手杖で歩行するためです。しかし、万が一トイレに行きたくなったら、この便は機内用車いすで利用できる化粧室がありますので、客室乗務員にサポートをお願いし、杖は車椅子と一緒に預けました。取り忘れ防止にもなりますので!

搭乗手続き・出発遅延

搭乗開始5分前になって、搭乗手続き・出発が45分遅延するアナウンスがありました。羽田空港の滑走路が混雑していることが原因で、着陸後はボーディングブリッジが使えず、バス移動になることも同時にアナウンスされました。一瞬、タラップを車椅子で降りられるのか不安になりました。そんな状況のなかで、スタッフの方が、「貸し出し用無料車いすで45分も待つのが大変でしたら、ソファに移乗しましょうか」と声がけしてくれましたので、タラップのことを訪ねましたら、「乗降時に連絡バスを使うオープンスポットに、搭乗橋やエスカレーターなどを備えた「ボーディングステーション(BS)」を使うので、特別不便なことはない」と説明され、安心しました。

搭乗

事前搭乗サービスというサービスがあり、車いすユーザーはこのサービスを利用できます。機内準備が整い次第、初めに案内してくれます。
  

到着は沖止め

当該機は約50分遅れで7:50に沖止めに着陸しました。ここは空港連絡バスや京急空港線の運行本数も多く、あまり問題になりませんが、降機のアナウンスから京急線羽田空港第一・第二ターミナル駅に到着するまでに約30分を要しました。下図は沖止めとBBの様子です。
沖止め
BB
  

米子空港へのアクセス

米子空港へのアクセス方法はつぎのとおりです。
  • 境港から、JR境線境港駅→米子空港駅(無人駅・空港連絡橋にエレベーターあり)で下車(6駅目・190円)・はまるーぷバス(境港駅→米子鬼太郎空港約30分・9便/日・車椅子乗車可能・ただしNH388便に合う時刻にはなし)・タクシー(2,000円)
  • 米子駅から、JR米子駅→米子空港駅(無人駅・空港連絡橋にエレベーターあり)で下車(9駅目・240円)・空港連絡バス(30分・600円)・路線バス(35分・590円・10便/日・飛行機の時間によっては連絡バスを利用した方が良い場合があり)・タクシー(4,610円)
境港から米子空港へのアクセス方法は、JR境線・はまるーぷバス・タクシーですが、はまるーぷバスはNH388便に合わないので外し、JR境線を第一候補にしました。午前10時過ぎに米子駅から境港駅に到着した際に、駅員さんに、「15:30までにここに戻ってくるので、15:51発に車椅子乗車をお願いし、米子空港駅で降車できますか」とお願いしました。「米子空港駅は無人駅だが、空港連絡橋にエレベーターあるので、対応してくれる」と快諾していただきました。
下図のように米子空港駅は米子空港側だけに降りることができ、すぐに県道47号を跨ぐ「空港連絡橋」があり、その両単には階段とエレベーターがあります。空港連絡橋を降り、真っ直ぐで舗装された平坦な道を約200m進むと、空港ターミナルビルに到着します。 米子空港へのアクセス

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