高倍率交換レンズ
ここでは、ミラーレス一眼カメラの望遠側の焦点距離と広角側の焦点距離比が8倍以上のレンズを高倍率交換レンズとしてご紹介しています。一般的なズームレンズは2~4倍程度のズーム幅のレンズが多く、広角なら広角、標準なら標準と、その範囲内で焦点距離が可変できるようになっているものが多い。ですが、高倍率ズームレンズは、広角・標準・望遠域の壁がなくなり、1本で広角から望遠まで焦点距離が可変できるレンズのことを言い、1本でどの範囲にも対応できる万能レンズとして扱われます。
高倍率交換レンズのメリットは広角〜望遠を瞬時に切り替えたいときや、急なシャッターチャンスでも、自分の決めたい構図や画角で撮ることができますので、この対応の軽さです。
- 広角レンズから望遠レンズへ付け替えるようなレンズ交換作業が不要
- 持ち運ぶ機材が少ないので、ハイキング・登山・旅行・街歩き、周辺散策など歩き回ることが多いシーンの撮影などを楽しめる
- 初心者向けとし、小型軽量で低価格なレンズ
前記の特徴を活かした被写体にはつぎのようなものがあります。
- 数秒で全景撮影からクローズアップ撮影までするとき
- 具体的にはスポーツやテーマパークのパレードなど
- 旅行などで近くから遠くの光景まで幅広い焦点距離をカバーする撮影場面
- 花火・ペットなど近くから遠くの光景まで幅広い焦点距離をカバーする撮影場面
高倍率交換レンズの欠点としてはつぎの点があり、画質の低下なども言われていますが、L判サイズ程度に印刷したり、印刷物ではなくSNSやWebサイトの素材として使う範囲では、顕著な遜色はないと考えます。
- 広角や望遠を目まぐるしく変えるシーンでは便利な反面、広角や望遠領域を撮らないというようなシーンでは、その重さが負担になります。
- 開放F値が大きく、広角側では被写界深度が深くなり、被写体と背景の距離差が小さくなりボケません。
- 焦点距離によって違いますが、広角側でF3.5~4、望遠側ではF5.6~6.3程度の明るさのため、ボケないことや手ぶれしやすかったり、暗い場所での手持ち撮影、星空の撮影などは苦手です。
ミラーレス一眼カメラの超広角交換レンズには単焦点レンズとズームレンズがありますが、当然ながら、高倍率交換レンズはすべてズームレンズです。
価格は6から13万円とかなりの価格差があります。10万円台の3レンズは35mmフルサイズで、その他はAPS-Cやフォーサーズセンサー対応ですので、使えるミラーレス一眼カメラのセンサーにも注意が必要です。
「区分・広角開放F値(FW)・望遠開放F値(FT)・広角焦点距離(広角mm)・望遠焦点距離(望遠mm)・光学ズーム倍率(光ズ)・最短撮影距離(距離cm)・35mm判換算最大撮影倍率(倍率)・重量(kg)・発売月・価格(楽天市場・円)」の比較をできます。