2021年4月に、従来の21.5インチモデルが前世代モデルとなる24インチApple M1チップモデル(実際の表示エリアの対角サイズは23.5インチ)が発売されました。このサイズはテレワークで使われる外部ディスプレイに多く、デスクトップPC向けとしては人気ですが、iMacでの採用は初となります。
2年半後の2023年11月に、Apple M3チップ24インチiMacが発売され、現在のおすすめiMacはこのモデルです。
外観(フォルム)
24インチディスプレイを搭載し、薄さはわずか11.5mmで、裏面は楕円形でなく平面です。エッジのフォルムはiPhoneやiPad Proを思わせます。また、8コアCPU8コアGPUモデルはブルー・グリーン・ピンク・シルバー、8コアCPU10コアGPUモデルはブルー・グリーン・ピンク・シルバー・イエロー・オレンジ・パープルの豊富なカラー展開です。M3チップの採用などiMacのイメージを大きく変化させる1台となることが予想されます。
CPU
新しいApple M3チップ24インチモデルはApple 8コアCPU8コアGPU M3チップまたはApple 8コアCPU10コアGPU M3チップです。M3チップはM1チップよりもCPUパフォーマンスが 50% 速く、GPUの電力効率が最大 50% 高く、ニューラル(ニューラルエンジン)パフォーマンスが 60% 向上しています。また、M3 チップは M1 チップの 2.5 倍の速度でレンダリングを行います。その処理速度は、最新のIntel Core i7プロセッサを搭載した最も売れている24インチWindowsオールインワンパソコンの最大4倍です。M3チップは3nmの製造プロセスで製造され、M1チップは5nmプロセスで製造されています。
グラフィックス
M3チップは、Appleシリコン向けのグラフィックスアーキテクチャにこれまでで最大の飛躍をもたらす、次世代GPUを搭載しています。このGPUはより高速で、より効率的で、Dynamic Cachingという新しいテクノロジーを導入するとともに、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングやメッシュシェーディングといった新しいレンダリング機能を初めてMacにもたらします。レンダリング速度は、M1チップファミリーよりも最大2.5倍高速になります1。。
ストレージ
M3チップ24インチは、下位・中位機種が256GB SSD、上位機種が512GB SSDとなっています。オプションは512GBまたは1TBまたは2TBに変更可能
メモリ
M3チップ24インチは8GBユニファイドメモリとなり、CPU・GPUと統合されたユニファイドメモリとなるため、増設には非対応です。
ただし、当該メモリはSOC化され「パイプも太い」ので、インテル系CPU時代とくらべ、「多くのメモリー量は不要」と言えます。M3チップ24インチのオプションは16GBまたは24GBユニファイドメモリに変更可能です。
ディスプレイ
M3チップ24インチは24インチ4.5K Retinaディスプレイ(4,480x2,520ピクセル解像度、218ppi、十億色対応、500ニトの輝度、広色域(P3))となっています。下位機種は大幅なスペックアップとなり、目が疲れやすい方や、老眼世代の方にもオススメできます。
ネットワーク
Wi-Fi 6Eとは、現在普及している無線LAN規格「Wi-Fi 6(ワイファイシックス)」の拡張版です。6EのEは拡張の意味であるExtendを示します。具体的な拡張内容は、Wi-Fi 6は2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯を使用していましたが、Wi-Fi 6Eは6GHz帯の周波数も使用可能となったことです。
6GHz帯追加のメリットの一つが、2.4GHz帯はワイヤレスキーボードやマウス、さらにBluetoothや電子レンジの電波と干渉を受け、実行速度が低下する事があります。また、5GHz帯は気象レーダーや航空レーダーと干渉するため、該当設備の近くや航空機のルート下に住んでいる場合、「DFS」が作動し、60秒間機能が停止することがあります。すかし、6GHz帯にはこれらの干渉がありません。
サイズと重量
M1チップ24インチのサイズは46.1x54.7x14.7cm・重量は約4.46kg、M3チップ24インチのサイズは46.1x54.7x14.7cm・重量は約4.46〜4.48kgです。