ぶらり車いすバリアフリー旅行

車いすで行く松江城(アクセス編)

「車いすで行く松江城」では、 車いすで松江城を散策し、非日常を感じようと計画される障害者やシニアなどのハンディをお持ちのお客さまの役にたつ情報を提供しています。PartTime WheelChair Userの管理人は速度は遅いですが、両手杖で約50m歩行できますので、車いす使用時も常に杖を2本携帯し、介護者がきついときは両手杖で歩行します。
健常者は大手門や千鳥橋から松江城にアクセスしますが、両所ともにその先に厳しい階段がありますので、車椅子ユーザーには難しいです。そこで、車椅子ユーザー向けのアクセスルートをご紹介します。
まず二の丸上の段へアクセスしましょう!車椅子で入城できるルートは北惣門橋または稲荷橋です。標高と距離と路面の両面から、車椅子ユーザーと介助者の体力で入城可能なルートと方法を解説します。
北惣門橋→三ノ門跡までのルートの距離は約350mの距離、標高は北惣門橋地点が2.5m・城内の三の門付近が16.8m、平均傾斜度は約4%、路面は未舗装の土面+砂利引きです。入城時は上り坂、下城時は下り坂になります。
稲荷橋→三ノ門跡までのルートの距離は約570mの距離で、標高は稲荷橋地点が1.1m・城山稲荷神社入り口地点が15.7m・馬洗池地点が8.1m・城内の三の門付近が16.8mです。従って、入城時は7.3%上り坂が200m、5.0%下り坂が150m、4.0%上り坂が220mのアップダウンが続きます。下城時は入城時の逆になります。路面状況は、北惣門橋→馬洗池・稲荷橋→馬洗池は概ね未舗装の土面ですが、馬洗池→三ノ門跡までは、その上に砂利引き状態で、車椅子の車輪は空転や横滑りしやすく、強力な介助者がいないと走行できません。
そこで、80歳(車椅子ユーザー・男性)と72歳(介助者・女性)の老老カップルは、入場はタクシーで稲荷橋→三ノ門跡までのルート、退城は三ノ門跡→北惣門橋までのルートを選びました。しかし、このアクセスルートを使う場合は、事前に松江城(TEL.0852-21-4030)に連絡して、「稲荷橋から城内の三の門付近まで車で入る」ことの許可をいただき、駐車の場所や時間の指示を得る必要があります。管理人の場合はタクシーでしたので駐車時間はわずかでしたが、長時間の駐車は不可能なようです。退城ルートは平均傾斜度は約4%の下り坂になりますので何とか楽しむことができました。 二の丸上の段の散策が終わったら、三ノ門跡→馬洗池→北惣門橋に出て惣門橋通りを経由し、大手門から二の丸下の段に入城でき、休憩や食事ができます。大手門から二の丸下の段に入るルートには、坂や飛び石などの障害物がありますが、老老カップルでも何とか乗り切れる程度の障害物です。また、北惣門橋の前で右折すると、最短ルートで二の丸下の段に入城でき、大手門から出ることもできます。しかし、道路と敷地境界の段差は使いやすい状況ではなく、老老カップルは諦めました。

㉑稲荷橋からは車で三の門へ行ける
㉒稲荷橋から馬洗池までのルート
㉓馬洗池~三の門へのルート
㉔北惣門橋:松江歴史館から架かる橋
㉕北惣門橋~稲荷橋通り
ハンディのちから:ハンディ生活にちから(力)になる応援情報サイト内の画像・素材を
無断で複製・転載・転用することはご遠慮ください。
Copyright(C)2005.ハンディのちからAll Right Reserved.