ガーデニング&園芸

其々の土地の春の光が感じられるミツバツツジ

ミツバツツジとは、単体で植物名を指す場合と、いくつかの種類の総称として呼ばれる場合があります。単体で植物名を指す場合は、若葉は内側に巻き、両面に線毛があって粘りますが、成葉は無毛で、雄しべは5個あります。
葉が3個輪生するので「三葉=ミツバ」と呼ばれます。
花は葉よりも先に咲きます。
ミツバツツジは街中でなく、春、花も少ない時期に咲き、森の中の光というのは、ミツバツツジの季節を更にありがたいものにさせる気がします。トウゴク・サイコク・トサノ・キヨスミも、其々の土地の春の光を感じさせられます。
いくつかの種類の総称として呼ばれる場合には、つぎのような種類があります。
トウゴクミツバツツジ:関東、中部地方の山地に多い。雄しべ10個は長短があり、長いものは花冠から飛び出ています。雌しべに毛がたくさん生えています。
サイコクミツバツツジ:西日本の山地に多い。雄しべ10個は長短がある。
トサノミツバツツジ:近畿地方の山地に入るとミツバツツジにかわって本種が多く見られる。雄しべは10個。
キヨスミミツバツツジ:サイコクミツバツツジに似ているが、全体に毛が少なく、雌しべには毛がありません。雄しべは10個。
ダイセンミツバツツジ:雄しべは10個で花糸は無毛。トウゴクミツバツツジに似ているが、花柱に線毛がないので区別できる。
ミツバツツジ類には「ミツバツツジ」という名前が付いていて、「トウゴクミツバツツジ」や「キヨスミミツバツツジ」などが数種類あり、より複雑で判別しにくくしています。関東地方にはミツバツツジ、トウゴクミツバツツジ、キヨスミミツバツツジの3種があります。ミツバツツジには雄しべが5個で雌しべには毛がない。トウゴクミツバツツジは雄しべは10個で雌しべに毛がたくさん生えています。キヨスミミツバツツジは雄しべが10個で雌しべには毛がありません。
ミツバツツジの種類を見分けるポイントとしては、まず地域で予想をつけつつ、つぎの点に注目しましょう。ミツバツツジは雄しべが5個、他のミツバツツジは10個あります。
もう一つのポイントが花柱や花柄の毛の有無です。
関東地方で見られるアカヤシオやシロヤシオ、アシタカツツジは葉が三つ葉ではなくバラバラに出ているので、葉で簡単に見分けることができる。
いくつかの種類の総称として呼ばれる場合の開花は3月〜5月ですが、単体で植物名を指す場合の開花は4月下旬から5月上旬と短いですが、標高の高い場所などでは遅れて見ごろを迎えるところもあり、色々な種類を見れば長い間楽しめる花です。
午前中は日が当たる場所で、腐植質に富んだ、水はけのよい場所を好みますので、日陰では枝ばかりが伸びて、花つきが悪くなります。植えつけ、植え替えの適期は、開花期を除く3月から6月上旬、または9月下旬から10月です。
単体で植物名を指す場合の分布範囲は関東地方・中部地方・琵琶湖より東の近畿地方です。
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