リハビリのリスク管理とモチベーション?

健康生活ー病気予防

リハビリのリスク管理とモチベーション?

利用者に不利益とならないリスク管理

短時間通所リハビリも本質的にハイリスクの分野であると言われています。多くの利用者は運動器の障害を有しており,全身的な合併症のある方も少なくありません。しかしその一方で,転倒や合併症のリスクを恐れてリハビリを実施しないと廃用に陥るリスクがあるとともに,患者にとっては不利益となります。
最近、管理人はこのような事態に直面し、一方的にリスク管理を主張する「短時間通所リハビリ」を退所しました。その経緯を記述しています。

実践的リハビリよりリスク管理

管理人の「胸椎黄色靭帯骨化症」による歩行機能の衰えはつぎの通りです。
  • 1998年1月19日・杖1本・歩行可能距離:1000m・歩行時間:30分・10.8秒/6m:0.55m/秒
  • 2020年9月04日・杖2本・歩行可能距離:100m・歩行時間:13分・47.0秒/6m:0.13m/秒
  • 21年8ヶ月間の1年当たり衰退:0.20秒/6m:0.02m/秒
前項の身体状況下において、フルタイム車いすユーザーにならないために、つぎのような目標を持っています。
  • 長期目標・杖2本・歩行可能距離:400m・歩行時間:30分・27.0秒/6m:0.11m/秒
  • 短期目標・杖2本・歩行可能距離:200m・歩行時間:20分・36.0秒/6m:0.16m/秒
直前まで通所していたある短時間通所リハビリでは、つぎの二つのテストのカットオフ値と見守りができないという理由で、現在の歩行器による歩行訓練を杖2本による歩行訓練に変更することを拒絶されました。
  • TUG:6m(Timed Up to Go)・13.5秒:転倒予測・20.0秒:屋外外出可能・30.0秒:日常生活動作に要介助
  • Functional Reach Test・詳細は省略
しかし、管理人の考え方はつぎの通りであり、ある短時間通所リハビリの判断は納得できずもの別れに終わっています。しかし、管理人は以下の管理人の考え方を尊重し、TUG:6mの結果に関わらず、柔軟に対応すべきと考えています。
  • 施設の管理者は入所時の身体状況分からないかったと言っていますが、管理人は系列病院の訪問リハビリからの転所であり。身体状況を記載した封書を当該管理者に渡しています。また、上記の長期目標と入所期間を提示しており、そろそろ両手杖歩行訓練に移行しないといけない時期である。
  • 管理人の数値は47秒ですが、日常生活動作に介助必要な30.0秒を大きく超えていますが、自立している。
  • もう10ヶ月以上歩行器による約200mの歩行訓練を事故なく続けている。
  • さらに自宅周辺の道路では約110〜150mの杖2本による歩行訓練を事故なく続けている。体調を自分で見極め、柔軟に歩行距離を調整している。
  • 歩行器による歩行訓練と杖2本による歩行訓練の効果は異なり、変更は必須と考える。

TUG:6m(Timed Up to Go)

TUGの方法は、椅子に深く座り、背筋を伸ばした状態で肘かけがある椅子では肘かけに手をおいた状態、肘かけがない椅子では手を膝の上においた状態からスタートし、無理のない速度で歩き、3m先の目印で折り返し、スタート前の姿勢に戻った時点で終了とします。この一連の流れに、どれだけの時間を要するかで評価を行います。このように、TUGは立ち座りや歩行、方向転換といった複合的パフォーマンス捉えることができます。ひとつの指標として、TUGが13.5秒以上の場合、日常生活における転倒リスクが高まると考えられています。
しかし、このテストは健常者と障害者を同列に扱っており、障害者は長年の経験から、健常者よりも遅くても自分が転倒を避けうる適切な速度で歩行しています。このことを判定者は自覚して欲しい。
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